2002年9月7日(土)

昨日はだいぶ疲れて寝てしまったが、今朝は目覚めると気分がよくなっていた。
今日は絶対に人に気を遣って疲れたりすることがないように、
自分からやりたいことをやって、ブータンを満喫すると心に決める。
そういうように考えると気が楽になった。


ホテルをチェックアウトして、郵便局へ行く。
ブータンは国を宣伝するために多種の切手をつくり、販売している。
お土産によいかと思い、切手シートを何枚かと、ポストカードを購入。
ここでニュルタムは使いきったので、もう円しか残っていない。
ほとんど文無し状態…。
次へ向った先は昨日も行った
野菜市場
今日が本番らしく昨日より多くの人が買い物をしていた。
珍しい食材の写真を何枚か撮る。
辛そうなトウガラシやドマなどである。
そこで観光客向けのブータン国旗(3)とダルシン小(1)を飼う。
だいぶまけてもらって4アイテムで10ドル。
智香ちゃんにお金をかりる。なんせ文無しですから。


買い物を終わらせて車に乗り、
パロへと向う。
2時間くらい。
BGMは長渕剛(笑)
ウタムさんの好みらしい。
ブータンに来てまで
巡恋歌を聞くことになるとは。
ウタムさんは本気で音楽をしているらしい。
ギタリストのようで、たまにライブやレコーディングをしているという。
ヘビメタ好きのようで日本のアーティストだと、X−JAPANやGLAYが好きなのだそうだ。
う〜ん、民族衣装ををきてヘビメタのライブをするところを一度見てみたいものだ。
道中、野菜を売っているおじさんのところで、きゅうりととうもろこしを買って私達にくれた。
無農薬野菜で、大変素朴な味がした。
ウタムさんもソナムさんもすごく優しい。


途中、道から空港が一望できるポイントに行き、写真を撮る。
空港の手前の川にウタムさんとソナムさんが石投げをしている。
私も同じようにしようとしたら失敗して、
智香ちゃんの額に石をあてる。
目でなくてよかったが、傷になってしまった…
ゴメンネ。
なれないことをすべきではない。


パロに着くとまず昼食。
町のレストランへ行き、米とおかず5〜6品だされる。
特に辛いモノも無くおいしくいただく。
ただ川魚はどうも臭くて食べられなかった。
食後すぐに、
国立博物館へ行く。
けっこう高い場所にあり、町を一望できるので、昔は監視するための建物であったという。(
タ・ゾン
そこでは、ブータンの歴史がみてまわれるようになっている。
特に興味をもったのは最上階にあった、
立体マンダラの像である。
ブータンの仏教の4つの宗派の僧の像が並んでいる。
ウタムさんがブータンの仏教について説明してくれるのだが、わからない…。
日本に帰ったら勉強しなおそうと思った。
日本の仏教についても勉強したいと思った。
博物館は大変大きくて、展示物も多く、よかった。
博物館から下方を見ると、
パロ・ゾンが建っている。
ゾンは城と寺の両方の昨日を兼ね備えていた建物で、とてもユニークな形をしている。
若い僧がたくさんおり、私達を興味深そうにみつめていた。
ブータン様式の建物の特徴は、そのカラフルなペインティングと窓の形である。
個人的にとても興味を持った。
パロ・ゾンから出て、川にむかい石畳の道に沿って歩いていくと、昨日見たのと似たような伝統的な屋根付きの橋のところへでる。
とても景色のよいところで、
リトル・ブッダの撮影現場になったという。
日本へ帰ったらビデオをかりてみようっと。


観光を一通り終えて、昼食をとったレストランへ戻り、コーヒーを飲んでから
今夜泊まる農家へと車を走らせる。
20〜30分程度。
当直すると、その家のお嬢さんが荷物運びを手伝ってくれる。
家屋は、大変立派なもので、裕福な農家であるらしい。
普通の言えは3階建てだが4階になっている。
1階部分には、牛の寝床がある。
階段を登ると玄関になる。
玄関には二つの
“ポー”が。  ※ポーとは男根のこと※
写真では見たことがあったが、実際にみると驚く。
幸運を呼ぶらしい。
2階部分がどうなっているかはよくわからない。
3階が寝室や居間、台所など生活する空間となっており、
4階が屋上のような形になっていて野菜などを乾燥させておく場所になっている。


そこでまずお母さんが
バター茶をふるまってくれる。
不味いと聞いていたのでどんなものかと思って飲んでみると意外においしかった。
お茶というよりかはスープといった感じだ。
その後さっきの娘さん(12歳だったっけ?忘れた)に
キラを着せてもらう
結構難しそうで、一人では絶対に着れなさそう。
ウタムさんとソナムさんが言っていたようにベッドカバーになる日は近い。
その子は毎日自分できているらしい。
すごいわ。
写真とか撮ったりして喜ぶ私達。
智香ちゃんハマッてた。


石風呂の準備ができたので入りに行く。
石風呂はブータンに昔からあるものらしい。
木製の湯船に焼いた石をいれ水を温めて入る。
屋外にあったので、蚊にかまれまくる。
でも温泉気分で気持ちがよい。
江戸時代とか昭和初期とかはこんな感じだったのだろうな。


夕食はお母さんの家庭料理。
美味しい。
一つ、めっちゃからイトウガラシがあり、さすがにアレは食べられない。
今まで生きてるうちで食べたもののなかで一番辛かった。
ブータンの人は普通なカオしておいしそうに食べていた。
食後の団らん中にドマに挑戦。
通常の半分の量だけつつんでもらって、おそるおそる口にいれる。
噛んでみる…。
するとなんとも言えない味と臭いが広がり頭と喉がクラっとする感じがした。
オエっってなって吐き出す。
ダメ。
あんなん
ドラッグやで。
大変危険です。



夜、みんなで一緒に私達が持参した、千代紙で日本人形をつくった。
折り紙とかもやって、盛り上がる。
ウタムさん手先器用。
酒がはいって上機嫌のウタムさんは、手品も披露。
すごく楽しかった。
最初はうちらのガイドするんダルソーと、思ってしまったりもしたが実はそうでなく、とても気さくな人だということがわかった。
夜は、その家庭の娘さん(20歳)と話す。
同い年なのに、だいぶしっかりして見えた。
学校へ行っていて将来は弁護士になりたいのだと語ってくれた。
楽しい時をすごす。
ブータンにいると時間がゆっくりとすぎる。
自然が多く、人の笑顔が本当に優しい。
明日丸一日しかいられないのかと思うとすごく寂しい。
もうすこし長くいられたら…