セシウム 55Cs=132.9

セシウム Cs d=1.87g/cm3 mp=28.40ºC bp=687.4ºC
アルカリ金属の1つで主要鉱物はポルックス石CsAlSi2O6。同族元素のカリウム鉱物中にも微量含まれる。銀白色で軟らかく、炎色反応は青色。アルカリ金属の中でもイオン化エネルギーが小さく反応性が最大。空気中で酸化され、高温では超酸化物CsO2となるところはルビジウムと同様である。合金などは,外部光電効果に対する量子効率が大きく,光電管の陰極材料として用いられる.またイオン化エネルギーが小さいので光電効果を起こしやすくセシウム光電管として利用される。同位体の137Csはγ線源として有名である。


塩化セシウム CsCl d=3.97g/cm3 mp=645ºC bp=1300ºC
実物を見たことはなくても、塩化セシウム型結晶構造は聞いたことがある人も多いと思う。溶解度が大変大きく、25ºCで190もあり、密度の大きい液を作ることができるので超遠心で細胞の分画を分けるときに使う。ひょっとすると石英(d=2.65g/cm3)も浮くかもしれない。
イオン結合の物質でも、気体では分子を形成するものがある。塩化セシウムでは、融点以上ではCs2Cl2の分子として蒸発する。

戸 棚 サンプル 周期表 索 引