初心者指導法(高校・子ども囲碁教室編)
第1段階
30級
白黒交互に、線と線の交わった点に打つゲームであることを説明する。
陣地の多い方が勝ちであることを具体例を使って説明する。
囲めば取れることと、着手禁止点・コウのルールについて説明する。
礼儀作法(マナー)、特に「お願いします」で始まり、「ありがとうございました」
で終わることが大切であることを説明する。(ココが肝心!)

正しい石の打ち方、置き石の順番がわかる。
陣地の囲い方について解説しながら、9路盤で1局打ってみて体験させる。終局は誘導する。
第2段階
29級〜25級
対局した碁を題材に終局の仕方について説明する。
アタリ・シチョウ・両アタリ・石の生き死に・ナカデ・石の連絡と切断について説明する。
陣地の戸締り(1線のハネツギなど)について説明する。
重要な考え方、ナナメにご用心!(キリ)、入れてください、入れてあげません(ヨセ)、などを説明する。
13路盤に昇格したら・・・
第3段階
24級〜19級
石を取るコツ(相手を碁盤の端に追い込む・二線のカミトり・ゲタ・打って返しなど)について説明する。
と同時に、石をとることよりもとられないようにする工夫が大切であることを教える。

効率のよい陣地の囲い方(隅・辺・中央の違いなど)について説明する。
3線・4線が攻防の要点であることを説明する。

石がくっついたらご挨拶(ツケにはハネorノビ)離して打ってきたら離して打つ、などを説明する。
19路盤に昇格したら・・・
第4段階
18級〜
布石の基本(カカリ・シマリ・隅の一間トビ・ケイマ・三々・辺の二間)について説明する。
セキについて説明する。
囲碁を打つ楽しさがわかり、強くなりたいと思い始めたら・・・
第5段階
18級〜
次の練習方法を提示する。
1 プロの棋譜(特に棋聖戦、名人戦、本因坊戦の7番勝負)を並べる。
2 詰め碁の本を読む。
3 NHK囲碁の時間を見る。
オススメ
教材
少年ジャンプ ヒカルの碁
日本棋院 囲碁テキストの決定版(入門・基礎・初級・定石・手筋・実践コース)
MYCOM ひと目の詰碁(趙治勲)
成美堂出版 囲碁みんなの詰碁(羽根直樹)


囲碁上達法
「どうすれば、強くなれますか?」

これは、囲碁を嗜む人が、プロ棋士に問いかけるもっとも多い質問であり、囲碁ファンにとって永遠のテーマではないかと思います。

私は一アマチュアであり、一囲碁ファンに過ぎませんが、今までに、こども囲碁教室、部活動などでのべ400人以上の方に囲碁の手ほどきをさせて頂きました。

その経験や諸先輩方のアドバイスを元に、月並みな方法ばかりではありますが、囲碁上達法・・・ということで、強くなるためのアドバイス、オススメの勉強法をまとめてみたいと思います。

