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30周年記念誌より抜粋

一生のうちで最も動き回る三歳児

3歳という年齢は「自分のことは自分でする」という意志と見通しがでてきます。保育所ではこのことを大事にして リュックサックでの生活を始めます。前の日にお家の人と一緒に一日分の着替えを用意し、それを背負って登園。この姿からは3歳らしい誇りと大きくなりたいという自立がみえます。一日数回の着替えをする度に、リュックを開けたり閉めたりを繰り返します。最初は戸惑う事もあったけれど、大人の言葉がけや励まし、仲間と共に経験する中でスムーズにできるようになりリメリハリのある生活へと変わってきます。又、この時期は一生のうちで一番動き回る時期といわれ、休も心も動きを求め そのことが心地いいのです。ただハチャメチャに動いているだけでなく、リズムをした後にも「鬼ごっこしよう!」 「散歩に行こう!」と もっと動きたいという気持ちが前に前に出てくるのです。大人の方がヘトヘトになるぐらいです。「今日は汗いっぱいかいたな」、「気持ちいいな」、「ホラ見てみ−」など 友達と気持ち良さを味わっています。そして「次はもっと速くいこうか!」、友達と確かめながら満足した顔で一人一人の自信にしていきます。

友達大好き保育所大好き

友達との関りが最も大切な3歳児。大人の支えも必要としながら、56人のかたまりで遊ぶなど遊び方も変わってきます。子ども同士の関係もどんどん密になってきます。このかたまりでいろんな事を起こし、やんちゃぶりをおおいに発揮してくれます。又、「ぼくが!」、「わたしが!」 と自己主張も激しく 仲間の中で自分の存在を確かめるように表わしてきます。自分のやりたい事、してみたい事も自発的に出てきて友達との要求のぶつかり合いも起こり、大声で泣いたり 思わず手が出たりと生活の場面でいろんなケンカ(ぶつかり合い)が起こります。『この時期は自己主張ができないと仲間とは遊べない』『ケンカができないと仲良しになれない』というぐらい激しくケンカをし、矛盾もいっぱいおこします。このことを繰り返し経験することがとても大事であり、「どうしたらいいんだろう‥」と立ち止まってまわりのことを考えるチャンス≠フ時なのです。ケンカを何度も繰り返し経験した後は、友達大好き、保育所大好き「00しようー」「こんなんやりたいー」と遊びほうけ、その中で3歳の特徴でもある「00タケレドモ、00スル」という姿がみられ、「僕のだけれども貸してあげる」という視野の広がりも共に育っていくのです。

仲間の中でほめられて、みとめられて

「わたし、おかあさんになる」「そうしたらわたし、おねえさんするわ」とごっこ遊びも役割のある遊びに変り、ちょっとした時間を見つけて遊ぶ3歳児。又、一日の生活の見通しも広がってくると「ご飯食べたら鬼ごっこしょうか!」「これしたら 次これしよう」など、もっと動きたい∞もっとルールのある遊びもしたい≠ニ大きく変わってきました。そして、みんなで一緒にしようと、手つなぎ鬼ごっこが始まりました。「鬼ごっこするもんこの指とまれ!」の声に集まり「すいずいずっころばし」で鬼が決まります。鬼になった子は夢中で追いかけ捕まえにいくのですが、最初の頃はタッチされた子の中には「いやや!」と怒ったり、すねたり泣いたり、又、手をつないで走るので転んで泣き出す……という調子で、手つなぎ鬼にはなりませんでした。でも、「えらいなあ−」「強いなあ!」「元気やなあ」と大人にもいっぱいほめられながら、ルールのある遊び手つなぎ鬼ごっこ≠ェどんどん発展していきます。おもしろい遊びはすぐにブームになります。毎日飽きもせず、繰り返す中で二人で手をつないで走ることも、山から走り下りることも、鬼が近づいたらさっと逃げることも、とっても上手になりました。又、鬼ごっこの最中に泣いてしまった子にも 待ってあげられるようになり、最後までやりきれるようになりました。このように仲間の中でほめられて認められることで喜びを感じ集団での力を自分の自信にしていきます。

ことばと自我

ことばもとても豊富になってくる時期で、子どもたちに「昨日のお休み何してたん」と話し掛けると「ぼくは○○行ってきた」「わたしは○○してた」と、聞いて!聞いて!と自分が一番と言わんばかりに一生懸命話してくれます。自分の気持ちをことばで伝える(出す)ということは、ことばとことばを組み立てる能力と共に考える力、聞く力も育っていくのです。自分が一番というこの時期、集団の中で自分をつきだしいろんな体験をすることで自分がわかってきます。ことばを使ってより楽しく遊ぶ力や社会性もしっかり育っていきます。

3歳児

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