「パスカル電線」が,いくつかの科学館の展示品になっています。以下に紹介するのは,「群馬県生涯学習センター」内にある「少年科学館」の展示です。見学したのは2003年8月3日(日)です。遠かっただけでなく猛暑で大変でした。しかし,見事な出来栄えで,疲れも忘れ,とっても嬉しくなりました。よくぞ,ここまで丁寧に企画・製作されたものです。頑張っていただいた担当のY先生に,心より感謝します。
 図3 展示品「パスカル電線」
手前が,音声実験コーナー「Sound Magic」 奥が,大電流実験コーナー「Magnet Magic」
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 図4 「大電流実験コーナー」
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 図5 大電流実験コーナーの壁側
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 図6 装置の電気回路部
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 図7 装置の電源部
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図8 パスカル電線の核となる結線部 (テーブル中央部にあって,観察できる。)
20芯の電線によるループコイル
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テーブル中央部に電源部と結線部が見えるようになっています。主な見学者となる小中学生にとっては,どうでもよいことかもしれません。しかし,引率の先生や少し電気の好きな生徒にとっては,かなり興味深いことと思います。企画した先生のねらいと熱い思いが伝わるようです。これを見て,先生はもちろん,生徒による自作へと繋がるかもしれません。これが,科学を楽しむ遊び心かもしれません。
 図9 電線周りの磁界観察1
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 図10 電線周りの磁界観察2
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 図11 電線周りの磁界観察3
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 図12 電気ブランコ スイッチで電流の向きの切り替え可
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 図13 電磁石 芯は,軟鉄・アルミ・木から選択可
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 図14 誘導電流 一体化したコイルとアナログメーター (パスカル電線のコイルに挿し込む)
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 図15 磁力変化 交流と直流での磁力変化を体感 (交流で磁石が振動)
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 図16 音声実験コーナー
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 図17 机の中央にある音源とアンプ
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 図18 やかんから出る音 底に磁石が接着してある。
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 図19 スピーカーから音が出る 一体化した受信用コイルとスピーカー
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 図20 鉄芯の影響調べ コイルに鉄芯などを挿し込める。
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 図21 マイクとなべスピーカー
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 図22 透明スピーカーと振動する粒磁石
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鍋ややかんの蓋を開けると音が出てくる…というのがいいですね。マイクに向かってしゃべると,マイクユニットの周りのLEDが点灯し,反応していることがわかります。これは見事なアイディアで,感心しました。また,音源を自らの声にするというのも,こういった展示品としては優れた方法だと思いました。
 図23 壁面のパネル例1
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 図24 壁面のパネル例2
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うまく撮影できませんでしたが,壁面のパネル(4枚)の説明も丁寧で,感心しました。また,ビデオでの丁寧な実験説明もあります。「パスカル電線」のすべてを一覧できるというのは,私にとっても初めてのことです。しかも,予想を越えた出来栄えで,驚くとともに感激しました。同じような展示品を作成される場合は,ぜひ,参考にしてください。
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