★ 近況(2005年9月〜12月)★ 

  

2005年9月1日(木)  「どたばた」
朝の清掃当番から始まり,職朝,特別展の片付け,プラネリハーサル,出張,夕方の科学の祭典の実行委員会と,一日中振り回されました。今夏は2日連続の休暇がとれず(土日を含め‥),なんともいえない気分で迎えた9月の初日がこれですから,先が思いやられます。
特別展で作った点灯器具は,内部の角も面取りした丁寧なものです。しかし,結局は,作った私が解体し,誰にも気づかれない無用な工作でした。配線も圧着端子やはんだづけ,極めて正確な切断,丁寧な塗装と,恐らく半永久展示に耐える出来なんだけどなあ‥と心の中でブツブツ言いながらの作業でした。極限までコストを切り詰めたお土産用の分光器が出来たことは成果でした。
2005年9月8日(木)  「パン焼き」
本日は,全館休館日でお休み。平日の休みに一人で家にいると,ようやく夏休みがやってきたような気がします。掃除や植木の手入れなどをしていると,すぐに午後になりあわてました。いろいろやらねばならない仕事もあるのです。しかし,どうしても手に付かず,なんとなく,パンを焼きたくなりました。小麦粉にイースト菌などを入れ,生地を打ち付け続けていると癒されます‥。レーズン,ブルーベリー,クルミを入れた美味しい食パンができました。
2005年9月12日(月)  「カルメ焼き」
本年度2回目の「開発教材教具研修会」がありました。初心者はうまく膨らまないのですが,その理由はほとんどわかります。カルメ焼きはかなりの自信がありますが,指導をするのが一番の勉強になるのです。うまくできても,自身は,どこがコツなのかわかりにくいのです。しかし,他の人の作業を見ていると,個々の違いの中にコツが見えてきます。先生が先生たる所以は,こういうところにあります。ただ,私も「ほとんどわかる!?」わけで,完璧ではないのです。そういった未知の部分の存在が何ともおもしろいのです。カルメ焼きが,意外と複雑な化学変化に関係しているからだと思います。
2005年9月18日(日)  「パスカル電線増産」
物理領域の新学習でパスカル電線を利用するかもしれない‥ということで,大歓迎。そこで,金曜日の夜から家で,本体部分を10セット製作しました。塗装は風呂場のカワックで,半日かけての熱風乾燥。他府県の教員研修用にもまとまった数の部品などを製作していたこともあり,かなり忙しくなりました。他にも送付依頼があり,ずるずると作業を続けていると土日の2日をほとんど使ってしまいました。嬉しいことではありますが‥
2005年9月19日(月)  「コモチシダ」
今月の初めに植えた「コモチシダ」の”むかご”が成長しています(次の葉が出てきました。ピート板を用いて簡単に栽培できます。)。シダは胞子で増えることに特徴があると教えますが,むかごで増える種類もあるのです。では,コモチシダは胞子でも増えるのでしょうか? 気になって育てて約20年‥未だに胞子らしきものを見かけません。顕微鏡で見ているというわけではなく,時々,葉を裏返しているだけの怪しげな観察ですが‥。いずれにしても,「シダ=胞子だけで増える」ということではないのです。そういえば,シダは地下茎で増える(広がる)とも教えました。しかし,ワラビのように地下茎で広がる例もあれば,ゼンマイのように槐状で広がらない地下茎もあります。典型例の理解とともに多様性を知ることも大切だと思います‥というより,自然は多様性に特徴があります。
2005年9月24日(土)  「アンプ」
物理領域で利用するパスカル電線用に,電池を内蔵した5Wクラスのアンプを製作しました。必要な部品の購入に手間取りましたが,作り始めると,昨夜と今夜の2日でできました。実験用のアンプ作りは手馴れたもので,講座で指導して作ってもらった分を合わせて100台以上に関与しました。最近はパワーICが一般的で,とても簡単に作れます。しかし,こういった趣味の電子工作は,生徒だけでなく先生にも人気がないようです。電子立国日本が危うい現状をひしひしと感じます。
2005年9月24日(日)  「区民運動会」
