★ 近況(2008年9月〜12月)★ 

  

2008年9月2日(火)  「非常事態宣言」
バンコクで,非常事態宣言。昨年のセミナーからタイ国贔屓となり,ニュースが気がかりです。私の知ったタイ国の方は気さくで優しい方ばかりです。何とか,穏やかに収拾をはかってほしいものです。いずれにしても,昨年でなければタイ国訪問は難しかったように思います。
広島市で,第7回G8下院議長会議(議長サミット)が開催されました。原爆死没者慰霊碑に献花するナンシー・ペロン米下院議長の写真に熱いものを感じました。原爆投下後,広島を訪れた最高位の米政治家ということで,次は米大統領です。
姪がイギリスの「Royal College of Art」を卒業し,帰ってきました。素晴らしいことです。おめでとう\(^o^)/
2008年9月5日(金)  「MRI検査」
MRIは,私にとっては懐かしの学生時代の分析機器「NMR」の発展した医療版で,当時は,人間が検査対象になるとは夢にも思いませんでした。サンプルを細い試験管に入れ,強力な磁場の中央部に差し込みます。不安定な機械で,朝のうちは調整を続け,午後になってやっとデータをとれました。TMSなどの指標物質もふと思い出しましたが,よくも,ここまで進歩したものです。そんなことより,私の検査結果はどうなんでしょう? 来週になります。
2008年9月6日(土)  「盛口先生のお見舞い」
盛口襄先生のお見舞いに千葉県の館山市へ行きました。気になっていたのですが,ちょっと遠すぎで思い切れませんでした。しかし,一日中,意識から離れないようになり,いてもたってもおられなくなりました。
電車が房総半島を南下し,光り輝く海が広がると穏やかな気分になります。先生の病状が心配ですが,先生にお会いできる喜びで楽しくなります。しかし(ーー;),会えなかったのです。事前に日課を聞いていたのですが,偶然にも検査日だったのです。代わりにお話した奥さんが面白い。自然観察で有名な息子さんの話題なども含め,楽しいひと時を過ごせました。
帰りはバスで「うみほたる」を経由し東京へ。そして,年末同様に秋葉原で教材探し‥しかし,昔の電気の街は急速に変貌しつつあります。
2008年9月11日(木)  「PET検査」
休日(全館休館日)に合わせてPET検査(ポジトロン断層法)をしました。静脈注射する薬剤は,診療所内で作っているということです。半減期110分という短さの放射性同位体「F18」をマーカーに用いているからでしょう。しかし,製造には加速器でも使っているのでしょうか? 静脈注射液が出てくる一辺1.5m近くの四角い鉄の箱が気になります。検査料金も高額で驚きました。検査というのは,見つけたくもない病巣を探すわけで,気がめいります。
2008年9月16日(火)  「大腸検査」
昨夜から2リットルの下剤を飲みました。それはそれは不味くて大変なものです。昨日分の予定量を飲み終えたのは朝の3時,ようやく眠りました。そして目覚めると,残りを飲み続けます。もう,淡黄色の液しか出てきません‥
検査が始まりました。大腸ファイバーがどの部分を移動中かは,大体わかります。理科の知識が役立ちます。
2008年9月20日(土)  「弟のお見舞い」
入院中の弟のお見舞いに,大阪の病院へ行きました。きれいで大きく,びっくりするような最新設備の大学病院でした。手術を控えていますが,元気そうでした。私もですが,身体の不調が出てくる年齢になってきたということですね。仕方がないのか,不運なのか‥
2008年9月25日(木)  「K大学病院へ」
主治医から紹介と予約をしていただいたK大学病院で,専門医に診てもらいました。今までの検査結果はCDに焼いてもらって持参しましたが,写真では重過ぎて持てないからということです。詳しい診断は次回となりましたが,膨大といえるデータを見るのは宿題のようなもので,医者も大変です。ご苦労様です。
2008年10月1日(水)  「作品審査」
依頼された「自然研究作品展」の審査をしてきました。外部の作品展ではありますが,審査慣れしているのでしょうね。どの作品も見覚えがあるような気分になり,安心して審査できます。逆に言えば目新しい作品が少ないわけですが,丁寧に取り組むことこそ大切‥奇をてらう必要はありません。夏休みが短くなる中で,よく頑張ってます。
2008年10月2日(木)  「私のお誕生日とY君の消息」
今日は,私のお誕生日。この歳になると,知られないほうがほっとするものです。職場では何ごともなくいつも通りに帰宅すると,家族からのプレゼント。やはり嬉しいものですが,複雑な気持ちもあります。満足できない一年を過ごしてきたことへの後ろめたさとでもいいましょうか。どう生きるか?どう生きられるのか?一年一年を大切にする年齢になってきました。
