2004年12月15日 彦根市議会 産業建設常任委員会



辻橋正一委員長
   
請願の審査をいたします。

請願第13号場外舟券・車券売場建設反対の請願書の件を議題といたします。

事務局に請願文書を朗読させます。


議会事務局次長 〔請願第13号について朗読〕


辻橋正一委員長

 この請願に対して発言はございませんか。
 

谷口典隆議員
(無所属)  

 ちょっと理事者側にお尋ねさせていただきたいと思います。

さきの9月定例議会の委員会の中でもお聞きしたんですが、そのときに教えていただきましたこの開発に関しましては、滋賀県土地利用に関する指導要綱の第5条第1項での事業計画等届出書というものが開発業者から県に出されて、それからご当地であります彦根市に意見照会なりが来るというふうなことはお聞きしたんですが、そういう流れでいいのかもう一度確認させていただきたいのと、その計画書というのはもう出されたのかどうか、ちょっと教えてください。


藤田要一都市開発部次長
   
 今ご質問の中で言われましたとおり、滋賀県土地利用に関する指導要綱の関係につきましては、そのとおりでございます。

それと、現在関係する手続はされておりません。


谷口典隆議員   

 それが事業計画書の手続がされた後、意見照会が彦根市の方に来て、それから種々いろんな環境問題といいますか、交通問題も含めて各課に彦根市としての意見をお聞きする、各課から意見聴取をするということでよろしいんでしょうか。

ただ、1点お聞きしたいのは、交通問題が昨日の本会議でもご質問があったので、交通問題に関しましては、例えば県の公安委員会なりということになるかと思うんですけれども、市だけではないと思うんですが、そういったことはどの段階で意見が付されるんでしょうか。


藤田要一都市開発部次長
   
 今の意見照会でございますが、県の振興局の方へ5条の届け出が出されましたら、彦根市だけの意見照会でなく、例えば警察ですとか、保健所ですとか、関係機関も含めて照会がなされます。

彦根市に照会がありました分については、彦根市の関係する各課を含めて、私どもの建築指導課から各課に意見照会をして、それを集約いたしまして振興局の方へ上げさせていただくという段取りになるということでございます。


辻橋正一委員長 
  
 よろしいですか。

ほかに発言ございませんか。

この際、ちょっと委員として発言をしたいと思いますので、しばらくの間、副委員長と交代をいたしたいと思います。

よろしくお願いします。


(委員長交代)


村岸阿津雄副委員長   

それでは、暫時委員長の職務を行います。


辻橋正一議員(市民コラボ)  

 私も紹介議員ということになっておりますので、賛成の立場で発言をさせていただきたいというふうに思います。

この請願については、子どもたちのことについて、やはり基本的なことについて考えていかないといけないのと違うかなというふうに思います。

実は少子高齢化の中で子どもたちのために教育・子育ては本当に重要であるというのをまず第1番目に認識し、そしてまた2つ目には、子どもたちの問題は本当にいろんな多種多様に絡んでいる、いろんなファクターが影響しているというのも事実でございますし、そうした中で子どもたちの今の悪い悪いと言われている環境をどうしていったらいいかわからない、ほとんどが対処方法で解決されているのではないかなというふうに思います。

それから、3つ目には、子どもたちには今まで選挙権もございません。

社会的に対して、子どもたち自身が本当に積極的に働きかけをする機会もない、そういうような状態がずっと続いてきたことがやはり今の状況をつくり上げてきたのではないかなというような思いを持っております。

今の子どもたちを取り巻く環境が生まれてきたのはその辺にあるのと違うかなと。

そうしたときに、4つ目の共通認識として、やはり車券・舟券は社会や子どもたちに、これは皆さんの考えの度合いによっていろいろと違いはあるとは思うんですけども、少しは悪影響を与えるというのは異論のないところではないかなというふうに思います。

こういう中で、子どもたちに少しでも悪影響を与えるものについては新しくつくらない、そして子どもたちに対して少しでもよい影響を与えるものについては廃止をしないというのをやはり大原則に考えていかなければならないんじゃないか、これが今の大人たちがしていかなければならないものじゃないかというふうに考えております。

そういう意味で、車券・舟券売場の設置について私はまた反対し、請願に対して賛成しなければならないと考えるものでございます。

その中で、いろんな意見の中で、活性化するからそれは何とか設置していかないといけないのと違うかというようなことも言われます。

実際、活性化はしなければならないと私も思います。

彦根の街なかに外からお金を入れるシステムづくりといいますか、そういうものをしなければ活性化はあり得ないというふうに思います。

ただ、ここで考えていかないといけないのは、今開発を予定されている民間といいますか、地域といいますか、NPOといいますか、ちょっと私もその辺ははっきりしないんですけど、その開発をしようとされている団体が車券や舟券売場を誘致してきたというんですか、誘致される可能性が出てきたというふうに言った方が適切なのかどうかわからないんですけれども、そのような努力をされてきた、できるようになってきたというのは、何か私たちを含めて民間団体や行政、そしてまたいろんな協会もありますので協会でも、大人たちみんながやればできるんではないかということを示唆しているのではないかと。