地域の運動会がありました。奥さんが町内会長なので,私もいろいろと役割があり大変! 会場の小学校と家を何度も往復し,疲れました。会場の運動場周囲に植えてあるシラカシに,イラガを見つけました。これは大変と,探しては,つぶし続けました。イラガは,どこにでも普通に見つかる毒虫‥徹底的な消毒という考えもありますが,ある程度は共存すべきだと思います。刺されると大変ですが,こういった経験も必要だと思うのです。校長先生は管理責任を問われるかもしれませんが‥
2005年9月28日(木)  「47歳」
親しい理科の先生のご主人が47歳で亡くなりました。通夜に行きましたが,言いようのない感覚で重苦しくなります。死は平等にやってくる定めとはいえ,納得することは難しいものです。私は,いつも体調が思わしくなく,それなりの意識的な準備をしていますが,こういった場では,やはりうろたえます。私の周りで,死を常に意識している方は見つからず,不思議なことです。明日,生きているとは限らないのにと思います。
自動車を車検に出し,しばらく使えません。必要なときは奥さんの車をあてにしていましたが,なんと,その車が事故!‥今日は,運命めいた不気味なものを感じました。
2005年10月2日(日)  「お誕生日」
誰も気づかず,なんとなく1日が過ぎていきました。意識してもしょうがない,そういう歳なんだな‥と,簡単に納得してしまいました。昔なら,来年が定年の歳,人生をもう一度やり直したいと思うことばかりです。内村鑑三の「後世への最大遺物」を密かに意識していますが‥どうやら,「異物」にはなれそうです。
2005年10月10日(月)  「マツタケ」
丹波産の高級マツタケを妹宅に届けました。先日,奥さんの実家からマツタケをいただき,マツタケご飯,お吸い物など,とても嬉しかったわけです。それで気づいたのが,マツタケはいただくものなんだな‥ということです(自分では高くて買う気がしませんから‥)。マツタケは,自分で食べても,誰かに差し上げても満足できる,ありがたい秋の味覚であることを知りました。
2005年10月18日(火)  「初等事前学習」
初等の化学領域の事前学習がありました。今年からは,初めて,小中の連携を意識した取り組みとしました。従来は,出来るだけ交流せず,独自な取り組みを大切にしてきたのですが,そうもいかない状況となりました。しかし,仕上がりは全く違ったものにしたいという願いがあります。一見,矛盾しているように見えますが,企業が自動車のシャーシを共通化して全く違った車を作るようなものです。連携と共通化と差別化‥意外とおもしろい取り組みになりました。
2005年10月21日(土)  「アケビ」
柿の様子を見るため,上の娘と一緒に岐阜の里へでかけました。こまごました作業が多かったのですが,ずいぶんと役に立つ娘で,ありがたいことでした。柿畑には1本だけ早稲種があって,色づいています。食べるとまあまあの味で,持ち帰ることにしました。いつもは時期を逃し,初めての収穫でした。他には,クリ,キウイ,そして,なんとアケビの豊作‥秋の豊かな実りです。帰りは名神の事故で,長浜から湖岸道路で,ゆっくりと帰ることになりました。
2005年10月25日(火)  「中等事前学習」
今日は,中等の事前学習で,私が担当しました。ファラデーが水溶液中のイオンに気づいた時の感動を!‥というのが私の意図でしたが,なかなか難しいものです。目に見えない原子分子の世界は,単なる知識の伝達に終始するため,あまり触れたくない。しかし,そういった知識なしでは,何のことかよくわからないのです。では,知ればわかったことになるのか?‥このあたりをどうするかは,昔から続く教育課題なのです。どちらかというと,原子分子を提起してからの学習が納得しやすいのですが,今回は,十分にわかっていなかったファラデ−の時代をベースにしたわけです。いずれにしても,大きな行事が終わり,ほっとしました。
2005年10月29日(土)  「焚き火」
昨夜から岐阜の里へ柿狩り‥といっても早稲種である松本という品種4本分のみです。普通なら,これだけでも数百個の収穫となるはずですが,今年はアメリカシロヒトリにきれいに葉を食べられ,十分な収穫がありません。数年前までは,いなかった害虫らしく,地球温暖化の影響か?という噂でした。ダンボールに1箱の収穫でした。それだけでは寂しかったので,近所の安い産直のお店で,農産物をどっさり買って帰りました。
