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30周年記念誌より抜粋
4歳児
自制心が育ってきます
言葉でいろいろな事が理解できるようになってきてルールのある、生活や鬼ごっこなどの遊びを受け入れることができるようになります。
大人の援助が必要
4歳児クラスになると隣の3歳児の部屋と自分達の部屋を掃除します。3歳の子どもたちが見ている横を得意げに雑巾がけをする姿は、ちょっぴりお兄ちゃん・お姉ちゃんになった喜びを身体いっぱいに表現しています。「みんなで部屋をきれいにしよう」と雑巾がけを始めました。端から端まできっちり拭く子、「きれいになった」とすぐ終わってしまう子、それぞれきれいにしよう≠ニいう思いはあるのですが、やり方はまちまちです。それが毎日繰り返し拭く中で、それぞれの拭き方の違いもはっきりし、矛盾となってでてきます。「なんで、いつも早く終わるの?」「なんで、ぼくばっかりバケツ運んでいるの?」、こんな矛盾が激しくぶつかり合うこともあります。そんな時に、まだ大人の援助が必要なのが4歳児です。「そうしたら、どうしたらいい?」と大人が問題を投げかけ話し合い、そして又、拭いてみる…。その繰り返しで「00ちゃんみたいに拭いたらいい」「バケツは順番に運ぼう」と、どの子もそれでいいと思える意見を取り入れ、みんなでまたきれいにしようとがんばります。
集団の中で自分を知る
こうしていろいろな体験や話し合いの中で自分の得意な事、苦手な事もよくわかってきます。運動会に向けて取り組んだ竹のぼりでは…。毎日やっていく中でこつをつかんで登れるようになる子がどんどん増え「竹のぼりリレーしよう!」と遊びだします。そんな中で思うように登れない子も「みんなと同じように登りたい、けれどなかなか登れないし嫌やなぁ」と思いながら、仲間が楽しそうに遊んでいるのを見ていました。そんな時、その子のことを放っておかない周りの仲間たち。「足の裏と裏を合わせて登るんやでえ」「上を見るんやで!」など、自分のつかんだこつを丁寧に教えます。そしてクラスのみんなが登れるようになったら自分の事のように報告にきます。そんな子どもたちの姿に仲間っていいな−≠ニ思うのです。自分の苦手な事も仲間や大人の励ましとアドバイスで時間がかかっても、克服していきます。頑張れる自分、ちょっと弱虫な自分、いろいろな自分を集団の中で知っていき、みんなの中で豊かに生きていく力を溜め込み、自分に自信をつけ自然に胸を張ることが出来る年齢なのです。
いろいろなものへのあこがれを溜め込む時期
精神的にうんと育つこの時期。人やものへのあこがれがどんどん膨らんできます。「きれいだなぁ」「強いなぁ」と感じ、あこがれていくのです。そんな時だからいいもの(文化)に触れさせてあげたいのです。今のテレビやビデオに出てくる死なないロボット化されたヒーローよりも、保育所で読み聞かせている『もちもちの木』の豆大の持っているやさしさから生まれた勇気、『はじめての狩り』の子ライオンに狩りを教えるお父さんライオンの力強い姿。こんな姿に子ども達は心から季」がれ、自分もあんな人間になりたいと思っていくのです。夏の4・5歳児合宿で初めて体験する1泊2日の生活で年長さんの優しさとたくましさにあこがれを抱き、小さい頃から見てきた年長の姿がより身近に感じられるようになります。日々のリズムの中では、すごいスピードで縄跳びを跳び終えて席に戻ってきた年長さんの患つかいからも 「すごいなー」と感じています。そして3月。年長さんが編んでくれた、色の組み合わせがそれぞれに違う縄とびをもらって次は、自分達が年長さんー″と実感します。一年間「あんなステキな年長さんになりたい」「あんなことしたい」と心の中にいっぱい溜め込んで\自分達が年長さんになる春を心待ちにするのです。
社会性も育つとき
子どもたちは、この一年で社会性(集団を作って生者しようとする人間の根本性質)がうんと育ってくる大切な時期です。子どものする事、言った事と放っておかずに、正しい事、頑張った事は、しつかりほめて認めてあげてください。そして心からあこがれるものへの出会いと豊かに生きていく力を溜め込んであげたいのです。