平成18年4月15日

東下りその1

 今回の東下りは色々用事がありましてかなり忙しいものになっています。まず初日は朝4時に起きて西明石の駅まで車を走らせ6時過ぎの新幹線に乗ります。これはいつもの光景ですが、今回は行き先が千葉の津田沼です。最初の用事は千葉工大で行われる鉄鋼協会の「鉄の歴史ーその技術と文化ー」フォーラムに出席して先生方から情報を収集する事に有ります。この会にはもう何度かお邪魔をしていて、顔見知りの先生方も多く色々情報を仕入れるのに助かっています。

 さて今回は、去年から参加させて頂いている地元のNPO「妙見山麓遺跡調査会」で錫や青銅を作る宿題を頂いたのでその下調べです。考古学や地質学の専門家が会のメンバーですが、実際に物を作る人達では有りませんので、お鉢がこちらに回って来たのです。でも、いくら「たたら」をやって鉄を作っているからといっても、錫や青銅に関しては全く知識が有りません。そこで今回の東下りの日程に、この用事を急遽加えたのです。

 「鉄の歴史ーその技術と文化ー」フォーラムは私の行っている下げの仕事の内容を発表してからのお付き合いで、発表には、かなりの労力が必要だったのですが、色々協力して下さる先生方とお知り合いになれたので、ここは少しでも元を取らなければと云う訳です。何しろ日本を代表する様な鉄の関係の先生方がおいでで、その先生方から直接色々なお話を聞けるのですから、有り難い限りです。

 会場には10分ほど遅刻して10時10分頃到着、色々興味のある発表も有ったのですが、そうゆっくり聞き入っている訳にも行きません。私の頂いた宿題の事をこのフォーラムの座長で千葉工大の寺島先生にお話をしましたら、快く2冊の本を探して私に渡して下さいました。会場では昼食を挟み発表を聞きながら内職で貸して頂いた本の必要な部分をまとめて書き写しました。この様な事は高校の授業以来の経験で、30数年前の学生気分を思い出してしまいました。(その頃はこんなに真面目には勉強していませんでしたが。)フォーラム終了後、懇親会に参加して普段お会いする事など出来ない先生方とお話が出来、色々な情報を収集し午後7時に開場を後にしました。

 8時前に定宿にしている浅草寺裏のホテルに到着。行きつけの小料理屋さんで食事をして、これまた行きつけの飲み屋さんへ直行。でも行き付けとは言うものの、去年の秋に冬ごもりしてい以来ですからずいぶんと久しぶりです。お店の人やお客さんと色々話し込んで気がつけば何と午前1時!! 田舎者の私が東京に出て来ても、この界隈のお店は私の家の近所で飲んでいるのと同じ感覚で時間を忘れて楽しめます。この辺りは東京ではなく未だに江戸の様な感じで、人情味が有り私は大好きなのです。ここの雰囲気になじんでしまうと、他へは行きたくなくなりますね。てな訳で、1日目の夜も更けて行きました。

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