★ 近況(2007年5月〜8月)★ 

  

2007年5月1日(火)  「大文寺山下見中止」
29日,30日と続いての休日出勤。そして,今日は,夏の講座の下見で大文字山へ行く予定でしたが,雨で中止! 何とも運の悪いことでした。案内していただく高田先生には申し訳ないことでした。予定外の出勤となりましたが,休みなしの登山に比べると楽で,何となく余裕のある気分のよい一日となりました。
2007年5月5日(土)  「アクア・トト」
昨日は,岐阜の郷へ雑草抜きに行き,ついでに「名古屋市科学館」と「アクア・トト岐阜」を見学してきました。科学館は何度も訪れているところですが,今回は,奥さんの学校の修学旅行の自主的な下見‥熱心なことです。ここは,最初にパスカル電線を展示品として製作していただいた,ありがたいところです。トトは新しくできたということで,初めての楽しみな見学でした。イベント中ということもありましたが,何と評価してよいのか‥理解を超えた発想の施設です。関係者にお伺いする機会があればと思いました。夕方は,郷のお祭り「神戸祭り」の最終日‥前に見た夜祭り同様,興味深く,実におもしろいものです。
2007年5月13日(日)  「伯父さん逝去」
土曜日の早朝,伯父さんが逝去されたという連絡。先週出かけたアクア・トトの帰りに,お会いしたのが最後でした。穏やかで実直で,それ故に威厳のある,古きよき時代を象徴するような方でした。このような方が,本当に少なくなっている現状は,寂しく,そして厳しいものです。土曜の通夜に間に合い,日曜が告別式‥急なことであったにも関わらず段取りは手際よく,仕事への影響もありませんでした。伯父さんらしいなと思いました。長男さんということで,全国から多くの親戚が集まる貴重な機会となりました。
2007年5月18日(金)  「家庭薬品活用研究」
「家庭薬品活用研究」というテーマでの教員研修会を実施しました。年齢的にも,講座を担当できる回数は限られてきましたので,化学薬品のネタ総まくりという意図でした。しかし,そんなに簡単にすべてを網羅できるものではありません。今回を手始めにした継続研究とし,今回のみの教材も用意しました。これは,少し意外性のあるオリジナル教材です。私は気に入っているのですが,参加者の皆さんはいかがだったでしょうか!?
2007年5月19日(土)  「水の科学館」
「水の科学館」と「神戸ランプミュージアム」
夏の特別展と担当する講演会の調査研究のため,神戸にある「水の科学館」と「神戸ランプミュージアム」へ行ってきました。昨日の講座が終わり,一瞬,頭が真っ白になりましたが,そのカンバスに次の課題が急浮上してきたということです(正確には「思い出した!」)。ランプの展示の歴史と科学的内容は,ほとんど知っておりましたが,ランプ自身の美しさには驚きです。照明が特別なものであった時代がよくわかります。久々に,三宮の東急ハンズにも立ち寄りましたが,いつも見事な品揃えで感心します。東急ハンズですが,大阪に江坂店が誕生した頃,何度も,ほぼ一日中うろついていたのを思い出します。わざわざ,東京の渋谷店まで行ったこともあります。
2007年5月24日(木)  「虫歯」
数週間前から熱いもの冷たいものを問わず,口に入れるとあちこちの歯茎がかなり沁みます。歯槽膿漏か?と,気が重くなるとともに,どこの歯科医がよいのか?と悩んでいました。そのうち,一箇所が特に痛くなり,この部分は虫歯であるらしいことがわかり,とりあえず,いつもの歯科医へ行きました。結果,かなり進行した虫歯が一本あることがわかり,応急処置をしてもらいました。すると,他の歯茎の沁みもなくなりました。
2007年5月25日(金)  「カルメ焼き」
恒例のカルメ焼きの講座を実施しました。お菓子作りではありますが,モル沸点上昇,脱水縮重合,熱分解,加熱器具と温度計の扱いなど,科学としての学ぶこと,考えることが山ほどあります。テレビなどでは,おもしろ実験が流行っており,実演者は「科学へのきっかけとしてほしい。まずは,おもしろいことが大切!」といったコメントを出します。しかし,きっかけは,どこまで行っても単なるきっかけ,最初から「どんなものでも科学の本質があり,本質こそおもしろい!」という認識を持つことこそ大切です。
2007年5月26日(土)  「研究会」
「京都自然科学研究集会」と「近畿科学教育研究集会」の2つの会が同志社高校で共催されました。高田先生の講演では,長年の疑問が解消し,認識を新たにすることができました。マイナーな会ではありますが,こういった特別な機会は,他では得られない光るものがたくさんあります。
