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中高生ら685人が競馬 配当金はデートなどに大阪で補導
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朝日新聞 朝刊 1991年09月10日 |
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若者に競馬人気が広がるなか、今年4月から8月までの間に大阪市内の場外馬券売り場3カ所で、中学生や高校生ら未成年者685人が馬券を買って大阪府警少年課に補導されていたことが9日わかった。 |
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デートの資金を稼ぐために馬券を買っていた少女もおり、同課は京都、阪神の両競馬場にも、チェックを厳しくするよう申し入れるとともに、大阪府教育委員会などにも生徒の指導を求めた。競馬法が改正され、16日からは馬券を買った未成年者ではなく、馬券を販売した側に罰則が科される。 |
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補導されたのは、中学生23人、高校生443人、大学生34人、各種学校生86人、有職・無職少年99人だった。 |
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桜花賞レースで大穴を当て払戻金12万円を持っていた少年(15)、下級生から脅し取った金を競馬に使っていた中学3年生の2人組 、カップルで毎週土曜日に馬券売り場を訪れ、私服に着替えた女性が馬券を買いデート資金に充てていた高校生など、さまざま。 |
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個人では最高3万4000円をかけていたり、友人に頼まれ4万4000円をまとめ買いしていた少年もいた。また、大半は小遣いやアルバイトの金を充てていたという。 |
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競馬法ではこれまで、馬券を買った未成年者に罰金を科していた。しかし、16日から改正され、今度は売った側が50万円以下の罰金を科される。 |
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日本中央競馬会によると、これまでも、場外馬券売り場の建物内に未成年者を入れないようにしたり、ポスターやチラシで注意をしたり、また独自の巡回班をつくるなどの手を打ってきた。 |
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が、未成年者かそうでないか見分けるのは難しいという。 |