竜王に場外馬券売り場

名神IC付近 町、計画に戸惑い

2006.10.31 京都新聞



  地方競馬の関連業務をする日本レーシングサービス(本社・東京都江東区)が名神高速道路竜王インターチェンジ近くの滋賀県竜王町小口に、場外馬券売り場の建設を計画していることが、30日に分かった。
竜王町は「一帯は工業地域。製造業などの施設が望ましい」と戸惑っている。

 住民らによると、地元の不動産業者が所有する約1万1000平方メートルに、約1600平方メートルの平屋建ての施設と3、400台収容の駐車場を設ける。
大型モニターや観覧席を設置して全国の地方競馬を中継する。
年間300日開場し、ナイター営業も行うという。

 同社の仲介をする福井県越前市の土地開発業者が9月末に地元を訪れ、計画の概要を説明した。
大字小口自治区長の古株友弥さん(59)は「地域でじっくり議論していきたい」と話している。

 竜王町政策推進課は「計画は聞いていない。一帯は工業地域であり、製造業など雇用と税収が増大する施設が望ましい」としている。
滋賀県内ではこれまで、大津市と彦根市で場外馬券売り場の建設計画があったが、住民の反対運動などで実現していない。