2005年3月1日 彦根市議会請願書



場外舟券・車券売場設置反対の請願書


紹介議員





1.請願趣旨
 平成16年6月彦根市議会において、中島一市長が建設に同意したことが明らかになった名神彦根インター横の場外舟券・車券売場を併設する複合福祉施設建設は、年間360日開催され毎日1,000人以上の入場があるというとんでもないギャンブル施設であり、周辺地域住民の生活環境、青少年の育成環境を悪化させるだけでなく、崇高なる「彦根市民憲章」の理念に反し、彦根市民が築き育ててきた「歴史と文化のまち彦根」を周辺地域から疎まれる「ギャンブルの街」に落とし込むものであります。
いかに温浴施設、スポーツ施設、福祉施設等を併設しようとも、本施設が建設されればギャンブルがもたらす有害性は、彦根市及び周辺地域へ悪い影響を及ぼし環境整備費などの一時的な経済効果よりも遙かに大きく悲惨な物的、精神的、時間的な損失を彦根市民に与えることになります。
 私たちは、ギャンブル施設以外の福祉施設等複合施設の建設に反対するものではありませんが、彦根市民の生活環境を悪化させ、彦根市の健全な発展を阻害する場外舟券・車券売場の設置には断固反対するものです。

[反対理由]
@ 彦根市の表玄関である彦根インター横に場外舟券・車券売場が建設されれば、彦根市のイメージは「歴史と文化のまち彦根」から「ギャンブルのまち彦根」へと変わり、家庭崩壊や犯罪につながる「ギャンブル依存症」や「暴力団の横行」などの元凶として周辺地域から疎まれる存在に成りかねません。
何よりも「彦根市民憲章」に示されている崇高なる理念から逸脱し、彦根市の健全な発展を阻害する事になります。

A 場外舟券・車券売場はギャンブル施設そのものです。
本当にスポーツ競技として楽しむのであれば、プロ野球と同じように競艇場や競輪場に観戦に行くかテレビ・ラジオの中継を観ることで十分なはずです。
ですからこの施設を利用するのは「一穫千金」を狙うギャンブラーばかりです。
この方達がギャンブル以外のことにお金を使うとは考えがたく彦根市の商業の活性化にはつながりません。
むしろ「ギャンブルのまち」としてのイメージが強くなり、健全な買い物客や観光客の足が遠のき、彦根市の主力産業である観光産業は衰退してしまいます。
また、売上の一部が環境整備費として給付されますが、地域や対象項目が限定され大きな期待はできません。
このようにギャンブル施設である場外舟券・車券売場は、彦根市の商業の活性化にはつながらず、様々な害毒が確実に市民の生活環境、青少年の育成環境を破壊し、彦根市の未来を危うくするものでしかありません。

B 本施設に毎日1,000人以上のギャンブラーが押し寄せれば、周辺地域の生活環境、教育環境、交通環境が悪くなることは目に見えています。
ギャンブルが身近にあることで、ギャンブル依存症による家庭崩壊や未成年者や学生への教育上の悪影響は深刻なものになります。
交通環境においては、今でも渋滞が続く国道8号線外町付近から国道306号線にかけて更に悪くなることは間違いありません。
このように場外舟券・車券売場がもたらす周辺地域住民への生活環境、教育環境、交通環境における悪影響は深刻かつ重大なものであります。

C 舟券売場を設置するには場外舟券売場の所在する市町村の自治会(町内会)の同意が不可欠の条件となっています。
ここで言う自治会とは 設置によって影響を受ける範囲の自治会のことです。
ところが、開発事業者はこの計画により最も影響を受ける周辺自治会とは話し合いすらせずに、鳥居本学区自治連合会などと基本協定を締結し、それに基づく確約書を彦根市に提出し、彦根市長はこの計画に同意しました。
このような周辺自治会を完全に無視した設置手続き行為は全く不当であり承服できません。


2.請願事項
名神彦根インター横の場外舟券・車券売場の設置に反対すること。

  平成17年3月1日


            
請願団体
正法寺町自治会
場外舟券・車券売場建設に反対する自治会連絡協議会
場外舟券・車券売場建設に反対する会

彦根市議会議長 谷口典隆殿