シャンソンあれこれ・・・♪
シャンソンはフランス語で「歌」を指す言葉で、昔は「フランス小唄」などと訳されていたこともあるようです。
日本のシャンソンは独自の雰囲気があり、歌詞の意味を良く理解してもらうためか、日本語訳詞で歌われることが多いようです。私にはそれぞれの曲が一つのお芝居のように感じられます。歌い手の皆さんは各地にたくさんおられますが 中でも宝塚歌劇団系、東京「銀巴里」系が多数でしょうか。
このページでは私の好きなシャンソンのご紹介をさせていただきます。
 宝塚歌劇団のテーマとしておなじみですが、原曲は1929年ウィーンの作曲家デーレの作でその時の花は“ニワトコ”、翌年フランスに輸入され“リラの花”、になり同年宝塚でこの曲を主題歌としたレビューが上演され、“すみれ”になったそうです。フランスではリラの花は恋の花だとか・・・。曲後半 ♪すみれのは〜な〜♪と歌われる部分は有名ですが、曲の前半、“春、すみれ咲き春を告げる、人、何故皆春を憧れ待つ・・・”と語り風に歌われる部分はご存じ無い方も多いのでは・・・。
すみれの花咲く頃 
譜面の残っているシャンソンで最も古い、と言われている曲。パリコミューンの闘士クレマンが作詩、ルナールが作曲、1866年にベルギーで発表された、とのこと。桜んぼの実る頃になると年老いた今も、その季節に恋をしていた遠い日を懐かしむ、と言うような内容です。加藤登紀子さんが歌っているバージョンは宮崎駿さんのアニメ『紅の豚』のテーマに使われていてとても素敵!
桜んぼの実る頃
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愛の讃歌

シャンソン、と言うとまずほとんどの方が想いうかべるのがこの曲。日本では 越路吹雪さんの「あなた〜の燃える手で わたし〜を抱きしめて♪」と言う歌詞が有名で 結婚式でも歌われたりします。この歌詞の作詞は70年代のヒットメーカー岩谷時子さんが 越路さんをイメージして書いたといわれています。
ところがピアフの原曲の歌詞は 突然の事故で亡くなった恋人を想って書いたもので内容はかなり違います。
原曲に近い訳詞は なかにし礼さん 永田文夫さんなどが書いておられ、わたしはなかにしさんの歌詞で歌わせていただいています。空や大地が崩れ落ちてもあなたと共にいられるのなら 恐れない、あなたのためなら髪の色も変え、祖国や友人も捨てると言う内容は 背景を知らないと少し驚きますが、恋人を突然失ったという状況を知ると 理解できますね。 ある意味で「賛美歌」であると評する方もおられます。