★ 近況(2012年1月〜4月)★ 

  

2012年1月1日(日)  『新年』
  目覚めて最初に頭に浮かんだのは「原発事故」…気分の悪い新年となりました。恐らく永遠といってもよいほどの収束年月がかかることと思います。この気分の悪さは,間違いなく一生ものです。
2012年1月6日(金)  『教材・教具まつり原稿執筆』
  1月21日開催の「教材・教具まつり」の原稿を執筆を続けています。昨年に気付いた新しい内容で,ようやくまとまってきました。調子よく滑り始めたようで,気分のよい執筆作業です。許容ページ数が課題でしたが,大学の担当者に聞くと「特に枚数制限はございません。」…「ホーッ」と驚きました。ありがたいことではありますが,執筆の面白さは字数制限にあるともいえます。拍子抜けといったところです。
2012年1月7日(土)  『全国研究会一日目』
  理科教育の全国研究大会が京都橘大学でありました。原発事故に関しての厳しい意見や討論が続きます。当然がら,どの報告も先行きの暗いもので,精神的にも疲れました。参加したついでに,21日に実施される教材・教具まつりの原稿CDを事務所へ届けました。
2012年1月8日(日)  『全国研究会二日目』
  午前中は,実験研究発表が続きました。午後は,自作教材を発表しました。最近,注力している厚紙工作ですが,本当は昨年の授業に間に合えばよかったのです。しかし,授業を受けていた学生の参加もあり,嬉しかったです。
2012年1月14日(土)  『秋月電子から届く』
  21日の京都橘大学主催「教材・教具まつり」で提示するための製作部品(電子部品)が届きました。いつもお世話なっている,秋葉原の「秋月電子通商」からですが,最近は,すぐに届くようになりました。ありがたいことで,感謝します。
2012年1月18日(水)  『温・湿度計』
  二本の同軸指針で表示する温・湿度計を購入しました。かつて,実験室に温度計と湿度計は必須ということで,適した商品探しをしました。デジタルより指針表示が良いと考えましたが,適当な商品が見つかりません。バイメタルなどを用いているため,少し触れるだけでフラフラ動き,計測器らしい精度を感じません。ところが,今日見つけたのは,モーターで指針を動かします。スイッチを入れると,二本の腕のような指針が指定位置へウイーンと動いてピタリと止まります。その様子は,とても気持ち良いものです。
2012年1月21日(土)  『小・中学校ですぐ使える現場教師のための教材・教具祭り』
  京都橘大学主催の「教材・教具祭り」が,京都駅前の「キャンパスプラザ」で開催されました。2年目ということもあり,雰囲気に慣れてきました。他の方の展示を見る余裕も少しあり,楽しめました。テーマは,昨年から手掛けている「教材の厚紙工作」ですが,かなり深まってきました。ただ,満足できるまでには,あと数年はかかるでしょう。
2012年1月28日(土)  『三日会』
  高校化学部の同窓会です。一回り以上先輩の定例会へ,私たちの世代が合流しつつあります。ロームの創業者の佐藤研一郎さんが同期の仲間だったそうです。顧問の藤原先生の姿が見えず,ちょっと心配です。最近は,全国的に理科系のクラブ活動が低迷しており,科学技術立国が危うくなっている兆しだと思います。文科省に,調査と対策をお願いしたいところです。
2012年2月1日(水)  『スライドプロジェクター購入』
  デジタル時代に,スライドプロジェクター(中古)をNET購入しました。今月の11日に担当する講座用で,2枚のカミソリスリット構造の自作スライドを装てんし,線状の強い光を出します。その光をプリズムに通すと,壁に大きな虹が映ります。購入したCABIN製の機種はシンプルで使い易く,昔は,これを用いるのが定番でした。NET検索しても,この一台しか見つからず,最近は,どんな方法で虹を作っているのか不思議です。心配だった予備電球ですが,なんと,一個が付属されていました。ありがたいことです。
2012年2月5日(日)  『京都市長選挙』
  何とも盛り上がりに欠ける選挙となりました。不況に原発事故と,閉塞感を感じます。どなたがやっても,明るい展望を指し示せないのでしょう。
2012年2月8日(水)  『自宅で保育園』
  娘の勤務が突然に再開され,急遽,子ども(孫)を預かる事になりました。突然の私設保育園といったところですが,奥さんと二人で対応しなければ無理なことが,すぐにわかりました。私たちの子どもも祖父母に預かってもらいましたが,こんなに大変だったとは知りませんでした。月末には海外旅行を予定しており,困ったことです。孫と遊べるのは嬉しいことで,基本的には大歓迎ですが…
