びわこ競輪 累積赤字10億円超 |
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滋賀県、大津市 土地賃借料で対立 | ||
2007.1.1 京都新聞 |
経営不振の大津びわこ競輪事業をめぐり、大津市と滋賀県の間に対立の火種が生じている。 累積赤字が10億円を超える見込みとなったため、市は滋賀県に納める競輪場の県有地賃借料約2億円の減免や支払い猶予を打診したのに対し、県が拒否する構えを見せているからだ。 互いに財政が逼迫(ひっぱく)する中、市は「もう限界」、県は「経営努力を」とけん制しあっている。 競輪事業は、かつて市と県が月ごとに交代で運営していたが、1989年度以降は市が引き受けている。 その代わりに、市は収益の一部と県有地の賃借料を県に支払う契約になっており、本年度は、賃借料約1億9600万円を納める必要がある。 本年度の競輪事業は全収入の7割以上を稼ぐ特別競輪「高松宮記念杯」の売り上げが予想以上に落ち込んだ影響で、4億5千万前後の赤字となる見込み。 昨年度までの累積赤字が約6億4000万円あり、市の危機感が強まっている。 |