2007.02.26 彦根市議会 2月定例会(一部抜粋)


岩崎国次議長 
 産業建設常任委員会から委員会審査報告書が提出されましたので、請願第13号を議題とし、産業建設常任委員長の報告を求めます。

 


前川春夫産業建設常任委員長 
 
産業建設常任委員会委員長報告を行います。

 平成18年12月定例会において、本委員会に再付託され、閉会中の継続審査となっておりました請願の審査のため、去る1月29日に本委員会を開き、慎重に審査いたしましたその経過ならびに結果について報告いたします。

 本委員会に再付託された請願は、請願第13号
「場外勝馬投票券発売所」設置同意の請願書の1件でございましたが、起立採決の結果、賛成多数をもって採択すべきものと決しました。
 それでは、審査の概要についてご報告申し上げます。

 まず、1人の委員からの発言として、「民間が社会的責任にのっとり、経営されることにおいては、議員が関与する問題ではない。
本委員会に付託され、賛否を問われなければならないのなら、賛成を述べざるを得ない。
さらに、法に基づいて進んでおられる民間事業に対して反対することは何もない」との賛成意見がありました。

 また、別の委員からは、「過去に反対の請願が出されていたが、その反対理由は、交通渋滞や生活環境の悪化などであった。
今回の請願については、そのような問題がクリアできるとのことである。
過去に大規模工場の跡地の利用について、いろんな反対があったが、反対があったことにより環境や景観の整備、交通渋滞の解消などがなされてきており、反対があったからこそ解決されるとの思いもあり、請願理由が確実に実行されることを確信し、賛成する」との意見もありました。

 また、別の委員からの賛成意見がありましたが、その内容は、「鳥居本学区は、本市への吸収合併から今日に至るまで、新幹線や高速道路のほか、一般廃棄物最終処分場の設置など、市や国、県に対し、土地の提供など多くの協力をしてこられた。
周辺の山や丘陵地を大々的に開発され、現在のまちづくりがあり、本市の発展に大きな貢献をされてきたのは間違いない。
しかし、その財源には非常にご苦労いただいており、その
財源確保のための最終の手段として、この施設の設置に取り組まれてきたものであり、請願を提出されたものと理解している。
会派でも請願が提出される以前から本施設について調査研究などを行っており、請願趣旨や理由についても間違いのないものと確信している。
以上のようなことから、この請願に賛同いただきたい」との発言もありました。

 また、別の委員からは、「2年前に舟券・車券売場が設置されている自治体やその住民に対して行ったアンケート結果から、教育あるいは交通渋滞など環境に及ぼす影響について「悪影響を及ぼしているとは思わない」との回答がそれぞれ81%、72.3%を占めていたこと、町の活性化につながっていると思うかについては、55%が「そう思う」と回答されていたことや、企業誘致の観点から見ても、環境、交通問題など心配されていることがクリアできるのであれば誘致してもいいのではないかと思っている」との意見がありました。

 別の委員からは、「12月定例会から本日の委員会審査については余りにも期間が短い。
舟券・車券売場についても議会に何ら報告されていない時点で、この請願を今審査する必要はなく、あくまで順序を踏んだ上で審査をしたいため、継続審査を求める」との意見もありました。

 以上が、委員から出された発言の概要であります。

 発言終了後、まず継続審査についてお諮りいたしましたが、起立少数で否決となりました。
その後、採決を行ったところ、賛成多数で採択すべきものと決しました。

 以上で産業建設常任委員会委員長報告を終わります。


岩崎国次議長 
 これより産業建設常任委員長の報告に対する質疑に入ります。
 ただいまのところ質疑の通告はありません。
 質疑はありませんか。
  (「なし」と呼ぶ者あり)


岩崎国次議長
  質疑なしと認めます。
 これにて質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
 討論の通告書が4人の諸君が提出されておりますので、順次発言を許します。
 その順位は、赤井康彦君、田島茂洋君、成宮祐二君、松本忠男君の順とし、順次ご登壇願います。

 赤井康彦君。
 

赤井康彦議員
 私は、「場外勝馬投票券発売所」設置同意の請願書に反対討論をしたいというふうに思います。
 まず、この問題が出てから10数年ほどたっているわけでございますけれども、その中で、パソコンや携帯の発展の中でJRAもシステム開発の方に力を注いでいるというふうにも言われております。
そんな中で本当にJRA自身が来る意思があるのかどうかというのも私自身には大変疑問でございます。
仮に来る予定があるとしても、国道8号線や306号線の渋滞問題は本当に解消できるのでしょうか。
今以上に悪化するでしょうし、また、私自身鳥居本学区を回る中で、反対の人が非常に多いと感じております。
例えば今でも中山道は車と車がすれ違うのもやっとのことです。
これは皆さんもご承知だと思います。
そんな中で、この中山道も今以上に通行しにくくなり、周辺は陸の孤島化する可能性がございます。
また、子どもたち、青少年の育成の観点からも、ギャンブル施設があるのとないのとでは、近くにあるだけで行く機会をつくるという意味においてもふさわしくないと考えます。

