始まり
1916年10月、簡易生命保険が国営事業として創始されました。
小額、無診査、月掛、集金という特色を持った個人向けの小口保険が、広く受け入れられました。


昭和17年時の「保険証書」
当時の「簡易保険契約に関する注意」には
@証書再発行: 料金10銭要(現在は手数料なし)
A死亡保険金: 契約1年内は払込保険料相当額のみ、1年半では保険金の半分のみ(現在は6歳未満の子供を除いて保険金の削減無し)
B免責事項: 被保険者の2年以内の自殺、満期及び死亡請求が3ヶ月間無いときは保険金は支払われない(現在は2年間又は承認制)
C失効: 3ヶ月保険料が未納の時
D解約還付金: 期間経過時の割合で明記

証書(昭和17年)の裏面
商品パンフレット(平成6年ごろ)

写真1
(写真1)平成6年ごろのはあとふるプラン(普通養老保険)の商品パンフレット。
保障+貯蓄+入院(病気・ケガ・手術・通院療養)+傷害+健康祝金+福祉施設と記載。

写真2
(写真2)簡易保険の特色を記載。
●営利を目的としない国営事業です。
●無診査でご加入になれます。
●保険金は原則としてすぐにお支払いします。(特に調査を要する場合は、日数がかかることもあります。)
●便利な契約者貸付制度があります。
●「かんぽの宿」をご利用いただけます。等
契約期間は10年・15年・20年・30年の4種類

写真3
(写真3)契約種類と加入年齢を記載。
10年満期(0〜70歳)10年払込15年満期(0〜60歳)
15年満期(0〜60歳)20年満期(0〜55歳)
30年満期(6〜40歳)
そのほか、一定の年齢(55歳から65歳まで1歳きざみ)に満期を選ぶことの出来るフリープラン(歳満期養老保険)があった。
保険料の前納払込例を記載。
10年分前納27.7か月分割引、5年分前納8.2か月分割引、6か月分0.3か月分割引
途中からでも前納出来ることと、前納割引率は将来変動することがあると記載。

写真4
(写真4)入院保険金の保障内容、加入後2年以内の削減、免責条件(初日から4日分は対象外)を記載
特に、傷害保険金についてわかり易く記載。保険加入後、不慮の事故・災害で180日以内に一定の身体障害になったとき、特約1000万の場合では
例)小指を失ったとき5級100万円
  おや指を失ったとき4級300万円
  1眼失明など3級500万円
  1腕を失ったときなど2級700万円
  両眼失明など1級1000万円
契約のしおりの変遷
簡易保険(平成16年)
契約のしおり
B5サイズ 申込日から保障開始 職域保険 簡保カード約款など
加入者ホームの所在地など記載、簡易保険独自の書類として、死亡時には死亡届記載事項証明書の提出など紹介
かんぽ生命(平成19年)
契約のしおり
A4サイズ 申込日、面接日のいずれか 遅い時期から保障開始 契約登録制度 かんぽ生命支店案内等
民間会社の契約として約款が記載、破綻時の救済方法や保険金支払の例など詳しく明示
ラジオ体操
郵政省簡易保険局・
NHK制定
みんなの体操
ラジオ体操は今年、80周年 ラジオ体操とは、国民の健康の保持増進を図ることを目的として、昭和3年に郵政省(当時は逓信省簡易保険局が制定したもので、いつでも、どこでも、誰でも、手軽に行える健康法として国民の間に定着しています
ラジオ体操の実施会場検索は全国ラジオ体操連盟にて検索
かんぽの宿
かんぽの宿メンバーズカード 簡易保険加入者のための福利厚生施設。
現在は、日本郵政株式会社が運営する旅館・ホテルとなり、
加入者・未加入者の区別無しに同料金で利用できます。
(かんぽの宿は簡易保険に未加入でも利用可能!かんぽ宿情報♪)
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