冷たくなった君よ

 

 冷たくなった君を そっと僕は置いた

 お空に高く舞い上がる ための場所へ

 冷たくなっても君は 愛しい大切な家族

 だからたくさんのご飯とおやつと花束と

 止まらない涙も添えたよ

 長い時間かけて ゆっくり少しづつ

 近づいてった君と僕だけの 愛のハーモニー

 今終わる もう二度と 奏でることはない



 君のお医者さん嫌い 特別だったよね

 僕がドアを開けるだけで 君はベッドのした

 元気だった頃は 小さくニャーとないて

 僕にかけより あまえてくれたのに

 それが一番つらかった

 いくつもの季節越えて ゆっくり少しづつ

 描いてきた君と僕だけの素敵な絵本を

 今閉じる 誰も知らない 悲しい絵本になる




 冷たくなった君よ ほんとにお別れなんだね

 これが夢なら僕はどんなに 幸せだろう

 最後の夜君は はいつくばりながら

 僕のベッドに入ってきてくれたね

 おどろいたよ 僕を許してくれるんだね

 君のかわいいしぐさ 僕を呼ぶ声

 やっと僕を信じてくれた 時は短く

 さようならこの世界で君は君だけ
 


 僕は今悲しみの 暗く深い海の底