夕刊を見ていて,一面下に懐かしい名前と彼の笑顔の写真に気づきました。なんと,学生時代,同じ学科の仲間であったY君です。祖国であるC国の大学へ移ったのですが,そこで政治犯として逮捕され,厳しい拷問の獄中生活を送ることになりました。罪状の関係で支援活動も難しく,心配するしかありませんでした。その彼が,大阪で韓国レストランを営んでいるというものです。また,C国初の女性首相が彼らの仲間であるなど,涙が溢れ最後まで読めません。優しく純粋な彼のような人格者が投獄される!そんな異常な時代が二度と来ないことを祈っています。特別な誕生日となりました。
2008年10月3日(金)  「病気診断」
K大学病院に行って,専門医の診断を聞きました。症状の説明はある程度わかりましたが,まだまだ検査も必要ということです。ヨウ素131を用いたRI検査の予約をしました。チェルノブイリの原発事故と同様の問題があり,KI錠をいただきました。意味はよくわかっていますが,我が身に関係すると意識が大きく変わります。尊敬する菅谷先生を思い出します。
2008年10月4日(土)  「タイ国IPST職員来訪」
タイ国IPSTの懐かしい方々が,勤務先を訪問されました。休日だったので,朝9時〜午後3時頃まで付きっきりで応対できました。工作室見学は現在の担当者の見事な整備で,参考になったはずです。センターの最大の特徴といえる大きな機材庫は,領域の皆さんで片付けていただき,これも参考になったことでしょう。IPSTで大きな建物を建てるようで,その下見も兼ねているようです。昼食は,京都で有名なタイ料理屋さんへ特注しました。お土産も用意しましたが,満足していただけたでしょうか。
彼らの見学はとても熱心なもので,私の見学案をベースにしながら,ミーティングによって見学予定を柔軟に変更したり,見学場所を絞り込んでいく姿勢に感心しました。こんな精力的な見学は初めてです。タイ国でいちばんお世話になったNさんからは,新開発の教材をお土産にいただきました。今後のタイ国の発展が見えるようです。
2008年10月5日(日)  「陶芸作品展」
娘の陶芸作品展の見学に,高台寺の会場へ出かけました。学生時代と違って商品である見事なる作品が並びます。娘の作品もなかなかの出来ですが,ついつい手にとってあら探しをしてしまいます。期待と不安と心配,そんな感情で落ち着きません。しかし,昨年とは明らかに違う成長を感じ,とても嬉しく思いました。
2008年10月9日(木)  「盛口先生文集」
休日でしたが,テレビ局の取材があってセンターへ出かけました。最近の成果と共に,懐かしい実験をいくつか披露しました。まだ,よくわからない検討段階の取材でしたが,放映が決まれば撮影に来られるようです。さて,どうなるのか?
帰宅すると,盛口先生からのはがきがきていました。病気入院中の盛口先生へ贈った文集に執筆したお礼です。文集は7日頃に着いたはずで,その速さと丁寧さに驚きます。内容は,相変わらずの謙虚さと情熱が溢れるもので頭が下がります。
2008年10月13日(月)  「FM局出演」
休日出勤日でしたが,12時から地元のFM局に出演しました。同じ司会者の番組出演2回目ということもあり,かなり落ち着いて話せました。あっという間の30分でした。
K大学病院でもらったKI錠を飲み始めました。明日は,アイソトープヨウ素131の注射日で,甲状腺の放射線被爆を防ぐためです。我が身に関係すると,チョエルノブイリの子供たちが身近に感じられます。
昨日から奥さんと妹の二人で,岐阜の郷へ柿狩りに出かけていました。私なしでの自動車の往復は初めてで,不安なことでした。無事に帰ってきて,ほっとしました。
2008年10月14日(火)  「RI静脈注射」
K大学病院で,ヨウ素131でマーキングした薬剤を静脈注射しました。ヨウ素131の半減期は8.1日,一週間後に放射線を測定します。KI錠の服用は一週間続けますが,絶対に飲み忘れてはいけません。病院は,スリッパも放射線のマークの付いた特別なもので,使用済みの注射器具は,金属製のボックスにすぐに廃棄されました。やはり,よい気分のものではありません。
2008年10月16日(木)  「テレビ局来訪」
テレビ局のスタッフが来られました。放送が決まったので詳細を打ち合わせたいということです。内心,他の誰かに代わってもらえないかと考えていたのですが,よく聞くと,私を取材したいということなのです。番組は「大阪ほんわかTV」ということです。撮影は19日(日)となりました。初等の事前学習直前なので日曜日を選びましたが,手間なことす。
2008年10月17日(金)  「異常放射線」
勤務先の放射線測定機器「はかるくん」で私の身体を調べてもらうと,すごく強い値が出て怖くなります。本当に,大丈夫でしょうか?
