平成17年1月6日

 給仕人の稼ぎは凄そう

 今回はちょっと方向を変えて食堂や飲み屋で働いている給仕人について書いてみます。3日目の夜だったか、せっかくアメリカに来たのだから、一度くらいはステーキを食べようということになり、例の食堂街に皆で行きました。ステーキハウスでは22〜25ドルくらいで、300グラムを越えるステーキが出てきます。私たちのテーブルの世話をしてくれる給仕人の兄ちゃんはとても愛想がよく、てきぱきと働きながらも、時折日本語を交えた応対で笑わせてくれます。さすがに手慣れた玄人の仕事だと感心させられました。

 そんなこんなで麦酒や葡萄酒を飲みながら色々な話をして、おなかも適当にふくれ、支払いをする時が来ました。こちらでは代金の10〜20パーセントがチップだそうです。このテーブルの支払額は200ドル近くになっていましたから、チップは30ドルにもなります。となると、いくらチップをもらって生計を立てている給仕人でも、1日に10組の客の世話をすると単純計算で300ドルの稼ぎになります。これはなかなかの額です。更に客単価の高い高級レストランになるとその稼ぎはかなりな物になりそうです。という事は、給仕人でも高級レストランで働くとかなりの高給取りな訳で、おそらく競争率も高く、高い技能が必要になるはずです。更に、常にサービスを受ける客の評価がお金と云うはっきりした形で返ってくる訳ですから、いかにもアメリカらしい厳しい世界なのでしょう。

 振り返って日本を見てみると、日本の給仕人のサービスは画一的で当たり外れはあまり有りませんが、今回の兄ちゃんの様に客を楽しませてくれることも有りません。この違いは教育や国民性など根本的な所から来ている違いの様です。どちらが良いかは分かりませんが、面白いものだと思いました。

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