ハベラさんよりの頂き物 ToHeart SS 第二弾!!
闘え!来栖川執事 セバスチャン 第35話
これまでのお話:これまでなんか関係ないのである
ある日の午後。
木漏れ日の心地よい公園に、悲鳴が上がる。
「…………」
ほかの人なら聞き逃していた事だろう。
が、彼は聞き逃さない。紳士長瀬は!
「ぬぅっっ。お嬢様の悲鳴!今行きますぞぉぉぉぉっっ」
紳士長瀬は芹香お嬢様の悲鳴なら100ヤード離れた場所からも道路工事中のところでも聞
こえるらしいぞ!(出典:良い子の来須川工業白書より)
鬼のような形相で走り抜ける。
「お嬢様に危害を加えるなど言語道断!セバスチェーンジっっ!」
説明せねばなるない!紳士長瀬は怒りを凝縮する事によってセバスチャンに変身する事がで
きるのだ!こうなれば誰も彼を止められない。
そして、彼の見つけた時、芹香お嬢様が連れ去られようとしているまさにその時だった。
「ふっふっふ。この来須川工業のご令嬢を誘拐し、来須川工業に極度のダメージを与えてやる
のだ!ナイスアイディア」
「待てぇい!このセバスチャンの目が黒いうちは好きにはさせん!」
「何奴!?」
「来須川家紳士!愛の戦士セバスチャン!ただいま参上!」
「ふっふっふ。セバスチャンとやら!現れた事を後悔させてやる。やってしまえ!戦闘員トウ
ハットーのみなさん!」
男のかけ声とともに、わらわらとセバスチャンを囲む戦闘員トウハットー。
だが、人数に屈するセバスチャンではない。
「こんな雑魚ワシの相手ではないわー。セバスボンバーっっっ!」
セバスチャンの周りが一気に爆発する。
これぞ、セバスチャンの愛の結晶、セバスボンバーである。威力は芹香お嬢様を思う気持ちに
比例して強くなっていくのだ!(ちなみに全体攻撃)
爆発が収まる頃にはすでに立っている戦闘員トウハットーの姿はない。
セバスチャンの愛の結果だ!
「こんな雑魚、腕ならしにもならんわっ」
「ふん!なかなかやる。だが、このフジタ団斬り込み隊長ヤジーマーを倒せるかな?」
自信に満ちた不適な笑みがヤジーマーの口から漏れいたのであった。
次回予告:現れたフジタ団。そしてヤジーマー。我らがセバスチャンはヤジーマーを倒し、見事
お嬢様を救えるのか!次回へ続く!こわっぱ!お嬢様に手出しするな!
つづく!