平成20年12月7日 今年最後の東下り

 12月5日から7日は出来上がったばかりのカレンダーを持て東京方面へ営業に行ってきました。(特に鴬谷の平成名刀会には沢山のカレンダーを置いてきましたので、今行けば必ず手に入ると思います。)例年この時期にはあまり外出はしたくないのですが、ある方からのお誘いで、三島の佐野美術館で、今開かれているの展覧会に合わせての鑑賞会があり、それに参加する事になっていたからです。

 佐野美術館の「正宗から村正まで」の展覧会については前にも書きましたが、こちらの鑑賞会は、展覧会の会期に会わせてこの鑑賞会の為に集められた刀を見せて頂くという趣向です。こちらの鑑賞会も名品ぞろいですが、展覧会の展示と異なり、直接刀を手に取って見る事が出来るので、とても勉強になりました。

 でももっと勉強になった事は、その後の懇親会の席でこの会に参加された方々とのお話でした。有名な刀職者の先生方や、老舗の刀剣商の方々など、私の様な新参者は普段会う事など無い人々と色々お話が出来た事は大きな収穫でした。

 ただ、こういう方々とのお話は、田舎者の私には緊張の連続で肩が凝ってしまいます。まあ、今回はたまたま、佐野美術館の展示で、画像処理技術を駆使した展示がしてあったので、この技術に最初からかかわっている私としては、なんとか話のネタにも困らずに間が持ちましたが、これが無かったら、何を話していいのやらで、こういうのを「芸は身を助ける」とでも言うのでしょうかね?

 それでも懇親会の席でお酒が回って来ると、いつもの如く気が緩んでしまい、話が脱線して今の刀剣界のことを調子に乗って話していて、某 研ぎ師の先生から軽くたしなめられてしまいました。本当にお酒には気をつけないといけませんね。というか、このおっちょこちょいの性格を何とかしなければいけないのですが.....。でもこういう時にちゃんと注意して下さる人が居るという事は有り難い事で、感謝しなければいけませんね。

 結局懇親会は2次会3次会と進み、普段話す事の無い話も沢山できて最後はとてもは楽しい一夜となりました。でも結局、この日は真っ直ぐ家に帰る予定だったのですが、三島で一泊するはめになってしまいました。(そうさせたのは、時々ここに出てくる遊び人の刀鍛冶テカテカ君です。この縁はそう簡単には切れそうにありませんね。)

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