バックグラウンド=0.05μS,お腹に押し当てる=スケールオーバー(10μS以上),2m離れる=0.2μS
2008年10月19日(日)  「テレビ取材」
「大阪ほんわかテレビ」の取材がありました。朝から6テーマほどの実験準備を始めましたが,久々の実験がほとんどでなかなか終わりません。困っていると,取材が午後に延びたという連絡が入り,ほっとしました。
午後2時に来られ,撮影終了が6時‥4時間の撮影は,かなり疲れます。やらせ番組にしたくないようで,実験内容を全くご存じないタレントさんと急に顔を合わせて説明開始。つまり,リハーサルなしのぶっつけ本番‥それはそれは大変でした。しかし,編集によって,ほとんどカットされ,わずかな放映となるようです。どんな内容になるのか不安ですが,まあ,しょうがない。
2008年10月20日(月)  「RI検査」
午後,RIの測定検査を受けました。ヨウ素131から出るγ線の放射角度を同時に2箇所で測定して立体像を作成するのだと思います。検査に痛みがないのは理解できますが,何とも不安な検査です。途中で機械が不調で,再度,検査のやり直しとなり,ずいぶん時間がかりました。
2008年10月21日(火)  「スケールオーバー」
RIの検査も終わり,服用するKIもなくなりました。しかし,勤務先の放射線測定機器「はかるくん」で調べてもらうと,相変わらずスケールオーバーで測定できません。音表示も機能させるとピーという連続音で,まだ,危険レベルのようです。大丈夫なんでしょうか?
2008年10月24日(金)  「北海道大会」
全国の理科センターの研究会が,札幌市でありました。昨日からの2日間ですが,遠い地であっても前泊が認められません(私費でも不可)。痛い腰を押さえながら,新千歳空港の到着ゲートから走ってJR線へ。同じく札幌駅構内を走って会場へぎりぎりに到着。北海道は,京都と違って広く造られているようで大変です。研究発表は最も目立つべきだと意気込みを持って頑張りましたが,さて?
研究会では,新指導要領で疑問だったことを,教科調査官から直接に聞けたのが最大の収穫でした。今回の改訂内容と意図は,かなり丁寧に調べましたがて,その理解と一致していう満足しました。
帰りは,JR線を途中下車し,「札幌市科学館」に立ち寄りました。安価な航空チケットが夜の便しかとれなかったのが幸いしました。夜の灯りがきらめく大阪や神戸を眺めながら,初めての神戸空港に降り立ち,夜遅くに帰宅しました。実は初めての北海道旅行‥駆け足で通過したのが残念でした。
2008年10月26日(日)  「科学賞審査」
生徒の理科研究作品の審査(外部の作品展)を依頼されました。夏季休業日が減った影響か,作品数も減っています。特別優秀な作品は,まあまあ確保できますが,裾野が狭くなっているようです。これでは,先細りが目に見えます。理科という実学は,学校の勉強だけでは絶対に向上しません。このような機会や理科クラブの活動などが活発化しないと,科学技術立国日本の将来は厳しいと思います。
2008年10月29日(水)  「事前学習」
中等の事前学習を実施しました。次年度のために,実際に生徒に来てもらって研究授業をしてもらいます。せっかくの機会なので,さまざまな実験の総まくりとしたので,生徒も授業者も大変でした。ところが,しかし,担当したY先生は見事に時間内にこなし,びっくりさせられました。私なら,かなり削減し,大幅に簡素化していただろうなと思います。内容は,私が継続研究している火についてのもの‥つまり,そろそろ最後のネタが登場するようになりました。
2008年10月30日(木)  「検査結果」
先月20日のRIの検査結果を奥さんと2人で聞きに行きました。転移によるものだと最悪事態で,手術も難しいかもしれません。ネット検索すると,医者の考えていることが,ほぼわかります。心配しながら聞くと,転移ではなく,そこだけの腫瘍ということです。ある程度,喜んでよいということなんでしょう。では,「その腫瘍は何か?」よいうことですが,それは,これから調べるということです。3ケ月以上経っても,よくわからないのです。複雑な思いで帰宅しました。