 いずれにいたしましても、私自身は、この場所は非常によい土地であると考えますが、町の風紀を乱すギャンブル施設ではなく、ホテルや企業などの誘致ならよいと考えることから、この場外勝馬投票券発売所設置同意の請願書については反対としたいと思います。


岩崎国次議長
 田島茂洋君。
 

田島茂洋議員
 私は、ただいま継続議題となっています請願第13号「場外勝馬投票券発売所」設置同意の請願書に賛成の立場で討論いたします。

 さきの平成18年12月議会産業建設常任委員会ならびに平成19年1月29日に開催されました同委員会でもその願意を重く受けとめ申し述べましたが、改めて今期定例会で、その経緯もつけ加えまして、公政会所属、西村久子・杉本君江両紹介議員に代わり、公政会代表という立場から意見を述べさせていただきますので、議員各位におかれましては、ご理解をいただき、ご賛同賜りたくよろしくお願い申し上げます。

 さて、本請願は請願者であります鳥居本学区内の自治連合会、社会福祉協議会、体育振興会、青少年育成協議会など構成4団体の代表の方々は、鳥居本学区の中枢を組織する幼少年から男女壮年・高齢者までを含む老若男女すべての住民の方が属する団体からの代表者であります。
その中で自治連合会から特に一自治会の原町自治会が突出されていますのは、この原町自治会内の土地が当施設の設置場所であり、その土地の所有者ならびに元地権者であることからであります。
そして、合わせて5団体の代表者が住民の代表となっての請願者であることも理解いたしましたので、議員各位におかれましても理解していただきたいと思います。

 そして、本請願は、その議題のとおり、この原町地先に日本中央競馬会(JRA)の場外勝馬投票券発売所を設置いたしたいので、彦根市議会の設置同意をお願いしたいとの願意の請願書と受けとめています。
が、なぜ議会の同意が必要なのかと精査し研究いたしますと、JRAの場外勝馬投票券発売所設置の進出については、当該地の
市長の同意が特に必要であり、そのためには周辺住民の賛同や議会議員の賛同も必要条件であるとわかったのであります。
したがいまして、この請願により議会の同意を得ることは必要不可欠のことと理解したのであります。

 公政会では、かねてより特に取り組んでいます、何とか歳入を増やして、雇用の拡大になる企業、第三次産業でもよいから企業誘致に匹敵する企業を積極的に探していたところであります。
そのようなときに、以前より懸案とされている原地域周辺整備株式会社の計画がそのことにマッチするのではないかと判断いたしたものであります。
そこで、今回の場外勝馬投票券発売所設置同意の請願書が提出される以前より情報をキャッチし、いろいろ調査、研修、実際に開設されている山梨県笛吹市のウインズ石和現地先進地行政視察も実施し、つぶさに現状を把握させていただきました結果などをもって、本請願の本意等を精査し議論をさせていただきましたところ、本地に最適の施設であると結論を出したのであります。

 以下そのことについて議論申し上げますので、私の議論を聞いてその願意をくみ上げていただき、ご賛同くださいますようお願いをするものであります。

 それでは、ここでお時間をいただき、私たちが調査いたしました結果を踏まえまして、請願趣旨や請願の理由の根拠となると思います計画内容を申し述べさせていただき、皆様のご理解をちょうだいいたしたいと願うものであります。

 まず、この請願書は、鳥居本学区自治連合会の構成団体の代表が理事となられている自治会で、去る11月18日に開催されました
鳥居本学区自治会会議での、定数32名中31名の出席で開催されましたが、上程された本請願について慎重に審議され、全会一致でこの請願書が採択されたと自治会議事録で確認をいたしております。

 さて、この建設予定の本施設は、彦根インターに隣接する永年放置されている休閑地約6万6,810uの土地を有効活用されようとするもので、地元原町の懸案の事業を誘致したいと願われているものであります。
その土地に建坪約3,500のu5階建て・延べ床面積1万7,500u(仮称)名神彦根リゾート複合ビル建設の予定をされております。
1階は、エントランス、多目的ホール、飲食店、物販店で、土・日は馬券発売関係者のみの利用ですが、平日は一般の方々への開放で使用可能となっています。
2階から4階は、場外勝馬投票券発売所と事務所で、土・日のみ使用されます。
5階はいろいろな浴槽やサウナなどを備えた温浴施設で、掘り当てられた温泉も活用して廉価でご利用いただくようにと聞いております。
屋上は、市内一望に見渡せる露天ぶろを設けられていて、1階から温浴施設や屋上への専用入り口、ホールを設けてあり、土・日利用可能とされております。
 以上のようなことから、請願趣旨についての根拠には合致していると思っております。

 次に、請願の理由の1番目の福祉の向上についてや5番目の雇用の増大については、あの施設で合わせて
300名ほどの採用予定となっていると聞いております。
8番目の温浴施設については、先に述べましたとおりであります。
その他の1の地域環境の整備改善が促進されることについてや、2の教育文化施設整備事業支援が得られること、3の
交付金、環境整備費の交付があり、彦根市に貢献できること、4の彦根城築城400年祭事業への支援が得られること、これについては、「市長がご同意されれば多額の交付をします」と私どもに約束をいただいております
6の地元地域の公共施設等の整備充実が図れること、7の
道路整備事業、特に国道306号のバイパス設置については、応分の負担をさせていただき促進されることとなっておりまして、お約束もいただいております

