触圧覚刺激法は関節水腫を減少させることの出来る唯一の手技です

PTの手技として運動療法はパーキンソニスムの足関節の背屈による歩行運動のきっかけ反応や

同側性皮膚伸展反射等、各症状において治療手技として解発因用いた生得的行動を

治療に使用している。このような解発因を探求している中で小林らは関節可動域改善の手技の

プログラムの中で、有る特定の部位に触圧覚程度の刺激を与えると仮性筋拘縮スパズムの軽減が観察された。

またそれは全関節で観察された。これが触圧覚刺激法の原点である。
関節可動域の維持、拡大を図るとき、あらかじめ患者の皮膚上にセラピストの指を触れておくと、可動域の制限をしていた筋の緊張が緩み可動域が拡大する。この理学療法技法を『触圧覚刺激法』という。
人は通常の生活の中で突然の痛みや筋の異常緊張(筋スパズム)が生じた関節に手を当てる、あるいは支えるなどその罹患した関節の運動を改善しようとする姿勢を観察する。これら一連の行為は、疼痛や筋スパズムによる違和感が去るまで、数秒から数分に及ぶことがある。小林は、この一連の動作の中で手の位置を特定し、その特定部位に皮膚感覚刺激を加えることにより、関節に正常な位置情報を送り込むという仮説を立てた。
図1 タッチング(適刺激)の模式図
適刺激メルケル触盤→末梢感覚神経(遅順応性線維)→下位運動中枢(脊髄)→α運動神経
                        →高位運動中枢(大脳)→γd運動神経
→筋
@四肢関節の骨折に対する固定後の後療 A人工関節置換術や人工関節、靱帯の術後早期の筋スパズムによる可動域制限

B腰痛 C五十肩(肩関節周囲炎) D慢性関節リウマチ Eバネ指 Fその他筋スパズムからおこる痛み
@急性外傷や火傷をおった皮膚の部分   A高度の知覚障害を伴う片麻痺   B完全対麻痺や四肢麻痺   

C知覚の認知が形成されていない重度脳性麻痺 D慢性期の外傷による知覚脱出部分 E火傷後の瘢痕性皮膚 

F皮膚移植部分 G特に注意が必要なのは、筋スパズムの少ない部位や症状のない関節(つまり悪くない場所)に

触圧覚刺激法おこなうこと。正常範囲以上に過度の可動域が生じてしまうので関節や筋の損傷を起こすことがある
皮膚受容器が筋緊張に抑制的に働く概念は、Oscarsonが、

外受容器である皮膚受容器からの刺激が運動ニューロン

抑制する理論として、屈曲反射求心線維(その中でも閾値の

低い皮膚神経や関節受容器の線維)への刺激は、α運動神

経を抑制しγ運動神経を促通すると報告している。これは、皮

膚求心系刺激下位運動中枢を介して上行し、下オリーブ核あ

るいは小脳外側核である歯状核を経て、脳幹網様体を介して

赤核網様体脊髄路を下行し、α運動ニューロンを抑制する仕

組みである。即ち、外界からの皮膚刺激が運動の修正機能と

して働く、触圧覚刺激法のメカニズムと推定している。