柿畑にぎっしりと生えた雑草を刈り取りました。すごい量でしたが,焚き火でなくなってしまいました。あんなに自己主張していた雑草が燃えてなくなるというのは,とても不思議な気分になります。焚き火をしたのは久々で懐かしく,近所は煙で迷惑されたことと思いますが,楽しいものでした。焼き芋ができれば最高でした。
2005年10月31日(月)  「日本学生科学賞」
日本学生科学賞の審査をしました。少ない応募点数ですが,おもしろい作品が多く,審査を楽しめました。私が中高校生だった頃の自身の作品と比較すると遥かに素晴らしく,頭が下がります。ワープロの発達もあるのでしょうが,レポートは,とても洗練されています。当時の私は,下書き一回,次は清書‥それ以上の書き直しは無理で,研究内容は付録のようなものでした。
2005年11月2日(水)  「病気?」
今月の予約診察日で,主治医が,私の急な体重減少(2ヶ月で8kg程度)に気づきました。私も心配していたのですが,やはり,問題がありそうです。早速,詳細な血液検査や検便や,そして胃カメラ予約‥さて,どのような問題が見つかるのでしょうか? これだけは,楽しみとはいえません‥
2005年11月4日(金)  「明日は科学の祭典」
明日からの「科学の祭典(京都大会)」の準備を進めました。今日は深夜の12時帰りかと思っていたら,意外と早く終わりました。10回目ともなると,皆さん,手馴れてきたのでしょう。内容は,同じテーマも多いのですが,少しずつ工夫や変化があります。また,全く新しい試みも増えてきました。運営が完全に民営化したことや,出展者のボランティア意識の高まりもあることと思います。勤務先は,形式的には会場を貸しているだけですが,実質はすべての会場準備作業を担っているわけで,大忙しでした。
2005年11月6日(日)  「科学の祭典」
2日続いた祭典が終了しました。京都大会も,もう,10回目となりました。思い起こすと,東京の第2回大会に後藤道夫先生に突然招かれ,それからずいぶんと年月が経過しました。後藤先生は,すごい勢いで祭典を全国に広めました。いっしょに展示していた米村傅次郎先生は,びっくりするほどの有名人となりました。おしゃべり好きで,いつも昼食の相手をしていた林良重先生はお亡くなりになりました。後藤先生といっしょに祭典を創設された先生です。これらのさまざまな出会いと出来事の中で,今のわが身の至らなさを悔やみます。
2005年11月11日(金)  「パスカル電線実演」
夕方,市内の高等学校の先生が,パスカル電線を受け取りに来られました。電線は,実験をお見せしてからお渡ししたいのですが,このような,ご近所様にしか無理です。いずれにしても大歓迎なことで,余計なことまで話が広がり,ご迷惑だったかもしれません。本当に,ご苦労様でした。
2005年11月13日(日)  「富有柿」
金曜日の夜に岐阜の里へ出発し,土曜日に,再び,柿の収穫をしました。今回が本命の「富有柿」となります。アメリカシロヒトリに葉を食べ尽くされ,期待していなかったのですが,意外と多い生り年で,採りきれませんでした。ありがたいことです。昨年は少なく,お世話なった方への送付数を大幅に減らさざるをえませんでした。元の数に復帰できる状況でしたが,作業が大変で(梯子の昇り降りは,まるで,登山ですね!),体力的に持ちません。今日は,あまりに疲れ,ぼんやりしていました。
2005年11月14日(月)  「故障修理」
化学領域用に製作した「定電圧安定化電源装置」の修理をしました。12台のうちの1台が故障し,一ヶ月ほど前から時々調べていたのです。しかし,どこが壊れたのかがわかりません。私の設計製作ですから,メーカーに修理依頼するわけにもいきませんし,私が修理できないというのも情けないことです。「今日は,必ずやるぞ!」と決意し,ようやくて見つけた故障とは,整流用ブリッジダイオードの半田不良でした。このダイオードは4Aタイプのもので,足が冷却用に太くて長いことに原因があったようです。なお,このような整流用ダイオードは「冷却性能を維持するため,半田づけ時に足を切ってはいけません。」‥こんな注意事項は,今の子どもたちは全く知らないでしょうねえ!?