 そして、私たち公政会が昨年8月11・12日の金曜・土曜に視察させていただいた笛吹市の担当職員さんから説明やウインズ石和の所長さんから直接聞きましたことで、詳しくは申し上げませんが、交通渋滞の解消についても即刻対応されていますし、
青少年の場内での遊びや徘徊などは全くないことや、もし来場しても未然に指導していると青少年問題についても全く問題がないと言われていました。
また、ウインズに没頭し過ぎて家庭の崩壊に結びついたなどのことについても、市役所への苦情訪問などは一回もなかったということも聞き、そのほか幾つかの懸念するところもお尋ねいたしましたが、すべてにおいてより良く対応されているとお聞きいたしてまいりました。

 また、石和町時代から現笛吹市になる今日までに交付されました環境整備費交付金の金額については、その年度年度の状況により必要金をいただけているようであります。
22年間で16億4,269万4,000円となっており、平均して毎年4,000万円から5,000万円弱で、特別寄附として3億円、あるいは整備費一時金として1億円あるいは3億8,000万円という年もございました。このように公式の場所でお聞きしたウインズのことについては、すべてにおいて間違いないと確信をいたしたのであります。
そして、彦根市のウインズ計画は、全国で初めてのウインズの複合ビル構想の建築物であり、市民がすべての日において安心して楽しめる大変有効な施設であると考えるものであります。
この
場外勝馬投票券発売所施設は、ギャンブル性や、また、一発勝負といいますか、賭博性ということには極めて希薄なものであるということも確信してまいりました。

 そこで、これから今回の討論に入らせていただきますが、鳥居本学区地域は、吸収合併から今日に至るまで、彦根市を初め国や滋賀県に対して土地の提供などの多くの協力をされてこられました。
昭和39年に開通しました東海道新幹線、名神高速道路の用地や用地にかかわる騒音問題、あるいは積雪時や交通事故などに対する交通に関する問題、その他の問題等へのご協力は、彦根市や公に対する多大な貢献であると認識し感謝するべきものと思っております。
そして、近年では、先に述べました新幹線や高速道路以外にも、本市の政策への協力にも多大の貢献をいただいています。
すなわち、一般廃棄物最終処分場の設置建設、フジテック本社の誘致等への貢献も大きな一端であると思います。
さらに特筆いたしますならば、原町自治会の直接関係する名神高速道路彦根インターの設置のため、周辺の山や丘陵地を大々的に開発されて、このまちづくりは本市の発展への大きな貢献であるということは間違いないと思います。

 しかし、その財源には大変な出費をされました。
そこで、その財源確保のために事業を展開してこられましたが、さらに必要な
財源を確保するため、あらゆる模索をされましたその結果、最も有利な最後の手段として、場外勝馬投票券発売所の施設の誘致を提示し、関係者間の同意のもと、開発推進に平成元年より取り組まれてきたのであります。
そして、今回の請願が提出されたこの経過でございました。

 私を含む公政会では、今議題となっています請願第13号が提出される以前から今日に至るまで、本施設の本意について信憑性を確信するため、関係者と何回もの勉強会や対談をしてまいりました。
さらに獅山市長との面談もいたし、問題点をお聞きし、その問題点についても検討し、順次対応していただき行動していただいております。
すなわち、彦根市民の皆さんへのJRA彦根ウインズ設置同意のご理解を得るための説明チラシの全戸配布、地元住民中心の説明会を90余名の方の参加で実施もされました。
さらに、(仮称)名神彦根リゾート複合ビル内に場外勝馬投票券発売所設置同意の陳情を獅山彦根市長あてに提出すべきとして、署名活動を、短文ではありますが設置同意の説明をつけて実施されました。
その結果、8,256名の署名をいただかれて、去る2月23日に市長に提出され、あわせて岩崎議長にもその写しを提出されました。
市民各位の理解を得られるよう活動もされたのであります。

 私は、所属していますさきの産業建設常任委員会の2回の審査でも申し述べましたように、企業誘致の一環として本市にとっても大変有利な事業として位置づけていますことから、なぜ今彦根ウインズ誘致が再出されたか、すなわち再び出されたかと題して、あるいは原地域の願いに私たち公政会がなぜ賛同したかということについて、他市の歳入、交付金の表も掲示いたしまして、公政会だより第26号をもちまして市内全戸配布し、市民への説明の一端とさせていただきました。

 以上のほか、獅山市長もお認めいただいています本件に関するコンサルタントの方とも直接面談いたし、請願趣旨や請願の理由、さらに開発の確認書、変更確認書、開発協定書等々について問いたださせていただきました。
その結果、請願趣旨や請願の理由8項目につきましては、間違いないことである。
また、開発協定に必要な確認書、変更確認書、さらに開発協定書につきましても、双方の合意での公文書であり、現在でも確かなものとして認められていることも確認していただきました。
そして、市長の同意により彦根市の誘致に対する態度が整ったならば、ここで初めてJRAの彦根市への進出のスタートが切られるということを信憑性のある力強いお話も聞かせていただいたことを申し添えさせていただきます。

