2007.1.29 彦根市議会 産業建設常任委員会(一部抜粋) |
前川春夫委員長 ただいまから産業建設常任委員会を開きます。 本日の委員会は、去る12月定例会で本委員会に再付託され、閉会中の継続審査となりました請願第13号について審査願います。 それでは、請願第13号「場外勝馬投票券発売所」設置同意の請願書の件を議題といたします。 発言はありませんか。 正村委員。 正村嘉規議員 本日、請願第13号「場外勝馬投票券発売所」設置同意の請願書について、継続審査になっておるという関係で、本日の委員会が持たれたわけでございますが、12月の委員会におきましては賛成と、しかし本会議におきましては継続審査となっておりました経過がございます。 その中におきまして、やはりこの委員会の一員としてはっきり申し上げたいことは、今回の勝馬投票券発売所に関する請願自身が、我々、それを判断する、賛成判断する、また反対判断する裁量権のないところに請願が出され、それを受理されたところに私は問題があり、非常に議員としての見識の外れた、そのことを市民に露見するような状況になっているということを、非常に議員の一人として私は残念に思うものでございます。 私は12月にも申し上げました。 民間の皆様がソーシャルコンプライアンスにのっとりまして、また、地域の皆様方との協調によって、自らの資本と自らの労働を提供しながら経営なさることにおいては、何らやぶさかではないわけであって、我々議員が関与する問題ではないということを、私は12月の議会で申し上げました。 私は今もそれが当然であって、彦根の市長がJRAへ行きまして、馬券場を誘致なさるならば、それは議員として、また違う見識で反対、賛成を述べていかなきゃならないわけでございまして、あくまでこれは民間、一種の企業誘致のようなものでございますので、それをなさることにおいて粛々としてお進めなさるべきであって、我々が関与する必要はないと。 だから私はこの請願を受けたところに問題がある。 しかし、あえてこの委員会に付託されている以上、賛否とらなきゃならないならば、賛成を述べざるを得ないというふうに至るわけでございます。 それをもう少し十分にご認識していただいて、考えていただかないと、裁量権のないところへ、それを判断すること自身が至って困難であるとしか思えないと思います。 また後ほど、先般、近江同盟等で掲載されました問題におきましては、後ほどまた答弁の機会がいただけると思いますが、私はやはり反対請願とか、そういう問題が出てきたときに、その反対事項がコンプライアンスにのっとっているのか、公序良俗に反するかどうなのか、そういうふうな問題をやはりしっかりと議会が審議し、そして当事者側と話し合い、またいろいろな議会での議論を活発化することによって、今回のこの請願においては、民間のなさることにおいて、我々、裁量権のない人間は判断することができない、ならば民間がコンプライアンスにのっとってやられることにおいて反対する根拠は何もないということをあえて申し上げたいと思います。 以上です。 前川春夫委員長 ほかにありませんか。 どうぞ、渡辺委員。 渡辺史郎議員 12月の議会で継続審査ということになったわけでございますが、今日1月29日に審査されるということをお聞きしましたが、継続審査、私どもも継続審査ということでやってまいりましたが、今日の日程、年末もあり年始もあった中で、調査研究はやっておりますけれど、今日の日になったと、開催される、何か今日もう少し時間があってもいいのかなと私は思っておりましたので、その点を先、委員長さんにお聞きしたい。 前川春夫委員長 この件につきましては、本委員会、3月の定例会が2月の末から迫っております。 継続となっておりますけども、やはりある程度の時間は各説明も必要だろうという判断から、今日を選択させていただきました。 副委員長なりにご相談をした結果、今日というふうになったという経過でございます。 以上です。 ほかにありませんか。 小林委員。 小林武議員 今回、継続審査ということで、今日、委員会を持っているわけでございますけども、12月議会におきまして、いわゆる我々、産業建設常任委員会におきましても真剣に審査し、そしてまた賛成の採択の議決をしたわけでありますけども、それが本会議によって差し戻されたわけでございますけれども、私ども、やはりこの委員会としましては、12月議会で真剣に慎重に審査した、そんな思いでありますので、今日の継続審査に係ります請願書の審査につきましては、非常に不本意な思いを持っております。 