君とはじめて出会ったのは、激しく雨降る 車道でした
   そしてそれが最後に会えた日でした
    白く小さな君の上を つぎつぎと水しぶき上げて 車が走ってゆく
  冷たい雨に打たれ続けた 君の体とても小さくてすでにきれいな白い色
こわかったね、痛かったね、ひとりぼっちで淋しかったね
辛かったね、苦しかったね、おかあさんに甘えたかったね
ほんとうはとても可愛いい君を
 僕はシャツでつつんだ
        
 人の為に作られたこの世界の中で
  儚く終わった君の愛しい命よ
  今度生まれるときは 幸せになれ
 ずっと祈り続けるよ
 もしも神様がほんとうにいるのなら
  僕のところへおいで
   こわかったね、痛かったね、ひとりぼっちで淋しかったね
   辛かったね、苦しかったね、おかあさんに甘えたかったね
 小さなお墓をつくったよ
 どうか安らかに眠れ