2007年6月1日(金)  「著作権侵害」
この4月,ある理科教育雑誌が創刊されました。その2号の内容案内が気になって購入すると,私の考えた「電気サンマ焼き」が掲載されています。出典を明示しない記載というのが気になりますが,それだけ知れ渡ったということだろうと嬉しくなりました。しかし,添付の図が真似されているようです(かなり下手な仕上げですが‥)。文章だけなら著作権侵害かどうか判定しにくいのですが,図までというのはいけません。つまり,原本を知っていて意図的に書き写しているようです。相談していただければ,参考資料も提供しましたから,もっとよい内容になっていたはずです。
2007年6月6日(水)  「クオ・ワディス」
保険のセールスさんが持ってきた無料の雑誌に「これからの100年に残したい3冊」という特集があり,中島梓さんが「クオ・ワディス」を推薦されていました。この本を読まれたというだけで,彼女の高い見識を理解し,同志であることを感じます。過去,さまざまな著名人が,この本に魅了されてきました。ほとんど知られていないのが残念ですが,私のすべてといってもよい最高の愛読書です。
2007年6月9日(土)  「コンデジ」
昨夜,カメラ店に立ち寄り,気になっていたコンパクトデジカメについて相談すると,「在庫ありますよ。しかも,今ならケースとフードがおまけに付きます!」との事。ネット情報では,入手までにかなり待たされる商品ということでした。また,来週の月曜日に予定している大文字山登山があり,腰痛で,重たい一眼レフデジカメを持っていく自信がありません。そんなことで,急遽「買います!」となり,本日,受け取ってきました。あまりの軽さと十分な画質,多機能さで,アナログ世代としては,感動と同時に恐ろしさを感じます。高価でした(ーー;)
2007年6月11日(月)  「大文字山下見」
先月,雨で延期となった,夏の講座「大文字山の観察会」の下見に行ってきました。厳しい腰痛をかかえの久々の登山,ほぼ間違いなく引き返すことになるだろうと予想していました。かなり痛かったのですが,何とか,銀閣寺〜池の地蔵までの行程を歩き続けることができました。私が最も多く歩いた山だけに,特別な嬉しさがありました。大文字山の三角点が,特別に見晴らしの良い場所にあることに気づいたり,こんなところにハナイカダがあったりと,いつも,新たな発見があります。自然は,やはり,面白い! また,案内の高田先生は,多彩でマニアックな知識をお持ちで,他に代えがたい貴重な方であることを再認識しました。
2007年6月17日(日)  「タイへ送付」
朝の0時過ぎ(要するに深夜),中央郵便局からタイへ実験器具をSAL便で郵送しました(24時間受付とは,郵便局も変わったものです)。タイで講座を実施するためのものです。この件については,まだ,正式に決定していないのですが,郵送に時間がかかるので,先行する必要がありました。講座が実現できるかどうかと,実験器具が通関できるかどうかなどの不安をかかえ,複雑な気持ちで郵便局を後にしました。「2〜3週間程度で到着するでしょう!?」ということでした。
夕方,いつもの生協へ買い物い行く途中,自動車販売店の前を通ると賑やかな雰囲気‥何となく誘われて入り,気がつくと購入の話になっていました。10月車検なので何とかしなければという思いもあったのですが,今の車が13年目(気付きませんでした),走行距離13万km,エアバッグなし,昨年に大病‥仕方がない状況?でした。販売員の方,簡単に売れてよかったですね!?
2007年6月18日(月)  「MRI検査」
後半休をとってMRIの検査をしてきました。MRIは,化学分析ではNMR‥学生の時,研究室で大好きだった機械で,体の異常を検出するというのは少し複雑な気持ちです。薬品を強力な磁場の中にいれ,ディスプレイにチャートが現れた時を思い出しながら,リングの中で過ごしました。ちょうど寝入った頃に終わりました。結果は後日ということです。
2007年6月20日(水)  「タイで出張講座」
1ケ月ほど前,タイの理科教育センターから出張講座の依頼がきました。「うーん‥」,これは,断るのも受けるのも難しい‥。また,悩む前に,勤務先の出張許可がでるのかどうかという問題もあります。しかし,出張許可が出てから受けるかどうか考えるというわけにもいきません。仕方なく,引き受けることを前提に出張申請した結果,「杉原先生,行ってもらっていいですよ!」ということになりました。さあ,大変!