その結果、やはり誘致政策、誘致事業については積極的に進めなければならない、積極的に進めることができるというふうに私は考えます。

また、請願書の中には、ふろ等の複合施設については反対していないというようなことが明記されておりますので、その辺については十分理解できるようなことではないかなというふうに思います。

また一方、法律で開発を禁止していないから、設置に対して反対しても仕方がないと言われる方もあるかもわかりませんけれども、逆に反対をしてはいけないということではないので、先の基本的な理由によって、やはり設置については反対していかなければならないというふうに私は考えます。

以上で、
子どもたちに少しでも悪影響を与えるものについては新しくつくらない、子どもたちに少しでもよい影響を与えるものについては廃止をしないという観点に立って、車券・舟券売場の設置については反対、請願に対しては賛成の発言とさせていただきます。

以上でございます。


村岸阿津雄副委員長
   
 ほかに発言はありませんか。

 前川委員。


前川春夫議員(公政会)  

 私は、請願に対しての反対意見として行います。

実は、今日の彦根市の観光面と申しますか、あらゆる面に対しましてやはり新しい見地から考えていかなければならないと、かように思います。

今、原町では温泉を作業されておりますけれども、これは皆さんのいろんな考え方にあると思いますが、私は決して賭博とか、あるいはそういう特殊なものではない、やはりこれからの一つの今日までのあらゆる趣味といいますか、娯楽、そういうものが中心的でいろんな複合施設もされるということで、それに対して、やはり村おこしと申しますか、地元の皆さんの強い熱意でこの開発に取り組んでおられるという姿を見まして、ぜひともそれに私たちは期待をし賛同をするものであるということで、この請願に対しての反対意見といたします。

以上です。


村岸阿津雄副委員長 

 ほかに発言はありませんか。

 谷口委員。


谷口典隆議員(無所属) 

 私もこの請願を採択することに反対の立場で意見を述べさせていただきます。

場外馬券場をかつてこの地におきまして建設計画がなされたときには、すぐに先ほど申し上げました事業計画等届出書が出たということでございまして、それに呼応するかのように議会にも請願という形で反対の市民のご意見等が出されたように記憶しております。

今現段階においては、こういった具体的な事業計画届出書が出されていないという現状もございまして、その中で、要するにこのギャンブル施設が青少年に悪影響を及ぼすという不安を抱えていらっしゃることはもちろん十分に承知しております。

ただ、今現段階において、ここには「計り知れない」というふうに書かれておりますが、その青少年への影響というのははかり知れないと同時に、実際はかれるものでもないというふうに私は考えています。

政治活動という中で、我々議員がこういうものが予想されるから反対だということは、当然政治家としても必要なことだというふうに思います。

ただ、議会議員として、こういう予測されるものでいろんな市民への悪影響が予想される、またギャンブルの特異性云々ということで私は設置を反対するということは少々危険のように思います。

また、今現段階でそういったことで計画書が出されていない、市民からの反対の声もありますが、開発しようとされている方も市民であるようにもお聞きをしておりますし、そうしたことからかんがみまして、今現段階におきましてこの請願を採択することは私には賛成はいたしかねます。

ただ、反対理由の中の2点目にあります周辺自治会への説明という、これは必要でありますが、鳥居本学区のみで進められていることは納得できませんというのには、私も同様に納得することはできません。

カインズの問題でもそうでございましたが、周辺の自治会というものを取り巻くすべての自治会に、影響を及ぼすであろう地域にやはり状況なり説明というものを懇切丁寧にすべきであって、その善意の積み重ねこそが合意形成に至るのではないかなというふうに考えるわけでございます。

そうしたことから、この2点目につきましては、今後、関係者にも要望できるようであれば私も要望もしたいなというふうに思います。

それとまた、この請願を9月に引き続き出されたわけでございますが、先ほども理事者側にもお尋ねしました、事業計画書が出てきた段階で庁内を回って、いろんな各課からのヒアリングを通じて意見を付して、また県に送り返すというようなことでございますので、請願だけじゃなくて、職員もいらっしゃいますから、いろんな方面からこうした問題がある、恐らく交通問題を初め、そうした影響が及ぼすであろう状況というものをやはりいろんな方面へお伝えすることも、設置反対ということだけじゃなくて、いろんなそうした状況等を把握して、また条件をクリアできる、またこういう問題がありますよという警鐘を鳴らすということは、請願だけじゃなくて、いろんな方面でやっていただく必要があるのではないかなということも考えております。

請願の反対理由の2点目につきましては、
今後、周辺地元の自治会にもご説明をされるべきというふうに考えておりますが、先に申し上げました理由から私はこの請願は不採択とすべきというふうな意見を述べさせていただきたいと思います。


村岸阿津雄副委員長 

 ほかに発言はありませんか。

   (「なし」という声あり)


村岸阿津雄副委員長

 なければ、ただいまから採決を行います。

請願第13号場外舟券・車券売場建設反対の請願書は、採択すべきものと決することにご異議がありますので、起立により採決いたします。

請願第13号は、採択すべきものと決することに賛成の諸君の起立を求めます。

   (賛成者起立)


村岸阿津雄副委員長 
 
 ご着席願います。

起立少数であります。

よって、請願第13号は、不採択とすべきものと決しました。