ハベラさんよりの頂き物 ToHeart SS 第三弾!!
闘え!来栖川執事 セバスチャン 第36話
これまでのお話:ヤジーマーを目の前にするセバスチャン!強敵の予感だ!
ヤジーマーの不敵な笑みの前で、セバスチャンが怖じ気づくわけもない。
「お嬢様を離すのじゃ!セバスボンバー!」
「甘いわっ!スコアボードシールドっ!!」
どこからともなく現れたスコアボードに当たりセバスボンバーの爆発が抑えられる。
「セバスボンバー破れたり!」
にやりと笑うヤジーマーの前、流石のセバスチャンも一筋の汗が流れた。
(出来る!こやつ)
セバスチャンの本能がそう叫んでいる。
「怖じ気づいたか!セバスチャン。ならこちらから行くぞっ!食らえ!ダンククラッシュ!」
ヤジーマーの繰り出すダンククラッシュとは県大会でNo2に輝いたダンクシュート強化版
であり、その威力は厚さ2cmの合成ベニヤ板さえも楽々貫く!
「ぐぐぐっ。なんと強引なシュートじゃ!」
脳天からの直撃を何とか防ぐものの、反撃に移れない。
にやりと笑うヤジーマー。
その笑みには勝利の色が浮かんでいた。
「さらにもう一発!これで棺桶行きだぜ!」
「それは無理じゃ!」
「なにっ!?」
「バスケットではボールを持ったままの2度目のジャンプはトラベリングじゃ!」
「し、しまった!これでは3歩も歩けないっっ」
盲点である。
パスを出そうにも、戦闘員達は全員のびてしまっていた。
「詰めが甘かったようじゃな。食らえ!セバスチャン愛のアッパァァァァァァァっっっ」
セバスチャンの繰り出した愛のアッパーがヤジーマーの顎に綺麗に決まる。
そして、スローモーションのようにゆっくりと地面に叩き付けられるかのように舞い上がり、
地面にぶつかるヤジーマー。
「ふん!お主のバスケを愛する力より、ワシのお嬢様を愛する気持ちの方が上だったのじゃ!
もっと精進するべきだったの!若いの」
びしっと倒れたヤジーマーを指さすセバスチャン。
「お嬢様に手出しはさせぬ!来須川家紳士セバスチャン!お嬢様!今日も守り抜きましたぞ
ぉぉぉぉっっ!」
勝利の雄叫びが公園の中に響き渡った。
次回予告:いや、続く訳ねぇって!と思いつつ次回へ続く?こわっぱ!お嬢様に手出しするな!