もう既にされている方も多いと思いますが、上達に欠かせない3大勉強法は、「実戦」・「詰碁」・「棋譜並べ」です。

この3つをバランス良くこなすことができれば、間違いなく強くなれると思います。

まず「実戦」ですが、3級くらいまでは、とにかく、数多く対局することが有効です。

「習うより慣れよ」の姿勢が大事です。

そして自分より2〜3子以上強い人に打ってもらった場合は、局後に検討をし、悪手を指摘してもらうといいと思います。

その際、棋譜を採ることが可能であれば、局後の検討はより有意義になると思います。

棋譜がなくても、せめて序盤の30手くらいの攻防は覚えておきたいものです。

また、碁会所・部活・インターネットなどの練習対局を数多くこなすことも大切ですが、何よりも積極的に大会などに参加して、真剣勝負の経験を積むことも非常に大事です。

別に全国大会に繋がっているような大きな大会でなくても、段級位認定大会や地域の親睦大会であっても勉強になります。

上位大会への出場や、昇段・昇級、あるいは賞金・賞品がかかっていたりする場合などもあり、練習では味わえない緊張感、真剣さが自然と生まれます。

また、対局時計を使用したりする場合もあり、より実践的な訓練を積むことができます。

そして、大会に参加することで、次の目標ができたり、よき碁敵(ライバル)を見つけることもでき、モチベーションが高まれば、上達に繋がるのは間違いないでしょう。

ですから、大会、研究会、親睦会、などの囲碁のイベントや他流試合には、積極的に参加しましょう。

次に「詰碁」ですが、難しい詰碁には手を出さず、簡単な問題、実戦で良く出てきそうな形を、繰り返し解くのが、かなり有効です。

囲碁の基本は戦い、戦闘です。

そしてその根本にあるのは死活です。

相手の地中に手が残っているのか、或いは逆に自分の石は、手を抜いて生きているのか・・・こういうところで1手違うと大きな違いです。

また、はっきり生きている石は厚みとして活用できますが、生きていない石には常に気を配らなければなりません。

石の強弱のよりどころとなるのが詰碁です。

ヨセもある意味詰碁です。

もっとも大きなヨセは、死活が絡み、相手が手を抜けない先手ヨセです。

だから、詰碁の勉強が、上達の特効薬といえるかもしれません。

詰碁で、徹底的にヨミの力を鍛え、中盤〜終盤戦に強くなりましょう。

最後に「棋譜並べ」ですが、並べる棋譜はプロ棋士やアマチュア強豪の対局であれば、古今東西を問わず、誰の棋譜を並べても効果はあるでしょう。

韓国・中国の棋士の流行最先端の棋譜を並べてもよいし、また逆に江戸時代の古碁には味わい深い対局が多いので、好きな人は古碁ばかり並べてもよいでしょう。

あるいは時間的余裕がない人なら、タイトル戦の棋譜だけ並べてみる・・・これも一法でしょう。

最初のうちは、好きな棋士の棋譜や、自分の棋風(地を取る碁が好きなのか戦いの碁が好きなのか・・・etc)に近い棋士の棋譜を集中的に並べるというのもよいでしょう。

1局の手順を暗記するぐらい並べ込んでもいいでしょうし、どんどん並べて、数をこなしていってもよいでしょう。

ただ、棋譜並べは大変有効な勉強方法なのですが、いまいちこれが上達にどう役にたっているのか実感しにくい・・・と思う人がいるかもしれません。

しかし最初のうちは意味がわからなくとも、棋譜を並べているうちに自然と正しい形・筋・打ち方が身に付いてくるという効果もあります。

簡単な詰碁を解くことが「即効性のある上達法」であれば、棋譜並べは、「じわじわと力が付いてくる」・・・という感覚でしょうか。

私も高校時代、部活の時と毎晩寝る前に、だいたい1局〜5局並べていました。

私の場合は年鑑に載っている棋譜を片っ端から並べました。(今は時間的余裕がなくて3大棋戦の番碁ぐらいしか並べられていませんが・・・)

今思い返してみると、それがいい基礎体力作りになっていたのでは・・・と思います。

私は三段になるまで、一度もプロの先生と打ったことがなく、アマチュア独特のゴリゴリした自己流の打ち筋の人としか打ったことがありませんでしたが、高校卒業の頃(四段)には、強い人からも「筋がいいですね。形がきれいですね。プロに教わったのですか?」と言われることが多くなりました。

棋譜並べの効果だと思います。

スポーツの世界に例えるならば、詰碁は基礎体力を身につける「筋トレ」、棋譜並べは一流アスリートのビデオを観てフォームを「模倣する」ってカンジだと思います。

皆さん、何かの参考にしてくださいませ。


対局マナー
まず囲碁のマナ−において基本の精神となるのは、お互いに相手を尊重し、気持ちよく対局して技量を向上させることである。
具体的に次のような点に注意すること。

【1】対局開始の時は、「お願いします」対局終了の時は、「ありがとうございました」と、きちんと挨拶すること。
【2】一度打った石は、絶対動かさない。(待った・置き直しの禁止)
【3】打つ場所を決めてから碁石を持つこと。
   特に碁石を触ってガチャガチャ音をさせない。
   碁盤・碁石は、大切に扱うこと。
【4】他人の対局への口出しは、厳に慎むこと。(助言の禁止)


