自己紹介


  まず簡単に自己紹介をしておきます。

 昭和16年2月に香川県坂出市で生まれ、高校を卒業するまでは生まれ故郷を離れることはなかった。
 高校を卒業してからの学生時代はほとんど大阪の堺市周辺に住み、昭和39年に大学を卒業すると同時に民間会社に就職した。

 昭和40年に美智子と結婚し、10年ほど京都府宇治市に住んだ。その間に長女、長男に恵まれた。

 宇治市の工場から大阪本社に転勤になりしばらくして、兵庫県尼崎市の園田にある社宅に転居し、退職するまでここが生活の拠点になった。

 平成7年1月に東京本社に転勤になり単身赴任を経験した。
 あの阪神・淡路大震災はちょうど、東京から帰省していたときで家財類が相当の被害を受けたが、家族が怪我をすることもなかったのは、私達にとっては不幸中の幸いだった。

 この年に会社の成人病の集団検診で大腸に異常が発見され、秋に開腹手術を受けた。思うところがあり、9年の2月、満56歳の誕生日に定年を待たずに退職した。

 以前から退職したら、夫婦二人で四国八十八カ所を歩いてお参りしたい、と漫然と考えていた。しかし、特に信仰心があるわけでもなく、また、何かを見極めたいなどと思ったわけでもない。
 以前から山歩きが趣味の美智子は歩いて遍路をしてみたいと思っていたようである。

 10年の春には少しでもお参りしようと二人で話していたが、美智子が体調を崩して、この年は出発を断念した。


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