平成20年7月8日 鍛冶押し

 今日は鍛冶押しの様子です。反りの調整が終った刀は鍛冶押しといって、刀鍛冶が金剛砥で刀の姿や肉置きを決めて行きます。刀鍛冶は、出来る限り自分の作ろうとした刀の姿形が正確に仕上がる様に、細部まで気を使い行います。これで刃先の厚みは0.5ミリくらいになり、ほぼ仕上がりの姿形になります。


鍛冶押しをやっている和田君

 和田君は入門してまだ1年ちょっとですが、仕事を覚えるのが早く、もう鍛冶押しをやってもらっています。なかなか様になっているでしょう? 私は入門してから2年くらいは、刀に触らせてもらえなかったですけどね。所で、和田君が使っている研ぎ台や水桶に見覚えが有りませんか? これは今年の春に彼自身が作った研ぎ台ですが、おそらく、この後20〜30年くらいは使う事になると思います。

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