 どうか議員各位におかれましては、請願者の最後の頼みの綱でもあります本請願に対しご賛同くださいますことを重ねて申し述べ、賛成の討論といたします。
よろしくお願いを申し上げます。


岩崎国次議長
 成宮祐二君。
 

成宮祐二議員
 私は、ただいま議題となっております請願第13号「場外勝馬投票券発売所」設置同意を求める請願書に対して反対の討論を行います。

 まず、いろんな方がおっしゃっておりますように、場外馬券売場と私どもは言っておりますが、正式には場外勝馬投票券発売所ということですけれども、それについての今日までの彦根における経過を若干見ておきたいと思うのであります。

 まず、彦根の場外馬券売場設置運動とJRAが断念した経過を見たいのであります。
1993年に原開発委員会が場外馬券売場建設の発表をされました。
間もなく交通問題、青少年への影響、文教都市・彦根、観光都市・彦根にふさわしくない施設、こういう理由で「場外馬券売場建設に反対する会」が発足しました。
その後、計画地域を中心に「場外馬券売場建設に反対する自治会連絡協議会」も結成されまして、この間シンポジウムやJRAとの直接交渉、農林水産省交渉を重ねるとともに、ほぼ毎議会、反対の請願を提出されました。
日本共産党も全国のこうした動きも踏まえて国会議員や県会議員も協力、私ども彦根市会議員団も、市民の要望は当然のこととしてこの反対運動を支援してきたところであります。

 日本中央競馬会は、平成14年の2月に平成14年度の事業計画を発表した中で、今後の場外馬券売場新設は中止と発表したところであります。
これは中央競馬会に対する行政評価監視結果に基づく勧告が出されまして、多額の投資を必要とするウインズの整備を続けていくことは、支出の硬直化を増幅させると指摘があります。
農林水産省はこれを受けて、ウインズの新設は現に抑制し、既設についても必要に応じて縮小・撤退することも含めて経費の縮減を図るように指導したところであります。
その立場から、平成14年度からは基本的には新設は中止された、こういう経過があります。
この背景には、当然関係市民の大きな反対闘争、また、電話やネット販売等による場外馬券の売り上げ不振も含まれておりまして、当時もJRAは彦根への進出はしないと断言をしていたところであります。
その後、場外舟券・車券売場の問題が提起され、その行方も明確に示されない中で、またまた場外馬券売場の問題が、鳥居本自治会関係の皆さんに限定して設置を求める請願として提起されてきたところであります。
私は、この経過だけ見ましても、今回出された請願者ならびに紹介議員の皆さんがこの経過を知ってでも本当に進めようという立場に立っておられるのかどうかも非常に不可解であります。

 今回の請願は、請願者が鳥居本学区の各団体、鳥居本学区自治連合会会長さん、社会福祉協議会会長さん、体育振興会会長さん、青少年育成協議会副会長さん、原町自治会会長さんの4団体の代表であります。

 請願趣旨には、地元はもちろん彦根市の活性化に大きく貢献できると信ずる、場外勝馬投票券発売所の設置を鳥居本地域住民挙げて懇願するとされておりますし、施設は全国初のリゾート複合ビルとして予定されている、このようにも述べておられるところであります。
また、平成10年2月の原開発協定では、今回の請願団体以外に、外町自治会、幸町自治会、里根町同和事業促進協議会、正法寺町自治会も既に同意をしておられる、このようにも述べておられるところであります。

 こうした部分を私は見ますと、幾つかの問題点を指摘しなければならないと思います。

 まず、この請願団体、請願されることは当然自由でございますが、場外の馬券場を設置するについては、前も言いましたけれども、関係自治会の正規の総会で過半数の賛成を得て、そして関連自治会長さんが判を押す、同意する、こういうことが必要だというふうに求められています。
これは、前回の車券、舟券よりも設置する方にはかなり厳しいというんでしょうか、そういう問題がこれは法的に決められているんです。
そういうことからしましても、これは特に問題だ。
後でも出てきますが、例えば説明会のときに、この関係地域というのはどうなんやという質問をされた議員さんがいらっしゃいましたけれども、このときには、306号線よりも北側、8号線よりも東側、あの一角でいいんだと、こういう見解を示しておられました。

 しかし、これは明確に間違いでありまして、この馬券場をつくることに対して関係する地域の皆さんは基本的に全部だと、こういうふうに言っています。
これは、1991年4月25日の参議院の農林水産委員会でいろんな議員さんが質問しておられるんですけれども、その中でもまず市の場合ですと、自治会長さん、こういう方たちが関連する皆さんの意思を聞いて判を押すということが必要だということが正確に述べられています。
それもここで関連するとはどういうことだということを言われておりますと、地域によっても違うし、道路の状況などによっても違うけれどもといういろんなお話がありますが、特に後でも言いますが、交通渋滞の問題などで影響する地域は基本的に全部だと、こういうのを農林水産省の方では見解を示しているんです。
そのことから見ましても、やはりこの問題は、請願していただいている皆さんの自分的な見解であろうかと、このようにも思うわけであります。
活性化の問題は後で申し上げます。