過去、この場外勝馬投票券発売所につきましては、平成12年ぐらいのときに、反対の方々から反対の請願が出されました。 そのときの反対理由が、交通渋滞とか生活環境の悪化等々ございました。 今回、設置同意の請願につきましては、そういうようなものがクリアできるというような請願の理由にもあります。 我々、彦根市民にとりましても、過去、カネボウ、オーミケンシの跡地につきましても、やはり有効な活用というものを願っておりましたけれども、カインズを見ましても、商店街連盟や商工会の反対はありましたけども、その反対によりまして、環境整備といいますか、景観の整備とか、いろんなものがなされた、交通渋滞も解消された、そんな経緯もございます。 やはりそういった交通渋滞とか環境の整備というのは、そういうのが出店することによって解決されるというふうな私の思いもあります。 ちょうど今の、この設置される場所につきましては、交通渋滞につきましても、外町の渋滞は依然として続いております。 そういったことで、解決するには何かしなければならないということであります。 いわゆる、オーミケンシの跡地もカネボウの跡地も重要な場所でありました。 本来ですと、彦根市行政がもっと早く手を加えて計画を発表し、民間に投資してもらうことが大事だと思っております。 しかし、現状、団地とカインズになりました。 さて、山手の方という表現は悪いですけども、住友大阪セメントの跡地、そしてまた請願が出ております原地域の、そういった重要な地域が何年も何年も放っておかれるということに対しては、我々議会もそうですけども、行政も何らかの手を打つべきだというふうに思っております。 今日まで放っておくというたら表現が悪いですけども、そういった状況に置かれたことを非常に残念なことと思っておりますので、今回このような請願を出されたことに対しまして、請願の理由の中にいろいろ述べておられますので、それが確実に実行されるということを確信いたしまして、私はこの請願につきましては、賛成ということで意見を述べさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。 前川春夫委員長 ほかにありませんか。 田島委員。 田島茂洋議員 今各委員からいろいろご意見いただきましたんですけれども、委員会で受けるか受けないかという、彦根市議会でこの請願を受けるか受けないかということにつきましては、いろいろと議論はあると思いますけれども、これはやむを得ない事情もあるんじゃないかな。 請願というのはやはり願意があれば、これは受けなければならないと、こういうことなので、最後に言われましたように、受けた以上はどこかで付託をせないかんと、そんなことで、我々は審査をさせてもらっているんですけど、要するに、この請願が妥当であるかないかという、こういうようなことになりますと、私自身の意見といたしましては、前回の12月の議会でも申し上げました。 非常に長々と意見を申し上げましたので、そういったことにつきましては、重要なものについては重ねて申し上げるかもわかりませんけども、できるだけ重複しないような、そういうようなことを考えながら、今日も改めて意見を述べさせてもらいたいと思いますので、よろしくお願いします。 この請願第13号「場外勝馬投票券発売所」設置同意の請願書につきましての請願者でありますけれども、この請願者の学区、鳥居本学区内の自治会、社会福祉協議会、体育振興会あるいは青少年育成協議会など構成4団体の代表の方々は、鳥居本学区の中枢を組織する幼少年から老若男女、高齢者までを含むすべての人間が属する団体からの代表者であると、私はそういうふうに思っております。 その中で、自治連合会から特に自治会が突出されています原町自治会は、同施設の設置場所であり、その土地の所有者並びに元地権者であることからと、このように理解をさせてもらっております。 ご承知のように、鳥居本学区地域は吸収合併から今日に至るまで、彦根市を初め、国や滋賀県に対して土地の提供などの多くの協力をしてこられました。 ご承知のように、昭和39年に開通をいたしました東海道新幹線、あるいは名神高速道路の用地や、その用地にかかわる騒音問題や、あるいは積雪時の事故などによる交通渋滞、その他の問題についても非常にご協力をいただいていると。いわゆる彦根市や公に対する多大な貢献をしておられる地域であるというふうに認識をいたし、感謝するものであると思います。 そして、近年では、さきに申しましたように、新幹線や高速道路以外にも本市の政策への協力にも多大な貢献をいただいております。 