大津びわこ競輪:「宮杯×なら即廃止を」 | ||
−−市議会委 | ||
2010.3.18 「毎日新聞」 |
赤字が続く大津びわこ競輪(大津市)で、市議会の競輪調査特別委は17日、6月の高松宮記念杯(宮杯)の売り上げが損益分岐点を切った場合、速やかに事業廃止を決断するよう市に求める委員長報告をまとめた。19日の定例会最終日に報告する。目片信市長はこれまで「今年の宮杯が存廃の判断基準」と説明しているが、議会として廃止を求めるのは初めて。 同競輪は今年度も4億5700万円の赤字となる見通し。市は2008年末に策定した収支改善計画で今年度に黒字化させる予定だったが、145億円を見込んだ宮杯の売り上げが123億円にとどまり、来年度予算案では計画で1億3700万円の黒字見通しを収支ゼロに下方修正した。 特別委では、委員から「もう努力できる部分がない」「不振の原因は高齢化。頑張っても数年しかもたない」と否定的な意見が相次いだ。竹内基二委員長は「売り上げが劇的に回復する見込みはない。ただ終結に向けた議論のために委員会は残すべきだ」とし、特別委を来年度も継続させることを決めた。 市は事業を廃止して土地を県に返した場合、約59億円の費用がかかると試算しており、今後の負担が課題となる。【稲生陽】
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