 それから、平成10年2月の開発協定の中で、さっき言いました外町、幸町などの自治会長さんが確かに同意をしておられますけれども、現在その自治会の皆さんは非常に困惑をしておられます。
つまり、平成10年2月のときには自治会長さんも替わっておられると思いますけれども、そういう皆さんが今ここであのときの判を言われるんかということですね。
12月の本会議でも田島議員も質問しておられましたけれども、こういう協定そのものが生きているのかどうかという意味では、私はやっぱり現状に合わないと、このように理解しているところであります。

 そうしたいろいろの問題が提起される中で、請願書には8つの項目について、こういう改善ができるという提起があります。
今、田島議員もおっしゃいましたように、1番から8番までありますし、私も幾つかの問題を考えるんでありますが、先に話を飛ばしますと、例の請願者の皆さんが議員に対して説明会を開催されました。たしか10人か11人ほどの参加だったと思うんですけれども、そのときに私もお尋ねしたんですが、この請願書の8項目なるものは本当に実行できるんでしょうか、どこで確認をされたんでしょうかという意味のお尋ねをしました。
先ほど田島議員は、どれも間違いないと、こういうふうにおっしゃいましたけれども、私も実はこの問題について今日までも馬券場反対でやってきたわけでございますので、確認をしたところであります。やはり行政というのは、こういう1から8にかかわって根拠が一定なければならないと思ったところであります。
しかし、法的な問題では、今、これとこれとこれは確認できるということはどれもありませんでした。

 後で言いますが、例えばおっしゃったように、道路整備など、それは石和の例を見ましても大体ありまして、おっしゃったように、石和で4,000万円ぐらいの平均の補助が出されているということは私も知っておりますけれども、これはあくまでも設置されて、馬券場の周囲2kmに限って道路整備などをする、環境整備をするためのお金だということであります。
皆さんもご存じのように、道路などをつくりますと、私はいい制度だとは思っていませんけれども、2割程度の地元負担が要るのもご存じですね。
県道をつくっても2割は地元負担が要る、国道でもそうだというふうになりますと、これをつくることによって逆に2割は地元が負担しないとできない、こういうことになるわけでありまして、4,000万円という数字は確かに事実でありますけれども、それが即彦根市全体の財政を助けるということにはならないと私は考えているわけであります。
それら、例えばわかりやすいので言いますと、4番の築城400年祭事業への支援が得られる、確かに400年祭へ何億という話は聞いております。
しかし、これもさっき言いましたように、法的根拠があるわけでもありませんし、そもそも、さっき言いかけましたけれども、説明会の際にお尋ねしたときに、これはあくまでもコンサルタントから聞いたと、こういうふうに説明をされました。
JRAからの直接の返事ではないということであります。
これが私はやっぱり正確でない、JRAがそうすると言っていることじゃないというふうに思うわけであります。

 実は、この委員会の経過も踏まえまして、ご存じ、反対する会、2つの大きな団体がありますが、その方たちがJRAへ直接電話で確認もされています。
文書も出していらっしゃいます。
それによりましても、やっぱりこれは「そんな確認は一切していません」、こういうふうにJRAの方は言っております。
コンサルタントさんの名前も出したそうですけれども、その方も知らないという、それは向こうの話ですけど、そういう話もあったというふうに聞くわけであります。
つまり、この問題はいろんな説明の仕方をしていただいておりますけれども、JRAが約束したものではないということが明確であるということからも、さっき言いました行政のいろんな根拠からしても、これが市の財政を助けるということにはならないということを私は指摘をしなければならないと思うわけであります。

 それから、確かに8項目の中でおっしゃったように、また我々もそれは認めているわけでありまして、温泉が出たという報道を聞いておりますし、それが温浴施設としていろいろ福祉に使われるということは、それは当然どんどんやってもらったらいいわけです。
そういう努力は私も認めていきたい、これは当然思っているわけであります。

 さて、そういう中で、さっきもおっしゃいましたけれども、公政会は石和に調査に行ったということでいろいろとおっしゃいました。
それぞれ一々しゃべっていると時間がありませんので、もったいないので適当に割愛はしますけれども、まず、さっき言いましたけれども、例の鳥居本地域の構成団体の代表である理事会で決定したとおっしゃったことは、さっき言いましたけれども、それは有効な問題ではない、関係する地域全体の自治会の皆さんがそれぞれ決議をされなければならないと、もう一遍改めてちょっと原稿の都合で言っておきます。

 それから、例えば石和の施設も清楚で立派なものだったと思うし、豊富なガードマンによって決して今心配しているような問題が起こらない、彦根市の品格を損なうもの、ふさわしくないものではないと考えたと、こういうふうにもおっしゃっております。
鳥居本地域住民の皆さんの生きていく権利を主張されての心からの最後の手段でありまして、その手段の願意であって、彦根市や公共にも貢献できる施設であるというふうにも考えたというふうにも述べておられますし、原町にはインター、新幹線、そして、フジテックなど本市に大きな協力をしている、中でも最終処分場の問題も協力していただいたのは私も感謝しているわけでありますが、その部分での財源確保に非常に困られて、有利な最後の手段としてのこの場外馬券場を導入し設置することだと、こういうふうにもおっしゃっているわけであります。
確かにそういう部分での地域の皆さんのご協力には私も感謝をしています。