すなわち一般廃棄物最終処分場の設置建設、あるいはフジテック本社の誘致、こういったものにも大きな貢献をいただいている、これはそういった意味では一端ではないかと思っておりますが、そういう事実もございます。 それに、さらに特筆いたしますなら、原町自治会の直接関係する名神高速道路、彦根インターの設置に基づく周辺の山や丘陵地を大々的に開発されて現在のまちづくりというものがあるんですが、本市の発展への大きな貢献であることは間違いないと思っております。 しかし、そういったことに対します財源には大変ご苦労をいただき、出費もされてまいりました。 そこで、その財源確保のため、あらゆる模索をされての結果、その財源確保に最も有利な最後の手段としての施設誘致として場外勝馬投票券発売所設置の開発推進に平成元年より取り組まれてきたのであります。 そして、今回の請願が、設置をしていただきたいという請願が提出されたというふうに私は思っております。 私を含む公政会では、今議題となっています請願第13号が提出されます以前から今日に至るまで、本施設の本意について信憑性を確信するため、関係者と何回もの勉強会や対談をしてまいりました。 さらに、市長との面談もいたし、問題点をお聞きもし、その問題点についても検討をしながら順次対応をしていただくように、そして行動していただくようになっております。 現在は、そういった行動につきましても順次やってもらっているという認識をいたしております。 また、獅山市長もお認めをいただいております本件に関するコンサルタントの方とも直接面談をいたしまして、請願趣旨や請願の理由、さらに開発の確認書、変更確認書、開発協定書等々について問いたださせていただきました。 その結果、請願趣旨や請願の理由につきましては、間違いないことである、また、開発協定に必要な確認書、変更確認書、さらに開発協定書につきましても、双方の合意での公文書であり、現在でも確かなものとして認められているとの確認もいたしました。 そして、彦根市の誘致に対する要望が調ったならば、進出へのスタートが切られますとの力強いお話も聞かせていただいたことを申し添えさせていただきたいと思います。 議員各位におかれましては、どうぞ、請願が最後の頼みの綱でもあると、このように請願者の方もおっしゃっておりますことから、本請願に対しご賛同くださいますことをお願い申し上げまして、私の賛成の意見とさせていただきます。 どうぞよろしくお願いします。 以上でございます。 前川春夫委員長 北村委員。 北村 收議員 私は請願第13号につきましては、12月の定例会で本会議におきまして、継続審査ということが決定いたしました。 本日の委員会の審査には余りにも時間、期間が短い、そういう中でこの委員会を設定された理由は1つ疑問を感じるのと、もう一つ私は、舟券、車券売り場が市長から議会に対して何ら経過報告、結果、どうなったのか、また、訴訟問題におきましても1つも報告のない時点で、この請願を今審査する必要は私はないと思います。 あくまでも継続で、そういう結果、順序を踏んだ上で審査をしたいと思いますので、私は継続といたしたいと思います。 前川春夫委員長 正村委員。 正村嘉規議員 私は何点か、マスコミ報道等におきまして、現実の場外馬券と問題点につきまして、かなり偏ったご意見の中で報道されているという印象を受けますもので、それにつきまして、これから皆さんのご理解をいただくためにお話をさせていただきたく思います。 今年1月25日ごろの近江同盟新聞におきまして、一市民、64歳の方の投稿がございました。 「場外馬券売場、石和の実態教訓に」ということでございます。 私も18年前、彦根市におけます場外馬券反対の急先鋒者でございました。 私の連れ添えとともに、場外馬券反対の先鋒者として、まず反対署名運動の第1号に、旧彦根市長中島一氏に署名をしていただいた記憶が、今なお、18年前、生々しく残っております。 そういう中において、この場外馬券の問題をこの20年間、18年間における歳月の中で、どのように考えていかなきゃならないのか、もっと我々は冷静に考えていかなきゃならないときに来ているのではないかと思います。 この一市民の方は、多分、何か場外馬券反対のための講演会にお出になったんでしょう。この講師の方は、私の記憶が間違ってなければ、私がほぼ10年ほど前にお会いしました元石和町の町会議員、共産党の議員さんではないんだろうかなという記憶がします。 私はその方とも10年前にお会いしてまいっております。 その中で、彼はこういうことを述べていらっしゃいます。 環境整備金が交付されると。市民から1,000万円を追加して5,000万円の事業を実施しなきゃならない。 