競輪事業、赤字見込みも当分存続

大津・目片市長が方針示す

2006年6月2日(金)「京都新聞」から



 2年連続で赤字が見込まれる大津市営競輪事業について、目片信市長は1日の定例会見で、「赤字だからといって、即廃止するわけにいかない」と述べ、当分の間、存続させる方針を示した。

 市営競輪は2004年度に開業以来初めて8000万円の赤字を計上し、05年度も6億円前後の赤字が見込まれるなど、厳しい経営が続いている。
目片市長は04年1月の市長選で事業を見直す姿勢を示し、市議会でも廃止を含めた議論がある。

 年間売り上げの7割を占める高松宮記念杯が1日に始まり、市は車券売り上げを170億円に設定している。

「目標に達せず、本年度も赤字になれば事業を見直すのか」との質問に対し、目片市長は「日本自転車振興会への交付金は利益があるなしに関係なく、赤字であっても納めなければならず、問題だ。見直しを求める」とした上で、「赤字だからといって、即廃止というわけにいかない。場外車券売り場を増やすなどあらゆる努力をしていく」と述べた。