平成17年1月6日

 今度は更に辛口なレポートを.....。

 私たちの泊まっているのは、3棟有る客室用の建物のうちのタワーパレスと云う名前の建物です。その入り口のロビーには大きなガラスの丸テーブルが有り、その上に釈迦涅槃像が「展示」してあります。長さは150センチくらいは有るでしょうか。

気の毒なお釈迦様

 毎日何度か前を通るのですが、時々向きが変わっているのに気がつきました。その目の前に有るインフォメーションカウンターのお姉さんに、この涅槃像が何故回っているのか聞いてみました。しかし明確な答えは返ってきません。大体、台を回転させている装置も見当たりません。そこで、日本人スタッフが居るフロントで聞いてみました。でも、ここでも明確な答えは返ってきません。説明ではリゾートの雰囲気を出す為の「展示」だそうですが、そもそも像が回っている事は知らない様でした。私は実際に回っている所を見た訳ではないのですが、どうも誰かが悪戯でテーブルの上の涅槃像を回している様なのです。

 この様な所に仏像を、しかも出来が悪いとはいえ釈迦涅槃像を、飾りとしておいておく事の無神経さに腹が立ちますが、その上、この像はおもちゃの様にくるくると回されて遊ばれているのです。もしキリスト教徒が異教徒の地で、キリストが十字架に架けられた像を、この様にくるくる回しておもちゃの様に扱われたら、どんなに激しい非難を浴びせるでしょうか?

 仏教徒はおとなしいので、何も言わないのかもしれませんが、ここまで侮辱されて黙っているその神経が私には分かりません。私はフロントに厳重に注意をしました。「このディスプレーを考えたバカ野郎に言っておけ、仏教徒を馬鹿にしているのか。」とね。(日本人スタッフに日本語で.....。)結局、上には黄色いやつの戯言など聞き流されてしまった様です。

 でも皆さん、所詮日本人を含む東洋人はこのように扱われているのだと自覚をするべきです。腹が立つ事はきっちり口に出して言うべきです。そうでないと、「奴らは何をしても怒らない腰抜けだ。」と思われるだけです。結局、何時まで経ってもアメリカの属国である状況は変わらないと思います。せめてヨーロッパの国々の様に、小さくとも自分という物を持った国であり国民でありたいですよね.......。

 取り敢えず、あのホテルには2度と私は行きたくないですね。まっ、行こうにもそんなお金は無いですがね。皆さんも馬鹿にされているのを知りながら、大枚はたいてこの「高級リゾートホテル」へ行きますか?  少なくとも、プライドというものを持ち合わせている人は、行く気にはなれないと思うのですがね。

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