昨年度の大津市の競輪事業が、1億7800万円の赤字決算となる見込みであることが、16日の市議会競輪事業調査特別委員会で明らかになった。
確定すれば2004年度以来5年連続の赤字決算となり、累積赤字は13億9300万円に膨らむ見通し。
昨年度の車券売り上げ総額は、経費節減で開催日数を9日削減したこともあり、185億3400万円と前年度比10・3%のマイナスで、1989年以来、初めて200億円を割り込んだ。
売り上げの7割以上を占める高松宮記念杯競輪も、同比マイナス8%の137億2800万円にとどまった。
同委員会で杉本宏延公営競技事務所長は「『こうすればいい』という売り上げ振興策がなく難しい。地道な努力を続けるしかない」と答弁した。
市は本年度から「収支改善計画」を始動させ、経費節減と新たなファン獲得を目指した取り組みを本格化させている。
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