 実は私ごとでありますけれども、例えば最終処分場のことで言いますと、それまで30数年間、日夏のあの荒神山の下で地元の皆さんは非常に苦労されました。
最初は何でもほうり込んだんですから、ごみはいっぱい、灰は山ほど出る、火事はしょっちゅう起こるということもあったんですけど、それはあくまでもその地域状況によって皆さんのご協力いただいたわけでありますので、それにかかわっての感謝はしつつも、そのために市民が、後でも言いますが、困ると言っている施設まで導入していいのかというと、私はそこには賛成できないということを明確にしておきたいと思うわけであります。

 それともう一つは、さっき田島議員がまたおっしゃいましたけれども、この請願を出されて市長が同意をしたら、さっきの8項目などについて、いろんな交付金を交付すると約束している、こういうことは前回にもおっしゃっておりましたし、今回もおっしゃったわけであります。
ただ、これはだれがそう言ったのかというのは私は明確にしてほしいんです。
さっき言いましたように、私が確認した範囲では、あくまでもコンサルタントだということですので、実際に最終実行するJRAがそう約束しているのと違うということは明確ですので、今これから質問するわけではありませんが、私は明確にしてもらいたい問題だなと思いますし、もう一つは、さっきおっしゃいました、市長が同意をしたら交付をするというくだりをもう一遍おっしゃいましたが、これはさきの12月議会で、市長がコンサルタントと会ったり、コンサルタントとそういう相談をしなさいという指導をしたという意味の田島議員の質問に対して、市長は明確にこの本会議で「そうではない」というふうに否定をしているわけであります。
それを今も言うということは、私はこの議会の信義を失うものだと思いますので、それは言うたら整理をしてもらわなあかん、私はあえて今原稿はありませんが言ったんです。

 それから、特にこの馬券場にかかわって今日までも大きな議論になってまいりました中心点であります青少年問題、それから、観光都市・彦根、文教都市・彦根にふさわしくない施設、さらには交通渋滞の問題がやっぱり中心になると思います。

 そこで若干私の見解を述べさせていただきますと、青少年問題はさっきもちらっと言いましたけれども、警備員を置くなどで絶対ないようにする、このようにおっしゃいました。
それはぜひやってほしいなという気はしますけれども、警備員が山ほどいるというような、こういう点でもこの彦根にはふさわしくない気もします、彦根のインターからの入り口でね。
そういう点では私は気になる部分ですけれども、石和の例をおっしゃいましたけれども、子どもたちは一切入ってきていないということもおっしゃいましたけれども、当時、10年ほど前が一番石和の大きく動いていたときですので、その時分の新聞などを見せていただきますと、やっぱりこの青少年問題でいろいろと気になる問題があります。

 石和への来訪者は、平成17年度資料でいいますと、最盛期、平成6年の収入の36%に当たっています。
入場者もそういう意味では6年、7年が最盛期でありまして、その61%が17年度の入場者ということになっているわけでありまして、駐車場台数も77.5%の26万9,000台、こういう数字が公式に出されているところであります。
これは、全体にこの競馬問題、特に場外馬券場問題について、衰退を示している数字というふうにも言えますけれども、問題はそういうことがやっぱり起こっておりまして、今も言いましたように、入場者が減っても年間140万5,000人入っている、その中で渋滞問題も一定落ち着いているようには私も聞いておりますけれども、例えば年末の大きな有馬記念などを見ますと、非常に渋滞があって、遠いところまで渋滞だったというふうに言われております。
その結果として言われているのが、石和はやっぱり土・日の競馬があるとき以外は閑散としている。そして、そのために駐車場も全部ブドウ畑をつぶしてまでやったのに、そういう今の現状になるということも言われておりますが、その中で、子どもを連れた親御さんも去年の暮れのときにも現実見られたということなんですね。
こういうことは、さっきの赤井議員がおっしゃったように、なかったらそういうことは一切ないということからしましても、こういうのはいいとか悪いとか議論じゃなしに、ない方が全くいい、そのとおりだというふうに私は言いたいと思うわけであります。
 さらに高校生などの問題で言いますと、これは大阪の例でありますし、この間の説明会でも言いましたけれども、高松のウインズ建設に対する差し止めの訴訟が行われたときに使われた公式の資料であります。
大阪府警の少年課が調査を行った結果、行われた5カ月間で補導された少年は685人、うち高校生が443人、中学生が23人、専門学校生が219人であった。
現実に馬券を買った少年はその数倍から10倍にもなるんじゃないかと、このようにも言われておりますけれども、このうち購入回数が1回だと言っている青年は200人、2回買ったというのが117人、3回から4回買った人が96人、5回以上が98人であったというふうに、これは裁判で使われた資料であります。

 そういう点で、もう一つの調査としては、その人たちに、あなたは未成年なので買ったらだめだと拒否されたかというふうに問いをされておりますが、463人、つまり91%の人たちが「ない」と答えている。明確にそういうときには、いや、絶対売らないとか、そもそも中学生か青年か少年かわからんという状況もありますけれども、そういうふうに言っている。
ほとんどが自由に買おうと思えば買えるということになっている問題もこれは大きな課題だと私は思います。
石和の例で地元の新聞が報道しておりますように、当時やっぱり中学生、高校生が自分の家の机に馬券を買って置いていた、そういうのもありますし、当たった場合のお金をデートなどにも使っているというのも報道されているのが現実です。

