平成20年7月31日 窓開け

 私の工房では、鍛冶押しの後、全面窓開けをしています。窓開けとは金剛砥で研いだ後、順次細かい砥石まで研ぎ進め、刃文や地鉄の様子が分かるように仮研ぎをする事です。


鍛冶押しと窓開けの終った刀

 これで刀の姿や大方の肉置きが決まり、刃文や地鉄の様子が分かる様になります。


近くで見た表面の様子

 この状態で明かりにすかして見ると、匂い口の状態や錵の付き方などもほぼ分かる様になります。これで刀を仕上げるか最終的に判定をします。仕上げられるとなると、お客様のご要望に合わせて樋を掻くか掻かないか、又、彫り物をするのかなどを決め、次の段階に進んで行きます。

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