しかし、馬券場からは2キロ以内の道路、水路整備に限定されると。 だから、環境整備に市から1,000万円支出しなきゃだめではないかと。 そんなものは交付金じゃないんだというふうなお考え方でございますが、日本中央競馬会法でいきますと、多分、環境整備資金として上限金額が5,000万円と決まっておりましたですね。 そして、内容におきましては、80%、70%また60%等のランクづけの整備資金が交付されることになっています。 たしか2キロ以内ということも現実でございます。 この水路等になっておりますけど、現在の石和町におきましては、小学校また消防の環境整備等にもその交付金が使われておると。 逆からいいますと、2キロ以内の環境整備、いろいろな環境整備におきまして、今後彦根市が進めていく場合に、そこから約8割の環境整備費がおりるならば、そのお金でほかの地域への行政サービスに十分活用していけることができるじゃないか、それならばこの資金も決して侮りがたいものではないというふうに考えるものでございます。 次に、現在、石和は笛吹市になっておりますが、馬券場ができてから20年間で石和温泉の宿泊は年間41万人も減少したと。 これは彦根市にも言えることじゃないかと思います。 やはり観光という新しいものが改革なくしては絶対増えていかない。 北海道の旭川のあさひやま動物園では現在、上野動物園を上回る人が入っておる。 10年、20年前には考えられなかったことだ。 そういう中において、やはり石和温泉自身が新しい観光政策、また温泉政策というものを研究なさらなかったことが問題であって、これが直接場外馬券と結びつくかどうかということは、私は先般も笛吹市の秘書政策室の方とお話しした段階で話がございました。 この辺でも見られますように、北陸の片山津温泉は崩壊の一途をたどっております。 逆に、山中温泉や、それからまた、ほかの温泉は工夫次第でかえって観光客を伸ばしていらっしゃる。 滋賀県におきますと、雄琴温泉はこの15年、20年前は火の消えるような勢いで鎮火していきました。 しかし、今、脱ソープランドの中において、雄琴温泉は20年前から家庭に向けて家族ともども旅行を楽しんでいただける温泉地へというふうな新しい取り組みをなさいまして、メロン栽培とか云々してやってこられました。 緻密な努力の結果、今、雄琴温泉というのは、そばにああいうふうな施設がありながらも、すばらしい家族の集える温泉として発展していることも事実でございます。 だから、安易に場外馬券がすべてこの原因じゃないということも、そういう偏った見方だけでものができないんじゃないかと思います。 次に、学校の崩壊に関して、たばこの吸い殻が落ちているとか、非常に校内が荒れておるとか、青少年問題にも当氏は述べていらっしゃいます。 私がちょうど今から16年前、連れ添えと石和温泉へ寄せていただきました。 そして、まず飛び込んだのが石和警察署でございました。 私はその当時、場外馬券に対して反対の立場をとっておりましたもので、非常に警察の答えも期待しておりましたが、残念ながらあに図らんや、我々の期待は裏切られました。 「正村さん、石和の青少年問題は場外馬券で解決することはできない。それ以前の問題がございます」と。 当時そうだったでしょう。 バブルのまだ崩壊の余韻冷めやらぬ中におきまして、関東の奥座敷として、また男性天国の石和温泉でございました。 そこには全国から多くのひとり親家庭の皆さんとか、いろいろな恵まれない方もいらっしゃって、皆さんお仕事についていらっしゃいました。 夜になるとお母さんがお仕事に出ていらっしゃる。 子どもたちはその寂しさの余り外へ出ていく、そういう問題も1つあったということでございます。 それをいかにも場外馬券に結びつけて話していくこと自身は、大きな問題があるじゃないかと思います。 現在、石和の小学校におきましては、学校給食費の滞納が多いために、親と学校とで契約書を結んでおります。 すなわち2カ月間給食費を滞納したならば、給食を停止すると、そこまで来ております。 これは場外馬券の問題でしょうか。 石和の皆様方が場外馬券でお金をすったから給食費を払えない、そんな問題じゃないと思います。 やはりほかにいろいろと温泉が抱えている問題点というものもあるんじゃないかなと思います。 また、交通の問題におきましても、確かに私が寄せていただきましたころは、あの石和グランドホテルの前は非常に交通の渋滞がございました。 前にございます喫茶店等は、日曜日、土曜日におきまして、交通が渋滞するということで、お店を閉めておった時代もございます。 