2012年2月11日(土)  『光万華鏡講座』
  京都科学読み物研究会主催の「2月やさしい自然教室『光万華鏡と分光器』」の講師を担当しました。全く新しい構造の万華鏡で,自身でも,よくこんなのを創ったな…と感心しますが,それもあとわずかとなりました。材料の手持ちがなくなりつつあるのです(ミラー塩ビの切断が難しいのです)。特別な○穴の簡易分光器で,発光ダイオードなどを見てもらいましたが,大人でも意外と経験していないものです。
2012年2月24日(金)  『新しい窯の搬入』
  お隣の娘夫婦宅に,朝から大きなクレーンを設置したトラックが到着し,新しい窯の搬入が始まりました。かなり難しい作業で,午後まで続きました。何とも,嬉しいことです。
2012年3月2日(金)  『台湾旅行』
  2月26日から5泊6日の台湾旅行へ行きました。太鼓楼の大理石の岩山,阿里山のご来光など,充実の旅でしたが,2日目から集団食中毒で大変。深夜,奥さんを救命救急病院(ER)へ搬送し,どうなることかと心配で不安で疲れ切りました。帰国の飛行機に乗ってほっとしたと思ったら,お隣のインド人が「英語も日本語もわかりません。」ということで入国カードの記入を頼まれました。揺れる機内での筆記で乗り物酔いとなり,さらに苦しくなりました。関空に着いて外の空気を吸った時のありがたさは格別でした。
2012年3月3日(土)  『旧別子銅山見学へ』
  別子銅山見学旅行の企画で,宿舎のご主人に相談しました。すると,「旧別子に行くべきです。」という強い助言があり,なんと「案内人を探します。」というありがたいお申し出がありました。嬉しいことですが,標高800m〜1300mあたりまでの登山となるようで,皆さんとの相談が必要でしょうね。
2012年3月6日(火)  『WEB SITE 田クルスタルミュージアム』
  田雅介さんから,先日,開館された「田クルスタルミュージアム」のWEB SITEができたという連絡が入りました。開館直前に招待していただきましたが,「個人一人の力でもここまでできるのか!」と驚くばかりです。人生は短いようで,案外,長いのかもしれません。それに比べ,私は,無駄な時間が多過ぎます。
2012年3月9日(金)  『告別式』
元職場で一緒だった同僚のお父さんの告別式に参加しました。通常は通夜参加ですが,やはり告別式は特別なものだと思いました。順番でいうと次は私の代…そんなことを考えると,何ともいえない気持ちになります。
2012年3月10日(土)  『ファラデーラボ一周年記念』
ファラデーラボ一周年記念ということで,講演に招待されました。昨年末に訪問した「理科ハウス」の森裕美子さんも来られ,楽しいひと時を過ごせました。いつもながら時間が少なく,十分な説明ができませんでした(そんなことだろうと,丁寧なレポートを持参しました)。副理事長「觜本さん」手作り桜饅頭が振る舞われ,その美味しさに驚きました。先生という職種は器用な方が多いです。
2012年3月12日(月)  『確定申告』
確定申告の締め切りは15日,ぎりぎりになっての提出となりました。NETで提出書式を得て,数値を入れれば完成です。ずいぶんと楽になりました。確定申告というのは合理的なシステムですが,最初に考えたのはナチスということです。
2012年3月19日(月)  『TV番組の相談』
  テレビの理科系番組の制作スタッフから相談がありました。私立中学校の入学試験問題を番組で利用するようですが,何とも悩まされます。「問題性のある問題」とでもいいましょうか!? ハッと気づかせてくれるような感動的な内容なら,楽しく相談にのれるのですが…
2012年3月25日(日)  『別子銅山見学』
  23日夕方から2泊3日の日程で,別子銅山の見学旅行をしました。恒例の「京都パスカル(春の遠足)」で,いつもながら充実した内容となりました。主な見学先は,「別子銅山記念館」→「旧別子」→「マイントピア別子(東平ゾーン)」です。記念館では,館長さんから丁寧な説明をしていただきました。旧別子は,宿舎のご主人の手配で,新居浜市役所の方に案内していただきました。ここは,標高800m〜1300mまでの山あいで,採掘作業関係の方々が12000人も暮らしておられました。住友の聖地ともいえるところで,整備が進んでいました。東平は,大丈夫かと不安になる狭い急斜面を車で登ります。到着すると別世界で,見事に整備された産業遺産がありました。