初心者指導のポイント
初心者への囲碁の指導について、私が約13年間、顧問として高校生に囲碁を教えていて、大切だと感じたことをいくつか紹介します。

それは、

「教えすぎないこと」

「生徒同士に教えあいをさせること」

「いい手を誉めること」


強くなりたい生徒は、こっちが教えなくても、適切な環境を与えてやれば、勝手に強くなるというのが私の結論です。

それはもちろん、「ほったらかし」というわけではありません。

こっちが知識を詰め込ませようとすると、生徒は拒否反応を示し、興味が薄れて、囲碁をやめてしまう子が出てしまいます。

ですから、いい手を誉め、生徒にゲーム感覚でランクや部内級を競わせることが、一番の上達の近道ではないか?と思います。

そして、「囲碁は楽しい」と思わせることができれば、そのうち生徒自身が強くなりたいと感じはじめます。

そうすればしめたもの。

後は、棋譜並べと詰め碁の教材を与えたり、碁会所を紹介したり、大会に連れていったり・・・あっという間に強くなっていきます。(もちろん強制してはいけません。あくまで生徒の自主性に任せます。)

そうはいっても教えていると、ついつい、「こんな手ないよー」とか、「全然読めてないなー」などと言ってしまうのですが・・・

何より楽しく囲碁に親しむことが一番大切ですね。

囲碁を好きになることが、もっとも大切な才能かもしれませんね。

スイス方式とは・・・
囲碁の大会などでよく用いられる「スイス方式」について、概要をまとめました。
スイス方式には、亜流もたくさんありますが、ここでは、世界アマチュア囲碁選手権大会で用いられているものをベースにしています。
スイス方式とは、従来のトーナメントと総当りリーグの長所をあわせた方式で19世紀後半からヨーロッパでチェスの競技方式として採用されていたものです。
トーナメント戦では1敗すると、その後の試合には参加できません。
総当たりリーグ戦では参加者が多いと、試合数が多くなり、大会を1日で終了させることができません。
スイス方式はその両方の短所をカバーするために考え出された方式です。
スイス方式組合せ方法
@1回戦は抽選で対戦相手を決める。
A2回戦は勝者同士、敗者同士を対戦させる。
B3回戦以降もなるべく、勝ち数の同じ者同士を対戦させる。
スイス方式順位決定方法
@勝数(S)が多いほど上位。
A勝数(S)が同じ場合は、対戦相手の勝ち数を合計したもの(SOS)が多いほど上位。
Bなお同じ場合は、対戦相手のSOSを合計したもの(SOSOS)が多いほど上位。
Cそれでも同じ場合は、直接対戦していれば勝った方を上位。
D@〜Cで差がなければ同順位。
準スイス方式規則(高校の囲碁大会の場合)
なお、高校の囲碁大会などでよく用いられる「準スイス方式」についても解説を加えます。
@試合数がn試合であれば、1つのリーグに所属する人数は2のn乗を上限とする。(n試合で全勝が1名以下になるようにするため)
 つまり、3試合なら2の3乗である8人、4試合なら2の4乗である16人、5試合なら2の5乗である32人を限界とし、それを超える場合はクラス分けをする。(ただし、段級位認定戦などの場合は全勝を1名以下になるようにする必要がないため、クラス分けの必要はない)
(参考)参加者がn人であれば、[log2(n-1)]+1試合実施すればよい。 [ x ] ・・・ガウス記号 x は x を超えない最大の整数を表す。
Aクラス分けができれば、事前に抽選で登録番号を決める。(ハンディ戦の場合は段級位の上位者から順に登録番号を決める)
B勝ち数の多い順に、奇数回戦は登録番号の上から、偶数回戦は登録番号の下から順に組合せる。(ハンディ戦の場合は常に登録番号の上から順に組合せる)
C既に対戦した相手との対戦は避ける。
D県大会では同一校、近畿大会では同一府県、全国大会では同一ブロックの対戦を極力避ける。(全勝同士・全敗同士などやむを得ない場合を除く)
E団体戦の場合は、上記のスイス方式順位決定方法@〜Cに加えて、D個人総勝ち数E主将の勝ち数F副将の勝ち数を考慮する。
F同順位の場合、表彰の対象になる順位については9路盤で決定戦を行う。(抽選で順位を決めるより囲碁の要素が少しでも入ることを重視する。ミニ碁盤ならすぐに決着がつく)


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