しかし、石和温泉の影響が、先ごろ40万人減ったということが今場外馬券の問題ならば、石和温泉というのは、石和駅を中心に東西に、東の方に石和温泉、西の方に例の勝馬投票券発売所がございました。 決してバッティングするものじゃない。 しかし、交通渋滞というのは実際起こっておりましたが、しかし平成6年、石和はJRAが全面お金を出しまして、右折レーン、また左折レーンをつくりながら交通渋滞を解消していったということもございます。 現在、石和におきましては、105日間の開催期間、その中で1日当たり2,568台の車が入るそうでございます。 それをどのようにさばいていらっしゃいますか、今日の細部の状況はわかりませんが、何か偏った物の見方で反対を推し進めていかれるところに我々議員としてのもっともっと良識を持って、市民から選ばれた議員として幅広い、いろいろな角度から検討していかなきゃならない問題があるんじゃないかということを、この投稿された記事から私は判断するわけでございます。 最後に、自民党の議員だった石和町の議会の方が、馬券場が来れば商店街が繁栄するだろうと。 私は当時、場外馬券を反対していたときから、こんなもの来たって商店街は繁栄しないよと。 馬券で負けた人はすぐ帰るし、勝った人はその金を持ってもとへ帰りますよと。 そういう甘い期待を考えることが間違いであると私は思います。 だからこそ、もっともっと、確かに今、請願について時間がないとか云々言われましたが、この問題は長く続いております。 私は不思議なことに、この20年の間に、彦根にはどんどんどんどんと大型のパチンコ店が増えてまいりました。 それに対する反対請願はひとつも聞いたことないし、また賛成の請願もなかった。 もし、今、原町に大型のパチンコ店ができたらやはり反対請願が出るんでしょうか。 そういう問題も踏まえながら、もっと広い角度で議論していかなきゃならないんじゃないかと思います。 私はそもそもこの場外馬券反対の急先鋒者であったかもしれませんが、その前に伏線がございました。 彦根の正法寺町にあるバルブ工場の跡に大きなパチンコ店の建設が予定されました。 そこから私は第一歩は反対して入ったわけですが、残念ながら法の前には立ち向かうことができなかった。 我々はそういうものを考えながら、現在どうなのか、もっと幅広い角度で我々は研究していかないと、ただ一方的な物の見方の裏には、必ずやはり考えていかなきゃならない問題が潜んでいるということを十分ご理解していただきたい。 だからこそ申し上げました。 法に基づいて進んでいらっしゃる民間事業に対して、我々は反対する動きは何もないんだということをあえて申し上げて発言を終わりたいと思います。 以上です。 前川春夫委員長 ほかにありませんか。 渡辺委員。 渡辺史郎議員 今、調査研究しておるという最中でございますけれど、私ども彦政会ではちょうど2年前になりますか、これは馬券ではなかったわけですけれど、舟、また車の全国の売り場の近辺の周辺の皆さんとその自治体にアンケートをさせていただきました。 そんな中で、どんな結果が出るんやろうなと、今ここで言われておるような中身につきましては新聞で出しておるわけでございますけれど、「教育環境に影響を及ぼしていると思われますか」という質問、それには、回答の中で「思わない」というのが81%でした。 そして、2番目に「周辺の交通渋滞を含め、環境に悪影響を及ぼしておられると思いますか」というのについては72.3%が「思わない」と。 そして、「町の活性化につながっていると思われますか」というのが、これが拮抗しておって、55%が「思う」、45%が「思わない」というような結果でございました。 そういうことで、その新聞には載せておらないわけですけれど、コメントを一口下さいということで書いていただきました。 たくさんいろんなことをいただいたわけですけれど、そういう中で、一番「あれ」と思うようなこともございました。 というのは、先ほど、正村委員が言われたとおり、反対運動の一番になって頑張っていたと、けど、できた。 できたけど、今はそこでパートとして働いていると、大変喜んでいるというようなこともありましたし、また逆に、やはり交通渋滞等々があるというようなところは限られて、やはりそこの3カ所ほどでしたけれど、特にそういう悪影響を及ぼしている、また、交通渋滞が多いというのは、大方はそういう3カ所ぐらいが固まっておりましたので、今回、彦根インターの近くに計画されようとしておりますが、その土地自体がそのどちらに合うものやらわかりませんけれど、今までから言われておりますが、環境の問題、交通の問題というのは言われておるわけでございますので、私自体はこの企業誘致の観点から見ましても、こういう心配されておることがクリアできるのならば、誘致してもいいのではないのかなというような考えでおります。 