2007.3.8 彦根市議会 産業建設常任委員会(一部抜粋・要旨)



田島茂洋議員
 次に、実はこれはなじまない部分かどうかなと思いながらここに立たせてもらったんですけれども、昨日の本会議のときに、私が市長に質問というか、質問をしたら市長が答弁をされたと、こういうことなんですけれども、場外勝馬投票券の請願に対する市長のコメントはどうですかということの中で、いろいろと議論をさせてもらいました。
そこで、請願を採択されまして、それの扱いというものがどういうふうに感じておられるのかなというようなことを改めて申し上げましたところ、非常に気になったことは、14対11でこれが採択されたということに対しまして市長は、「14人の方にとって、これは間違っていますよ」と、こういうような発言をされました。
ですから、これは大変なことだなと。
間違っていると言われると、11人の方の、いわゆる不採択をされた方は間違っていないと、こういうふうな解釈で、「ありがとうございます」と、こういうような言葉で返されているんですけれども、この辺のことについて再度、私はどういうところに真意があったのかなと。
 実は私が質問しましたものですから、通常、議会報に我々の質問状を載せないかんので、答弁書をいただきたいということで言いましたら、全然答弁書がつくられてないと、こういうようなことでございました。
つくられてなかったのかどうだったのか知りません。
とりあえず白紙であったと、こういうような実情もございます。
こういったことで、私としては非常に心外に思っているんですけれども、この辺のことについて、今日は市長がおられませんので、助役さん、何か。


松田一義助役  
 今のご質問に対して、私の方からコメントを出すことはないというふうに思っております。


田島茂洋議員
 今日は助役さんは1番のトップとしてここに出席されておるんやから、コメントはないかもわからんけれども、協議されているのかどうか。
答弁協議というのがあるようですから、その中でいろいろ議論されたかなと思って、そういうようなことを申し上げたわけでございますので、なかったのかどうか知りませんけれども、その辺はいかがでしょうか。


松田一義助役
 答弁協議という言い方がいいかどうかわかりませんけれども、各部長が市政に対して答弁するのに、市長がその考えでいいかどうかを確認しているものでございまして、市長が答弁するものについては市長が責任を持って答弁書を書いているわけでございます。
 以上でございます。


田島茂洋議員
 ここにいらっしゃいます各委員の方におかれましては、継続審査となっておりましたということで、この委員会で採決をされました。
5対1で採択されたと、こういう実情もございます。
そういうふうになりますと、ここで、場所は違いますけれども、市長のお考えですと5人の方は間違っていたと、このようになるのかどうかという、非常にその辺のところの委員に対する信頼というんですか、この請願者の願意というものをどういうふうに受けとめるのかということで、随分と議論をさせてもらいました。
意見を述べさせてもらいました。
このことで何時間もかけて時間をつくって、そういったことを3回に分けて私は発言をしたつもりです。
 そんなことで、間違っていますと言われると、非常に私としては天地神明に誓って間違ったことは言ってないと、こういうふうに思っておりますので、この辺の措置についてぜひ皆さんでお考えいただきたいなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
   (「私らみんな間違ってる言われてるんや」と呼ぶ者あり)


前川春夫委員長
 今、田島委員から発言がありまして、このきのうの発言に対して、14対11の14の方の発言は間違っているという市長の答弁があったということで、今、田島委員からの発言がありました。
また、当委員会で採択いたしましたその結果、5対1ということで、賛成した5人も、そうすると間違っていたというような今、発言がありました。
当委員会のやはり長から見れば、何かこう委員にも問題ではないかというような発言がありました。
ここで、各委員の方のお考えを述べていただきたいと思います。
 小林委員。


小林武議員
 助役さんにお聞きしたいんですけれども、請願が採択された、その以後にとる姿勢というもの、行政が。それをまずお聞きしたいと思うんですけれども。
 それと、14対11ということよりも、彦根市議会が議決したということだと思うんですね。
それをどうとってもらうかというふうに思うんです。
そうじゃないと、だれが賛成してだれが反対したか、そういう個人的なことはおかしいと思うんです。
彦根市議会が議決したということでして、この2点について、市長の答弁は要りませんので、助役がどういうふうに考えておられるか、請願はどのようなものかということを確認したいと思いますので、お願いいたします。


松田一義助役
 請願につきましては、議会の意向といいますか、議会の考え方ということでございます。
議会の請願の後、市長は自分の考えに対してのコメントを出したんだというふうに思っております。