 そのように見ますと、これはさっきも言いましたように、青少年に影響がない、こういう警備員を置くとおっしゃいますけれども、現実にはそうならないということを指摘しなければならないと思います。

 それから、渋滞の問題もそうであります。10年ほど前に始まったときから、例えば、彦根城の桜まつりのときに、実際に調査をされました。
正法寺のバス停から外町まで出てくるのに2時間、3時間かかるというぐらいだったという調査も現実にはあるわけですが、そういう中で、やっぱり今言いましたように、有馬記念など大きな競馬があるときには混雑するということになりますと、結局は皆さんもご存じのように、観光、花のときには、彦根城というのは宣伝を気張ってやってもらっていますけれども、それそのものに行かないでおこうと。
特に観光も土・日ですし、競馬も土・日ですから、避けて行くということになることは目に見えて明らかです。
そういう点でも渋滞問題は、石和の例もそんなになかったとおっしゃいますけれども、現実にはあるということを私は指摘しなければならないと思っているわけであります。
観光都市の話も今若干触れましたけれども、文教都市・彦根ということで、さっき言いましたように、少年の話をしましたけれども、大学生も含めて、こういう施設があればやっぱり惑うというのもありますから、私は来てもらいたくない施設というふうに考えるわけであります。
 幾つかまだまだお話ししたい点もあるんでございますが、一応以上の点で、今度の請願には反対をするという立場をとらせてもらっています。

 そういう意味で考えますと、何遍か言いましたけれども、今度の馬券場を設置されても、まず保証が見当たらないというのは私の見解でありますし、そのもとであったとしても、彦根市の財政が潤うという点では、そんなに有効な財政確保の策ではない。

あえて言いますと、やっぱりいろんな問題で市民の皆さんが非常な心配をしている、不安を持っている、こういう施設を持ってきてまでも、そういう彦根市の財政を救う手段なのかどうかについては、私はそれは選択の道ではないと思います。
それならどうするんだという意見もあると思いますけれども、もともと私は三位一体改革で国がいっぱい金をおろしてこなかったというのが大きな問題だと思っておりますので、これは市長や議員の皆さんも初め一緒にこの問題に対して国にももっと働きかけていかなあかんなというのが私の、なかなか難しい話ですけれども、やらなあかんと思っています。
そのもとでどうするかといいますと、市民の皆さんが教育でも楽しく勉強してもらって、また健康も確保してもらって、そして、いわゆる暮らし、福祉、教育の部分で大いに皆さんが確信を持って彦根市政と協力して市政を盛り上げていく、こういう活動があってこそ、今の現状を打開する道だと私は考えています。
この辺は非常に抽象的でありますけれども、そのことがなくて、この馬券場など一獲千金の要素はありますけれども、それでやった彦根市政の立ち上げというのは残念ながら先行きは非常に不安だというふうに私は考えているわけであります。

 その立場から、ぜひこの問題は議員の皆さんも考えていただきまして、先の委員長報告では賛成多数でこれを採択というふうに決まったと報告を受けましたけれども、私は明確に反対をしていただくことこそ、これからの彦根市政を盛り上げていく大きな一歩ではないかというふうに考えるわけでありまして、くどいようですが、皆さんのご賛同をいただいて、この問題は採択しないということで訴えをさせていただいて、私の討論とさせていただきます。
 ありがとうございました。


岩崎国次議長
 次に、10番松本忠男君。
 

松本忠男議員
 私は、請願第13号「場外勝馬投票券発売所」設置同意の請願書について、反対討論というか、私としては継続審査にしていただきたいと思うんですけど、なかなかできないということですので、反対討論をさせていただきます。

 開発事業者の温浴を含む複合施設のすべてについて反対しているわけではございません。
ギャンブル施設のみについて反対しているわけであります。
私は旭森学区青少年育成協議会の会長を現在仰せつかっております。
立場上からも青少年健全育成のための環境浄化に努めていることから、ギャンブル施設の設置には反対するわけでございます。
その他、きょう委員長報告がありました観点から幾つか述べさせていただきたいと思います。

 まず、企業誘致の観点から、本市は企業誘致担当局を設け積極的に取り組んでおられますし、企業誘致することによって活力あるまちづくりになることを念願している1人ではありますが、本市の企業誘致は優良企業の誘致を目指しておられます。
中島前市長、獅山現市長は「ふさわしくない施設」と言っておられますし、また以前から市民の反対のある、場外馬券売場という表現をさせていただきます、場外馬券売場の設置は優良な企業誘致に当たるのかどうか私は大変疑問を持っております。

 次に、民間業者の開発行為に対する、委員会というんですか、議会の関与について述べさせていただきたいと思います。
民間の開発行為は、自由経済社会において自由闊達に行うことができます。
しかし、法の許認可を受けるのは当然であります。
関連法規にのっとれば、民間の開発行為は、民間業者の裁量権の範囲でできることであります。
議会が審議することは、民間の開発行為を拘束したり、いろんな面で影響を与えますので、議会が関与することは避けるべきだという意見を持っております。

