平成20年12月26日 今年最後の鍛冶仕事

 今年の最後の仕事は「下げ」になりました。ご存知の様に私の工房では、私の使う地鉄は全て自分で作っていますが、鋼を作るというのは大変手間のかかる仕事で、おまけにとんでもなく暑い仕事です。この季節にはもってこいなのですが、一日で作業着には白い塩がふいてしまいます。しおふき昆布ならぬしおふき鍛冶屋??


ご存知の下げの炉です


炉の中の羽口の前に銑を積みます


炭を積んで加熱すると羽口の前に溶けた灼熱の鋼塊がたまります


ハンマーで鍛打してノロを搾り出します


更に沸かしをかけて鍛打する


出来上がった地鉄

 本当はもう少し先まで行きたかったのですが、最近は出張と雑用が多くて思う様に行きませんね。でもまあここまで来れば刀も半分出来た様な物といった感じです。この地鉄で来年はどんな作品が出来るか、ちょっとワクワクしてきますね。

戻る