小林武議員
 請願が通りましたら、議長の方から市長に対して、議会の方はこうして採択しました、そういうように検討するなり頑張っていただきたいというようなものだと私は思うんですけれども、それが全面否定されたということになりますと、議会の議決をどのように考えておられるのかなという疑問も出てくるわけなんですね。
検討してみてだめならいいんですけれども、採択されてその結果を即座に否定されるとなりますと、我々の議会、14対11でしたけれども、それは少し軽んじられているというふうにとるわけです。
請願そのものはそのような性格のものですので。
 その点で、もう一度お聞きしたいと思います。
だから、議会の議決が14対11だったとか、25対0とか、それは関係ないと思うんですね、これは。議決ですので。


松田一義助役
 今回の件と多少中身は違うかもわかりませんけど、これまでも議会で請願を採択されたものについて、現在建設ができてないもの等ございますので、議会請願が採択されたからといって、即、市側が対応できないという部分もあろうかと思いますが、今回、市長の政治姿勢の観点で行っておりますので多少違うかもわかりませんけれども、議会の請願に対する市の対応というものは、一定そういうものがあろうかというふうに思っております。


小林武議員
 請願が採択されましたからといって、それが即実現するというものではないと思うんですね。
ただ、やはり検討する必要はあると思いますね、これは。それが請願の意味だと思います。
それは行政として、請願の趣旨に対して検討すると。
検討されたかどうか、ここで答えてもらう必要があると思うんですけど、無理だと思いますのでそれはいいと思うんですけれども、請願はそういうものだと私は理解しておりますので。
できるかできないか、なるかならないか、それを検討するというのがやはり請願の趣旨だと思いますので。
請願が通ったから即実現できる、そんなことではないと思います。
通ってもできないこともありますし、カインズでも反対が請願を通りましたけれども実現しておりますし、第2図書館にいたしましても、請願が通っておりますけど実現しておりません。
それはその検討した結果できなかったということだと私は理解しておりますので、そのように請願を理解しております。
 以上です。


正村嘉規議員
 きのうの市長の、採択なさった14名は間違っていると、11名は正しい判断だということに対して非常に心外を覚えましたし、私もけさ来まして、本当はテープ起こしをしてもらいたいなと。
答弁書がないということでございましたので、テープ起こしをしてもらいたいなと。
そして、市長にやはり真意をただしたいと思いました。
あの市長のご性格からいきますと、4年前の市議会議員の選挙のときも、住民投票を支持する者は議員としてふさわしいと、住民投票を否とする者は議員としてふさわしくないという1つのスタンスで来られましたので、彼のきのうの発言は出てくるようなことは想像できるんですけど、やはり市長であり、市町村議会というのは、市長と議会という二院制をもっての形で進まれた1つの代表民主制度であると考えた場合、やはりその間の市長と議会との二院においての緊張関係において、あのような1つの議会を、議員を、ディベートなり議論なんですよ、そこが賛成か反対かを積極的に述べるんであって、その賛成した者がどうだとか反対した者がどうだとかというのは、非常にやはり議会を軽視したような発言だったと、非常に私は残念に思いました。
だから、今何がというと、私もそれはございませんけど、自分自身思いました。
やはりそういう意味で、市長は二院制がしかれた議会と市長との立場というものの、ときにはすり寄り、つき、離れる。
その議論の中で生まれたものは非常に客観的な形で評価していただかないと、何が悪いんだ、いいんだという問題じゃないということはきのう感じましたので、ここであえてご報告しておきます。


田島茂洋議員
 そのときに、すぐにそのことを議論として言うべきであったとは思います。
しかし、いろいろと通告をしておりました関係もございましたので、そこまで時間が足らなかったという部分がありましたので、この辺はひとつご理解をいただいて、ひとつ皆さんのお計らいをお願いしたいと思います。
 ただ、今もおっしゃっていただきましたように、非常に私は不信感を持ちました、正直言いまして。
市長も賛成した者に対して不信感を持たれた。
不信任されたのかどうかわかりませんけれども、間違っていたと言われることは、やっぱりそういうことでないかなと思います。
しかし、我々は本当のことを言いまして、正式な場所できちっと理路整然と討論をして、そしてその上で皆さん方が採決をされたことに対して間違っていたと言われたことにつきましては、やはりこれは問題であるなと、こういうふうに思いますので、これはまたひとつ、できれば一度暫時休憩の後、協議でもしていただきたいと。
これはこの委員会で5対1という、そういう経緯もありますので、その上でひとつ皆さん方のお知恵も拝借したいなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 一遍諮っていただきたいと思います。
   (「終わってからにした方がいいですよ。理事者の方は必要ないでしょう。我々委員だけで」と呼ぶ者あり)
   (「正式でなくなる」と呼ぶ者あり)
   (「協議会でしたのやったら議事録はないよ」と呼ぶ者あり)
   (「いや、違う。もう一遍戻るやんか」と呼ぶ者あり)