2007年6月21日(木)  「京都市児童館・学童保育所職員研修会」
京都市児童館・学童保育所職員研修会で,「樟脳と樟脳ボート」の研修会を担当しました。樟脳に興味を持ったのは,学生時代に恩師から教えてもらった井本稔著「ナイロンの発見」の後半に付録していた「樟脳ものがたり」がきっかけです。それから30年ほど‥レポートにまとめるまでずいぶんと時間がかかりました。恐らく,樟脳ボートについてのこれ以上のレポートはないと自負しておりますが,講座を終了するといくつもの不備が目につきます。何事も終わりなき道のりということです。
2007年6月22日(金)  「帰国」
妹夫婦が,10日間のヨーロッパ旅行から帰国しました。姪が9月に入学する,ロンドンにある世界最高といわれる美術大学院大学の見学を兼ねてのものです。私も嬉しくて,勤務を放り出して行きたかったのですが‥。姪は,入学までの間にアマゾン探検の予定‥スケールが違います。
タイから,SAL便が届いたというメール。意外と早く着くものです。税関没収という悲劇はなく,ほっとしました。夜は,月参り。お寺さんとお経を読んでいると,なんとなく落ち着くようになってきました。
2007年6月24日(日)  「柿の摘果」
土曜日は,意外といってもよい快晴のもと,岐阜で柿の摘果作業をしました。鳥インフルエンザの関係で,柿畑での放し飼い養鶏はできず,シロザ林になっており,それがすごい。茎は太いところで直径3cm以上あり,高さは3m近いのもあります。それがびっしりと生育し,通る隙間もない状況です。作業はジャングルを切り拓くようなもので,それはそれは大変! まだ小さな柿の実ですが,残すのを選び,不要と思われるのは摘果します。これが難しい。しっかりしたきれいな形の実を選ばないと意味がありません。へた(がく片)の形などで判定するのですが,いくら見てもよくわからない。いずれにしても,父が一週間かけてやっていた作業を1日で仕上げました。この怪しい作業が問題なのはわかっているのですが,余裕がなくて仕方がない!
日曜日は,伯父さんの四十九日の法要‥いろいろと考えさせられることがありました。伯父さん,ありがとう。安らかに‥
2007年6月28日(木)  「逝去」
友人のお母さんの通夜でした。何とも頭の下がる立派な方で,歴史の一区切りといってもよい大きなものを感じます。また,自宅で家族に囲まれての最期で,それが何よりでした。しかし,人の死というのは,悲しみ以外のなにものでもありません。
通夜の前のわずかな時間に,虫歯治療へ行きました。治療開始から一ヶ月を過ぎ,ようやく終わりました。最近,気になってきた歯の隙間はそのままで,スッキリというわけではありません。
2007年6月29日(金)  「MRI結果」
先日,撮影したMRIの結果を聞きに行きました。予想通り,手術を勧められましたが,3時間に及ぶ難しい手術との事。先延ばしするとリスクは増えるだけ‥というより,年齢的に手術が難しくなるようです。自分で自分の命についての判断しなければいけないわけで,悩みます。なんとなく,掌を見つめていました。
2007年7月9日(月)  「手術?」
かなりの難手術のようで,不安なことです。そこで,他の病院でも診てもらうことにしました。知り合いなどの情報も得て,脊椎専門の教室がある大学病院へ行きました。しかし,突然行っても簡単に判断してもらえるわけでもなく,8月15日の予約をとるだけで終わりました。痛み止めと湿布薬はたくさんもらいました。
2007年7月15日(日)  「歯痛」
あまりの歯痛にほとんど眠れないまま朝を迎え,とにかく休日診療所へ出かけました。結果は,よくわからないということで,とりあえず痛み止めを処方してもらいました。袋を開けると「ロキソニン」,腰痛で飲んでいるのと同じ薬‥2倍量飲むわけにもいかず,何もしないで痛いまま過ごすことになりました。歯は,一週間前に治療が終ったばかり‥どうなっているのか不安。
2007年7月17日(火)  「歯科医へ」
いつもの歯科医へ行くと,少し悩みながらも新たな虫歯を発見していただきました。痛み止めを詰めると,とたんに痛みはなくなりました。歯痛の治療というのは,結果のわかりやすいものです。
2007年7月24日(火)  「重心コマ」
