平成20年6月3日 新作刀展覧会の初日

 今日も刀剣博物館へ行ってきました。2階の展示室は新作刀展覧会初日という事で、かなりの人が来ていましたが、学生の団体や外国の人がかなり多く、ちょっといつもと様子が違う様な感じがしました。

 今年の展示の内容はと言いますと、出品数は 刀の部36口 短刀の部17口 刀身彫刻4点 彫金の部28点 と例年と比べてかなり少なく、展示も、いつもは柱の後ろの見にくい所まで刀が一杯並べてあるのに、今年は大きく開けてありました。まあ、ゆったりとしていて、見やすくなってはいましたが、やはりちょっと寂しい感じですね。また、会場入り口の売店に置いてある無料のパンフレットなどは、印刷用の版下原稿をそのままコピーしたものを、ホッチキスで綴じただけの急造で、写真集などは当然まだ出来ておらず、この会のお粗末さが丸見え状態でした。

 会場では、読者の広場に投稿を頂いた半田さんや、刀身彫刻の橋本さんをはじめ、毎年この時にしかお話が出来ない人達と色々な話をしましたが、やはり刀鍛冶の顔は少なく、出てくる話題も面白くない事が多く、年に一度のお祭りもなんだか拍子抜けの感じになってしまいました。それでも、2時半になって、ようやくやって来た関の遊び人の刀鍛冶と夜飲む約束をして、3時前には刀剣博物館を後にし、私は東京の刀屋さんへ、営業の仕事にでかけました。

 なんでも、この展覧会の授賞式は、ここの講堂で午後3時からあり、その後、日刀保から出て行った三匠会に加入している刀職者の会合が、某有名ホテルで6時頃から有るとかで、どちらもちょっと覗いてみたいというか、耳ダンボ状態だったのですが、私はどちらにも入っていませんので、ここはお預で、後は夜の飲み会で、この悪友からどんな話が出たか、お酒のつまみにしながら聞き出すのを楽しみにと言う事にしました。

 そんな訳で営業を終えてから一風呂浴びて、ネオンがチラチラし始める頃、浅草の観音様裏の小料理屋さんで飲んでいると、おでこをテカテカ光らせた遊び人の刀鍛冶が登場。更にしばらくすると、何と珍しい、一見、組の若頭、今売り出し中の男前の刀鍛冶まで現れて、なんだか面白い顔合わせになりました。テカテカ君が若頭を誘った様なのですが、真面目??な若頭君をこんな仲間に引き込んで良いのかどうなのか......。 結局、その後も場所を変えて飲み屋さんで騒いでいましたが、肝心の授賞式や三匠会の会合の話を聞いた様な気もするのですが、ちょっとお酒の量を間違えたのか、どうも内容の方は良く覚えていません。ただ日刀保側は、裁判の控訴をする様な構えだと言う事は聞いた様な気がしまが.....。後は若頭君がカラオケで歌った「蠍座の女?」がみょ〜〜に耳に残っているくらいで、何とも情けない情報収集になってしまいました。てな訳で気がつけば、いつのまにか日付は変わり午前2時近くになっていて、この会もお開き。私は何をしに東京へ行っているのでしょうか?

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