以上です。 前川春夫委員長 ほかにありませんか。 田島委員。 田島茂洋議員 先ほど継続というご意見がございました。 確かに、日程をお決めになる手順としては私らは定かではございませんし、それに関与するわけではございませんけども、やはりそういった場合には正副議長なり、あるいはまた正副委員長なり、また関係のいわゆる職員さん等々の日程等も加味しながら最終的にはお決めになることだと思いますし、この日程がどれだけあればいいのかどうか、余裕が。 しかしながら、3月の議会はことしの場合は2月に始まると。このようなことでもありますし、いろんなことを考えますと、それまでの時間の間に私どもとしましては、何とか議員各位、我々は賛成という立場で、請願の紹介議員はここの会派でもございますので、そういった説明会なりそういったものを開催してほしいと、このようなことを申し上げましてやらせてもらって、ご参加いただいた方、ご参加されなかった方、いろいろいらっしゃいますけれども、しかし、そういう努力をした上でのこういう日程であったというふうに私は理解しておりますので、その点はひとつご理解をいただきたいなと思います。 さらに、継続ということになりますと、仮にこれが継続で3月議会でさきのように通過をいたしますと、廃案と、こういうふうになってしまって、議会としての責任という問題もございますので、あえてそういうことを申し上げておきたいと思います。 先ほど、正村委員の方から石和のことを述べていただきました。 私どもは8月のお盆の前ですけれども、11日、12日の金、土と、土曜日に現地視察をさせてもらいまして、つぶさに石和市の職員の方々と約2時間余り懇談をさせてもらいました。 いろいろご説明も聞きました。 なるほど、当初、開設をされたときと現状とは、先ほども言われましたように、随分と交通問題とか、こういう交通施設のことにつきましては、非常に便利よく使いやすくといいますか、また、市民に迷惑のかからないようになっておりますし、当初に比べますとそういう面では改良されたというふうに思っておりますけども、しかし、それは当時の石和町の実情と彦根市の実情とはかなり環境が違います。 そういう面からいいますと、彦根市の場合は比較的やりやすいんじゃないかなというふうに思います。 というのは、石和にありますウインズ石和につきましては、町の真ん中にありまして、そういうようなことから交通網が非常にふくそうしております。 そういう関係で非常にそれを整備するのは大変時間がかかったのではないかなと、このように思いますけれども、彦根の場合は彦根インターの近辺にこれを設置しようとされておりますので、国道306号と8号とを結ぶ、あるいはまた中山道とを結ぶ、そういうようなところの整備をすれば案外スムーズに交通の問題につきましては解決できるんではないかと思いますし、今は都市建設部ですけども、当時の建設部の方との確認書というものの中にもそういったことはつぶさに指摘をされおりまして、306号との渋滞のかかわりをどういうふうに解消するんだというようなことも、意見を述べられて、それに対する回答もしっかりとされて、バイパスについては協力をさせてもらうと、こういうようなことで、一応トンネルを掘ってやろうというようなこういう計画もございます。 これは皆さん方にもいただいてもらっていると思いますけども、そういったことが資料の中にも明記をされていると、こういうようなこともございますし、また、青少年問題につきましては、なるほどこの投書にあります新聞の中にもありますように、警備員だけがやるのではだめだという意見もありますけれども、しかし、それが最大の効果的なやり方である、こういうようなことも考えますと、やはりそういうことにつきましては、物理的にはそういったことで対応ができるんではないかなという、こういうことから、石和町の職員の皆さん方の説明の中では全然問題もないし、そして近年そういったことの苦情を聞いたこともない、こういうようなことを私どもはしっかりと耳で聞いてまいりました。そういうことを申し上げておきたいと思います。 それと、石和温泉の件でございますけども、なるほど現在そういった客が少なくなったということは、いま正村委員もおっしゃいましたように、時代の背景というものがあると思います。 