担当した本日の講座は「くるくるグルグル回してみよう」というテーマ名で,「重心コマ」を扱いました。ネタの寄せ集めといったところはありますが,凝った重心出し器や超巨大コマや皿回しとの関連づけなどはオリジナルな工夫・発展で,私自身がとても楽しめました。一回きりの講座なのが,とても残念でした。
2007年7月27日(金)  「領域親睦会」
夏季休業期間中の前半の講座終了ということもあり,今春,異動されてきたN先生の歓迎会を口実の領域親睦会。先日の講座が楽しく終わったこともあり,串カツ屋さんでの気分の良い会となりました。
2007年8月5日(日)  「愛知大会」
理科の全国研究会に参加するため,2日の夜から出かけました。研究会は名古屋での開催で,宿泊は岐阜の別宅としました。いつもながらのハイレベルの会で,落ち込みに行くようなものですが,なぜか喜びなのです。今回は,お楽しみ広場への出展,レポート発表,ナイター報告とフル参加‥どれもが不十分となりましたが,満足でした。教育現場は,疲れきっているように見えますが,この大会のエネルギーは何と言ってよいやら‥。手弁当の自主的な研究会のすごさですね。韓国の高校の先生(若い素敵な女性)から「杉原先生ではありませんか!? パスカル電線を使っています。」という出会いもあり,ウルルン気分でした。
2007年8月6日(月)  「自然観察指導法講習」
大文字山の岩石・鉱物観察会の当日です。参加者は,朝8時30分に銀閣寺(慈照寺)山門前を出発して大文字山から比叡平へ向かいました。私は,中学生の頃から慣れ親しんだ観察コースですが,今の先生方はどうなんでしょうか? いずれにしても,先輩の高田先生の指導ということもあり,気分の良い一日となりました。
帰りは,自宅の遠い高田先生を車で送りましたが,先生宅に上がりこみ,当時の炭素フィラメント電球をいただくことになりました。家の改築で,蔵の中から出てきたそうです。極めてタイムリーなものを手に入れ,ルンルン気分の一日となりました。
2007年8月6日(月)  「中理研での講演」
中理研の後期講座で,午前中,「灯りで探る科学の進歩と歴史」という講演を行いました。高田先生からいただいた電球を初め,さまざまな灯りを披露しました。アーク灯,ライムライト,アルガンランプ,マントルランプなど‥ほとんどが歴史に消えた貴重な灯りばかりです。科学技術の象徴は,暗闇をなくしたことです。それは,良かったのか悪かったのか?‥そういったことも考えていただくきっかけになったことと思います。
2007年8月10日(金)  「陶器市」
毎年のように出かけるのが,五条の陶器市‥今年は,どんな作品が登場するのか,成長を楽しみにしている作家さんもいます。今年は,旧瑞穂町の作家さんの素敵な作品を見つけました。買ってきて家に置いて,初めて良さがわかるものでした。良いものは目立たず,奥が深い!
2007年8月12日(日)  「雑草」
11日の午後から12日にかけて,岐阜の郷の柿畑の雑草狩り。自然観察の世界では野草というのですが,そんな生易しいものではありません。「自然との調和」とか「自然保護」とか,素敵なニュアンスではありますが,現実は厳しく,自然(雑草)と戦いました!
2007年8月15日(水)  「手術?」
いつもお世話なっている病院からMRI画像を借り,予約してあった大学病院へ行きました。結論は,難しい手術だから焦る必要はない‥ということで,一応納得できる説明でした。しかし,痛みは続き,耐え忍ぶ日々が続くということです。
2007年8月26日(日)  「休日出勤」
休日当番で出勤。予定を見ると来週の土曜日も出勤。タイ国セミナーの準備は家でやっていますが,遅々として進みません。コイルを巻いたり,スピーカーを加工したりといった製作物もあります。また,一つとして忘れ物は許されません。実験の順番に物品を並べて点検していますが,すでに送付したものも多く,架空のシミュレーションしかできません。送付物のメモはありますが,間違いなく送付したかのどうか,次第に自信がなくなってきました。
2007年8月31日(土)  「タイ国セミナー目前」
8月も,すでに最終日。タイ国でのセミナーは目前となります。東レ理科教育賞を代表していること,日本から出張すること,タイ国の優れた先生方を2泊3日で集めていること,継続事業ではないことなどを考えると,その難しさに気づきます。うなくいかなかった時,私個人が反省して済ませられるような状況ではないようです。