八幡のボートピア設置申請確認 |
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歓迎の一方 批判も |
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2006.11.29 京都新聞 電子版 |
京都府八幡市八幡一ノ坪への競艇場外舟券売り場(ボートピア京都やわた)建設計画で、国土交通省が設置にOKを出した。 施設の開発会社や実施主体の滋賀県は28日、「適切な判断」などと歓迎する一方、環境悪化への懸念や地元同意をめぐって反対運動を展開していた住民側は「国はきちんと調査をしたのか」と憤った。 ボートピア建設計画は、2004年春に浮上した。 以来、開発会社や、設置による収入増と土地の有効利用を期待する地元・八幡市、ボートピア運営に名乗りを上げた滋賀県、ボートピア推進本部(事務局・東京都)などが設置手続きを進めてきた。 これに対して、生活環境の悪化を心配する一部住民は、行政の説明責任や地元自治会での同意形成の不透明さを指摘して計画そのものに反対し、国の最終判断が注目されていた。 開発会社は「設置申請確認は、国により設置条件が整っていると適切に判断していただいたことになる。 地元同意はあくまで規約にのっとり民主的な方法で得た」と話す。 また、これまで住民から反対署名などで首長同意の撤回を求められてきた八幡市は「通常の手続きであり、特にコメントはない」と平静を装い、滋賀県は「競艇業界全体の発展に寄与できる」と歓迎している。 約3年間反対運動を続けてきた「ボートピア計画に反対する市民の会」の中川茂代表は「書類がそろっていても、地元同意が民主的に取られていなければ問題だ。 国は経過を調査すると言いながら、書面上だけで判断するような姿勢で許せない」と批判。 28日夕、市役所前で「建設に反対する住民の声を無視した」などと国や八幡市への抗議行動を展開した。 |