 次に、周辺自治会の範囲についてでございます。
場外馬券場設置は、周辺自治会の同意を必要とされております。
開発協定に関する周辺自治会とはどのような地域を指しているか疑問点がありますし、明確にされていませんし、行政へお伺いしても、疑問点があるというふうに聞き及んでおります。

 次に、地元自治会の問題に委員会、議会の関与についてでございます。
また、原町地先の原団地自治会は、場外馬券場設置に反対されております。
もともと原町自治会の住民の方々の先祖代々の土地を住宅開発された場所であります。
この原町の住宅地に市民が居住されてきました。
行政の関係で、鳥居本学区と佐和山学区に分かれていますが、原町地先の住民であることには間違いありません。
原町自治会と原団地自治会の2つの自治会は、地域自治の関係上において分かれ、自主的・民主的に任意団体として編成されているものであります。
この2つの自治会は、場外馬券場設置の地元自治会であると私は考えております。
現在、地縁も深く隣接している両自治会同士で、場外馬券売場設置に賛成、反対されている現状であります。
原町自治会は、場外馬券場の開発業者の主体者に近く、一方の原団地自治会は、場外馬券場設置場所に近く、いろいろの影響を受け、原町の地域住民同士に賛成、反対と意見の違いがある問題に議会や委員会が関与することに疑問を抱いております。

 次に、前市長が舟券・車券売場に同意されている点につきましてお話しさせていただきます。
獅山市長は、舟券・車券売場設置に反対されております。
開発業者と裁判で訴訟中であると聞き及んでおります。
前市長が同意されている舟券および車券場設置の件がどのようになっているか判明しておりませんし、どのような経緯になっているかわかっておりません。
仮に開発業者が、勝訴というんですか、勝てば、舟券・車券場と場外馬券場を同じ場所に同時に設置されるんでしょうか。
また、開発業者が市に対して損害賠償を起こすことが考えられます。
また、開発業者は、舟券・車券売場を断念するのでしょうか。
基本的なことがわかっておりません。
一方、市が勝訴した場合はどうなるのでしょうか。
想定外のことで私にはとても予測できません。
舟券・車券売場の設置などどのようになるかわからない時期に、場外馬券売場の設置の同意を請願すること自体が私は異常なことであると思いますので、請願団体の信頼というんですか、信用がちょっと置けないんじゃないかと考えております。

 今述べたように、開発業者が舟券および車券場を断念することは、苦渋の決断をされた中島前市長の舟券および車券売場設置の同意書はただの紙切れなのでしょうか。
彦根市長の同意書を開発業者が軽んじていることになるのではないでしょうか。
舟券および車券場設置の件を決着するまで議会はこの地先の開発に中立の立場をとるべきと思います。

 次に、開発協定で関係各課から出された意見に対しての過怠の履行についてでございます。
平成10年2月10日に開発協定が締結されています。
およそ9年間たっております。
事業には膨大な資金が必要です。
開発協定で関係各課から出された意見に対し、過怠の履行の確約があるのでしょうか。
また、市議会が舟券および車券の設置に同意したとき、市議会は責任をどこまで負うのかはかり知れないのであります。

 次に、開発業者の開発資金について。
開発業者に融資した債権者が債権を放棄されたと聞き及んでおります。
借金が多額にあることですが、開発資金面についてどうなるかちょっと疑問点があります。

 次に、開発業者とJRAとの関係について。
事前に開発業者はJRAに正式に舟券および車券売場設置がなされたのでしょうか。
また、馬券売場について設置計画は出されたのでしょうか。
開発協定の締結後9年たっております。
場外馬券売場設置に基づいて、既に開発業者とJRAは接触を持たれ、事前に協議を重ねられているとは存じますが、どのような経緯になっているか判明しておりません。
場外馬券売場設置には、JRAは開発業者にどのような条件を提示しているのでしょうか。
その辺の情報把握も十分できていないというような段階だと思います。

 ちょっと私のやぶさかな意見になるかわかりませんが、委員長の責任について述べておきたいと思います。
場外馬券場設置の請願書が委員会で採択されております。
前・現市長とも場外馬券場設置は彦根市にはふさわしくない施設と、また周辺自治会は設置に反対されています。
委員会は、市長からも市民からも乖離した結論を出されておりますので、委員長の責任について、その他に波及しないか心配しているわけでございます。

 以上の点につきまして、私は継続審査していただきたいのですが、なかなかその点難しいので、反対討論とさせていただきます。
よろしくお願い申し上げます。


岩崎国次議長
 以上で通告による討論は終わりました。
 ほかに討論はありませんか。
  (「なし」と呼ぶ者あり)


岩崎国次議長
 討論なしと認めます。
 これにて討論を終結いたします。
 これより請願第13号「場外勝馬投票券発売所」設置同意の請願書を採決いたします。
 本請願に対する委員長報告は、採択であります。
 お諮りいたします。
 本請願を採択することに賛成の方々の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

岩崎国次議長
 ご着席願います。
 起立多数であります。
よって、本請願は、採択と決しました。