2008年11月1日(土)  「正倉院展」
奈良の正倉院展へ出かけました。もちろん,この展示に興味があったのですが,それ以外に墨作りに使われる灯心について調べたかったのです。奈良は,墨作りの本場です。正倉院展の後,有名な老舗の墨店へ行って話をすると,煤採りの現場を見学させていただけました。しかも,お願いすると,特別な構造の灯心をいただけました。ありがたいことです。
2008年11月9日(日)  「科学の祭典」「大阪ほんわかTV」
この土日は,恒例「青少年のための科学の祭典(京都大会)」を勤務先で開催しました。事務局員でしたが,化学領域の出展もあり,どちらかというとそちらが気になります。しかし,お願いしたテーマをスタッフの見事な工夫で盛り上げ,何の心配もなく楽しく実施していただけました。ありがたいことながら,少々,淋しい思いでした。
深夜,12時過ぎ,私の出演する「大阪ほんわかTV」が放映されました。野球中継で予定時間が延びたようです。4時間の取材が,あっと驚くカットで5分少々,しかし,それなりにまとめてあって感心しました。ただ,ぜひ取り上げて欲しい思っていた熱っぽい部分はすべてカット‥仕方ないとは思いますが,残念です。
2008年11月10日(月)  「連載開始」
少年写真新聞社の「理科教育ニュース」の別冊付録に連載を開始しました。昨年のタイ国特別セミナーについての内容で,5回続く予定です。掲載を提案していただいたことを,とても嬉しく思います。多くの先生方への,よい刺激となることを願っています。
2008年11月12日(水)  「脊椎検診」
朝は,脊椎異常の検診で,H大学病院へ行きました。根本治療は難しく,痛み止めと湿布薬をもらうだけとなります。夕方は,急に人事異動のヒアリングとなりました。考えること,悩むことは多く,しかし,はっきりさせないと迷惑をかけます。何とも難しいところです。
2008年11月13日(木)  「ミニ講演」
ある小学校の研究授業に先立っての支援・相談活動として,1時間30分ほどの講演をしました。数名の先生相手ですから,気軽で楽しいものとなりました。大きな部屋での多人数相手の講演は,どうしても一方的で不十分なものになります。こういった,ミニ講演が頻繁に行われるようになればと思いました。しかし,ミニでも,かなり疲れます。聞いていただいた先生方の熱心さ故ですね。
2008年11月14日(金)  「インフルエンザ注射」
アレルギー体質ということで,極力,予防接収は避けていました。しかし,年をとり,インフルエンザが命取りになる可能性が高まってきました。そこで,主治医に相談し(勧められ!?),数年前から注射を始めました。副作用が不安でしたが全く問題なく,効果は明瞭です。普通以上に虚弱な身体だけに,良さがよくわかります。人類の素晴らしい知恵だと思いました。
2008年11月16日(日)  「柿狩り」
富有柿の収穫に,岐阜の郷へ出かけました。今年は,生育が良くて数も多く,害虫の被害も少なめです。いくら採ってもとりきれず大変ですが,自然のありがたい恵みです。お世話になった方々へ送付するとともに,かなりの量を車に載せました。久々の娘の手助けが役立ち,疲れも少なく早めに作業を終えました。取り残した分もかなりありますが,鳥の餌として役立つことでしょう‥
2008年11月19日(水)  「Oさん来訪」
「遊々サイエンス」のイラストレーターOさんが来られました。とても懐かしく,嬉しさを越えて感激しました。人に伝える十分なものを持っていないのに,本作りに夢中になった頃を思い出します。あの当時は,まだ理科の本の出版も容易だったのですが,今はすっかり冷え込んでいます。ネットの普及によるだけでなく,もっと大きな要因もあると思います。
2008年11月22日(日)  「授賞式」
N科学賞授賞式への参加を要請され,作品の講評をしてきました。受賞した生徒たちを見ると,只者ではない雰囲気を漂わせています。この迫ってオーラは,私が高校の理科部員だった頃を思い出し,嬉しくなります。もちろん,的確に優秀作品を選べたという自信と安堵もあります。いずれにしても,体育会系と違って,こういった受賞の機会は少なく,貴重な科学賞となっています。
