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30周年記念誌より抜粋

花咲く年長児

「大きくなりたい!」「ステキになりたい!」「年長さんになりたい!」とあこがれて迎えた年長組。期待と自覚が生活に溢れています。年長組では、新しい課題の一つ一つに取り組む中で、それまでにつけてきた力を発揮して、やりきったときのヤッタ!≠ニいう達成感や充実感を心と身体に刻んでいく一年です。

喜びや誇りを感じながらの育ち合い

その年長での課題は、毎日の雑巾がけをはじめ、リズムの時の舞踊の要素を含んだステップなど、『長い歴史の中で人間が創り出した文化』を子ども達に伝えたいと、毎年、吟味して大切に手渡しているものです。そんな課題を、自分一人だけで頑張るのでなく、みんなの中でみんながやりきります。そこには励ましてくれる友達や待ってくれる友達、そしてまわリの大人の支えがあります。その中で自分の持つ力を思いっきりに発揮していくのです。課題の1つlつが自信となります。『今、できなくても、頑張ったらできるかもしれない』『頑張ったら、きっとできる』と思える、そして『やってみよう』『やってみたい』と自分に新しい課題を見つけて、集中してそれに挑み続けるのです。そしてその自信は、私たちの願う『全面発達』を育てる土台でもあると思います。6歳をすぎた子どもたちは、言葉を使って自分達でルールを作り、守ることができるようになります。又、そのことに喜びを持つのです。日常の生活の中でも、自分のことだけ考えるのではなく、まわりのことも考えながら、生活しやすいようなルール(やり方)を自分達で決めています。そして、そのなかの一人であることに、喜びや誇りを感じながらどの子も年長組の集団の中のl人として自分の力をのばし、大きくなっていきます。

自分を励まし友達を励まして

卒園間近の3月。関西地区十六ヶ園の年長の子ども達100人が大阪に集まって合宿をし、リズムをしました。この合宿のリズムは生まれ月ごとのグループに別れてします。子ども達は別々のグループでそれぞれに力を出し切り、楽しんでいました。最終の日の朝、一人の男の子がみんなを集めて座リ「ぽくなぁ、みんなに言いたいことがあるねん。ぼく頑張るしみんなも頑張れよ!」「うん!わかった」自分を励まし友達を励まし別々のところにいるけど、一緒に頑張ろうと一人一人がすてきなリズムをやりきりました。

リズム

赤ちゃんの時から、毎日毎日、土台のリズム(0歳の子が歩けるようになるまでのプロセス)を繰り返ししてきた子ども達。その中で脱力することを覚え、ピアノを聞く力・音と身体を合わせていく力も身につけてきました。2拍子・3拍子・4拍子とリズムをとって歩いたり、2人・4人・8人になって歩いたり、又、その空間をどのように使えば気持ちよく動けるかなど、いろんなことを考え、工夫しながら身体をコントロールして動きます。年長組の後半になると、友達と2人で気持ちを合わせてするリズムができます。2人の気持ちが合って心地よくできるのは、相手の気持ちを『汲む』ことができるからです。しなやかな身体でよく見て、よく聞いて考え、そして集中して一つ一つのリズムに取り組み、自分の力を出し切ることをとても気持ちよく感じ、次々と新しい課題に挑むことを喜びにする子どもたちです。

生活(雑巾がけ)

年長組の一日は、雑巾がけから始まります。保育所のみんなが使う長い廊下も桧舞台も年長の子ども達がふきます。「拭けた!」「きれいになった!」と一回一回やりきったことが目にみえます。(達成感です!)みんなの力を合わせれば よりきれいになるのでみんなで一緒にするのですが、月齢の小さい子もふくめて、どうすれば一緒に早く終われるか、自分達でいろいろ考え合いながらやっています。時にはまわりの大人から「ありがとう。気持ちいいわ!」と声をかけられて励まされ、またまた頑張る子どもたちです。

合宿

年長になると合宿保育をいくつか経験します。朱七保育所での合宿や他園との年長交流合宿、そして自然の中でする野外合宿などです。それぞれの合宿を経験するたびに、子ども達は大きく成長していきます。とりわけ野外活動は、1986年から取り組み、その後も意義や目的にも検討を加えてきました。また、職員としての研修もみんなで積み重ねてきています。自然の中の合宿はクループごとに、自分連で薪を集め、かまどを作り、飯ごうでごはんを炊くことから始まります。自分達の生活はすべて自分達でするのです。3日間で使う薪を集めるのも、かまどを作るのも、そして火をつけてごはんを炊くのも、グループのメンバーみんなの力が集まらなくてはできません。自分達でうまく役割分担をして力を合わせてします。また、野外でごはんを炊くことは、風(空気)のことも考え薪の置き方も考えて…といろんな工夫がいります。そうして炊き上がったごはんは、本当においしいです。野外での生活を通じて、人と人との結びつきの大切さや創造的、意欲的に生きることの素晴らしさを学びます。卒園を間近にし、それまでにつけてきた力の発揮とその確認の時でもあります。子どもたちは自然の中で3日間(今日・明白・明後日)の見通しを自分達で持ち仲間と力を合わせ、工夫をしながら生活を作り出していきます。その中で、やり遂げることの楽しさ、素晴らしさ、喜びを身体で感じとり、力としていくのです。その時に見せる集中力を見た時『もう学校へ行っても大丈夫!』と保育者達は思うのです。

5歳児

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