2012年3月30日(金)  『科学振興五十年』
  東レ科学振興会から立派な本「科学振興五十年」が送られてきました。アジアでは,日本の教育システムは素晴らしくても,その内容,特に理科教育は欧米のコピーとの評価があるようです。そんな中,日本オリジナルの理科教育を育てる「理科教育賞」はかけがいのない存在といえます。今後も発展されることを願います。
2012年4月1日(日)  『剪定』
  週末は岐阜の郷の柿の木の剪定作業をしました。12月にほぼ終えたつもりでしたが,よく見るとまだまだで,新芽が出る前に作業を終えなくてはいけません。どの枝を切ればよいか?…考慮しなければいけない事がたくさんあり,難しい。何事も簡単ではありません。
2012年4月3日(火)  『教材のお届け物』
  京都市立O中学校へ,理科教材のお届け物をしました。鍵のかかった鉄格子の扉は生徒がすぐに開けてくれて,挨拶もきちんとします。職員室の場所を聞くと,丁寧に答えてくれます。気持ちの良い学校です。先日の別子研修旅行の時の忘れものとパスカル電線などを教頭先生に渡しました。事情がよくわからないようで,怪訝な顔をされました。
2012年4月15日(日)  『花見』
  お隣の娘夫妻と一緒に花見に行きました。嵯峨野の広沢の池から西山ドライブウェイへ向かい,散りゆく桜や見事な八重桜などを楽しみました。孫の存在が積極的な行動を促すようで,結構なことです。
2012年4月17日(火)  『タケノコ』
  今年も,京都西山(物集女)の見事なタケノコが届きました。早速,湯がいて,妹宅と娘宅へ届けました。今年も美味しくいただけることを喜びたいと思います。年をとると,そんな気持ちになります。
2012年4月18日(水)  『粒子概念登場,御室八十八か所霊場』
  新聞に全国学力テストが掲載されています。なんと,小学校理科の最初の問題が粒子概念に関するものです。勤務中,「小学校理科は,粒子概念のなさが最大の課題!」と主張し,その都度「そういった抽象概念の学習は無理!」と否定され続けてきました。仕方なく,文科省の教科調査官にも訴えてきました。そして20数年,ようやく,中教審答申で小中高連携の粒子概念の学習が明記され,教科書とともに学力テストでも登場したのです。学力テストの是非についての意見はいろいろありますが,粒子について批判的な小学校の先生も変わらざるを得ない,タイムリーな問題だと思います。
  今朝は,「御室八十八か所霊場」を歩きました。1月から4回目ですが,途中の京都の見晴らしも素晴らしく,素敵な山道です。
2012年4月19日(木)  『京都御苑』
  京都御苑の散策をしました。桜の花びらが舞い落ち,ところどころで地面を敷き詰めていました。八重桜や枝垂れ桜が満開となってきました。京都の春は,本当に素敵です。
2012年4月20日(金)  『藤原秀夫先生逝去』
  中学時代にお世話なった理科の「藤原秀夫先生」の逝去を知りました。17日(火)のことで,葬儀に参加することはできませんでした。盛口襄先生に続き,なくてはならない偉大な方々が相次いで逝ってしまわれます。ラジオ番組に出演した時,恩師を聞かれて「藤原先生」と応えました。そのお名前を口にしただけで涙が出てくる…そんな特別な存在でした。授業(特に,実験実習)は見事なもので,いくら頑張っても遠く及ばないものでした。
2012年4月21日(土)  『桂離宮見学,科教協京都支部ML』
  今朝,桂離宮を見学しました。雅とは宮廷文化の事ですが,実は簡素で自然に溶け込むかのようなものです。そんな感想を持った見学でした。
  今日,ようやく「科教協京都支部ML」が立ち上がりました。お願いしてからずいぶんかかりました。今後が楽しみです。
2012年4月23日(月)  『京都植物園』
  孫を連れて「京都府立植物園」へ,久々に行きました。サクラの時期は終わりましたが,チューリップやシャクナゲなどが満開で,いつ行っても素敵なところです。
2012年4月30日(月)  『岐阜の郷での作業』
  27日(金)から岐阜の郷へ出かけ,柿畑の雑草取りをしました。ガソリン1Lと1/25のエンジンオイルを混合し,草刈り機に注いで作業開始。ほぼ作業終了時に燃料がなくなりました。特に気になるのは,柿畑横の道路沿いの雑草です。留守にしているだけに,ご近所さんへは申しわけないことです。丸い傾斜地で草刈り機の取り扱いが難く,苦労しました。