式場を後にして,次は「島津創業記念館」へ向いました。来年1月に「三日会」という母校「化学部」の同窓会があり(先輩がロームの創業者),その時の見学の下見です。記念館では,左近館長に丁寧に対応していただきました。いつもお世話になっている館長は,島津製作所在職中から評判のよい素敵な紳士です。
2008年12月2日(火)  「立会い」
町が土地の境界設定をするということで,岐阜の別宅での立会いを求められました。先日,道路用地収用の際に正確な測量をしており問題ないのですが,順番が最後となって時間がかかりました。午後,すぐに帰京したかったのですが,鈴なりの柿の木が数本残っており,放置すると木が弱るということで3度目の柿狩り。高いところの柿を採るための梯子の上り下りだけでも,かなり疲れます。体力低下を実感しました。
帰りに立ち寄った大垣のリサイクルショップで,2kWの巨大電球を見つけて購入しました。さて,点灯するのでしょうか?
2008年12月11日(木)  「診断!?」
検査と診察で,K大学病院へ行きました。もう,検査疲れを十分に意識するようになっています。職場に迷惑をかけること(今日も含め,全館休館日の木曜日を利用していますが‥),費用が嵩むこと,病をなおすのではなく見つけることが目的では気持ちが滅入って当然です。
朝は血液検査,午後に診察‥多くの検査データが表示されるディスプレイを前にして覚悟を決めましたが,なんと「よくわからない」というのです。結果,半年後に再検査して,腫瘍の大きさ変化から考えるそうです。しかし,すでに検査開始から4ケ月も経過しており,来年の2月が再検査となります。医学が進歩したといっても,この程度なのかと呆れ,先送りの不安が続きます。
2008年12月12日(金)  「基礎セミナー」
小学校の先生対象の夜の自主研修「理科基礎セミナー」の講師をしました。持ち時間の2時間を目いっぱい使いたいので「実習はなし!」‥といっても薄っぺらな講義オンリーではなく,珍しい実験のオンパレード。実は,このような内容の方が準備は大変です。実習を入れれば時間をとられ,実質的な内容が減ります。この徹底した量と密度の濃さ,満足していただけたでしょうか?
実は,昨日から体調不良で,セミナー直前に何度も嘔吐。ふらふらしながらの講座は初めてでしたが,終わればすっきり‥今更,精神的なものではないと思いますが(ーー;)。このような理科好きな先生の育成を目指した自由な講座は,素晴らしい可能性を秘めています。
2008年12月22日(月)  「器材庫整備」
年末ということで,課題だった化学領域の器材庫整備をしました。2時間程度の作業かな?と思っていたのですが,すごい勢いで,夕方まで続きました。これは,私がほとんど経験したことのない大規模なもので,感激するほどお見事な整理ができました。ただ,懐かしいものが次々とゴミになって復活の可能性はなくなり,少しだけ胸の締め付けられるような感傷にひたりました。作業を頑張ってくれた皆さん,センター学習で活用したオリジナル教材さん,本当に,ご苦労様でした。
2008年12月29日(月)  「安房科学塾」
年末恒例の安房科学塾(館山市)に参加しました。盛口襄先生の特別講演のあることを聞きつけた方で参加が増え,総勢47名となりました。結果,レポート発表時間が少なくなり,少しショック。しかし,年末の多忙な時期,日本中から淋しい漁村に手弁当で集まり,理科教育に燃える場が続いているというのは,現代の奇跡のようなものです。一部始終をテレビ中継すれば!などと思いました。
途中の東京で,国立科学博物館の特別展「菌類のふしぎ」を見学しました。小学校低学年かと思われる子供が,学名で菌類についての会話をする様子には驚かされます。キャラクターグッズ好きといえばそれまでですが,うまく興味を持たせると子供の柔軟な頭脳は素晴らしいなと思いました。しかし,コミックの「もやしもん」とのコラボ展を実施した科博の英断には頭が下がります。