大津びわこ競輪:宮杯次第で廃止  
目片市長が言及
2010.2.10 毎日新聞



 赤字の続く大津びわこ競輪で、運営する大津市の目片信市長は9日、「判断しなくてはいけない時期に来ている」と述べ、6月の高松宮記念杯(宮杯)の結果次第で廃止を検討する考えを示した。市長が判断時期に言及したのは初めて。
 定例会見で今年の課題を問われ、「競輪があれでいいとは言えない。近いうちに(廃止を)考えていかなくてはいけない」と答えた。昨年まで同競輪トップの開催執務委員長を務めた佐藤賢副市長は「今年の宮杯が分岐点。売り上げが下がった場合、市長は判断しなくてはならない」と述べた。

 同競輪の累積赤字は昨年度末で約14億円、今年度も6年連続の赤字となる見通し。市は事業を廃止して土地を県に返した場合、約59億円の費用がかかると試算しており、今後の負担が課題となる。【稲生陽】