全国的に温泉地というのはここ数年非常に落ち込んでいるのは、これはそういったことでは確かに特別にそこが悪いから落ち込むとかそういったことじゃなくして、これは全国的に観光地の温泉街というのは非常に客が少なくなっている、観光客が少なくなっているのは事実でございますので、こういうことも加味いたしましても問題がないという、そういうようなお話も伺っておりますし、現在では非常に繁盛しておりまして、接待をされる、これ言うていいかどうかわかりませんけど、芸子さんも数百人おられると、このようなことも聞いてまいりました。 そういったことを考えますと、非常によその観光地と非常に違うなと。 数百人と言うと語弊がありますので、500人ぐらいおりますと、こういうようなお話でございます。これは事実でございます。 そういったこともお聞きをしてまいりました。 実際、そういうことを考えますと、決して観光に不利なことが、ウインズ石和ができたことによってあったということにつきましては、ちょっと懸念がくるんではないかなというふうに思っています。 現在では、この石和温泉のところは、ちょっと先ほども言われましたように、どうして温泉街を立て直すかということにつきまして、いわゆるリハビリのことを主体にいたしまして、公のものも含めまして6カ所ほどリハビリのいわゆる療養型の温泉街という、そういうようなことにしまして、最近では宿泊客も相当増えていると、こういうようなお話も伺ってまいりましたので、そういうことをちょっと申し上げておきながら、石和と彦根とは大分条件は違いますけれども、そういう実情があるということもちょっと申し上げておきたいと思います。 さらに、石和というのは、甲府ブドウの産地でもございまして、ブドウ園が非常にたくさんございました。 今、ウインズ石和の周辺には、そのブドウ園を開発されて、そこを駐車場に模様がえをしながらたくさんの駐車場ができている。 そこにおられる、いわゆる就業されている経営の方々、あるいはまた、そこにお勤めの方々のことをお聞きしたり、また役所の方からお聞きしますと、非常にそういったことではブドウをつくっているよりも、そういう駐車場に変えた方がよかったと、こういうようなお話も伺ってまいりました。 これは私どもがそういう事実をお聞きしたということを申し上げておきながら、決して現在社会環境の中に、悪いことばかりがあるという、そういうような施設ではないということを申し上げておきまして、賛成の意見とさせてもらいたいと思います。 以上でございます。 前川春夫委員長 ほかにありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 前川春夫委員長 意見も出尽くしたようでございます。 ここで、請願第13号「場外勝馬投票券発売所」設置同意の請願書については、継続審査を求める意見がありましたので、まず、継続審査についてお諮りいたします。 この際、起立しない委員の取り扱いについてお伺いいたします。 起立しない委員は、継続審査に反対とみなすことにいたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 前川春夫委員長 異議なしと認め、そのように決定いたします。 それでは、請願第13号を継続審査とすることについての採決をいたします。 請願第13号を継続審査とすることに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立) 前川春夫委員長 ご着席ください。 起立少数であります。 よって、請願第13号を継続審査とすることは否決されました 。 それでは、請願第13号を採決いたします。 請願第13号「場外勝馬投票券発売所」設置同意の請願書の採決を行いますが、この際、起立しない委員の取り扱いについてお諮りいたします。 起立しない委員は、本案に対し反対とみなすことにいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 前川春夫委員長 異議なしと認め、そのように決定いたします。 それでは、請願第13号「場外勝馬投票券発売所」設置同意の請願書を採決いたします。 請願第13号を採択すべきものと決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立) 前川春夫委員長 ありがとうございました。着席願います。 起立多数であります。 よって、請願第13号は採択すべきものと決しました。 これにて、本委員会に再付託され閉会中の継続審査となっておりました請願第13号の審査を終了いたします。 |