2005年11月17日(木)  「水素」
帰宅途中に,初めて,水素の運搬車を見ました。荷台に何本もの細いタンクをつなぎとめた独特なもので,興味深く観察しました。水素は,「軽い(質量があるのか?)! 燃える(爆発する)! 水やさまざまな有機物の主要元素」などのさまざまな特徴や役割があり,理科では特別な気体の筆頭です。また,最近は,燃料電池への利用などもあって,身近なものにもなってきました。
2005年11月18日(金)  「たばこ増税」
ようやくたばこの増税論議が浮上してきたようです。たばこ税が国家の重要な収入源であることと健康被害の関係で,増税は絶対に進めなければいけません。従来のような小幅上昇でなく,数倍の増税とし,少なくとも欧米並みの価格(1箱の小売価格1000円程度)とすべきです。学校で禁煙教育が義務化されるようになってきましたが,こういった国の取組が最も役立ちます。命を守ることが教育の本命です。その意味で,たばこの大増税は絶対に必要です。
夜は,インフルエンザワクチンの接種に行きました。近所の病院でも,今年から夜間接種が始まり,ありがたいことです。
2005年11月19日(土)  「胃カメラ」
朝の9時から胃カメラ検査‥数日前から気が重く,沈みがちの毎日を送っていました。あの管を飲むのも大変だし,結果も気になります。今回は,麻酔薬を混ぜた病院自作の飴の効果か,痛みは少なめでした。モニターに映し出される食道から胃の像は,自分のものとは思えません。しかし,こういった部分は誰もが同じ「平等」なものだと思うと,少し愉快な気分になります。
2005年11月20日(日)  「授賞式」
午後3時から,ぱるるプラザで日本学生科学賞の京都府予選の授賞式があり,講評をしてきました。審査員として評価すると注文も多いわけですが,私自身の中高校時代の研究と比較すると,いずれも見事なもので,頭が下がります。おめでとう!
「フライパン」注文から2年以上,待ちに待ったフライパンと北京鍋がようやく届きました。今は,3年待ちという人気商品‥特徴ある製品を作れば売れるんですねえ。しかし,宣伝どおりの性能(焦げ付きにくい)があるのかどうかの確認は,ずいぶんと後のこと‥現役のフライパンと北京鍋があり,待望の商品は押入れの奥にしまい込みました。
2005年11月22日(火)  「研究授業」
R小学校で,3年生を対象とした講演をしてきました。この小学校は全国的に有名なところで,多くのマスコミに取り上げられています。保護者を始め,全国からの参観者(文科省の教科調査官含む),教委の関係者らが多数取り囲む中で,講演というより研究授業でした。小学校3年生を相手にするのは初めてで,もちろん初対面‥こういう状況(参観者が取り囲む)になることを予想していなかったこともあり,うろたえました。しかし,児童が上手に反応してくれたおかげで,なんとかなりました。ありがとう!
2005年11月25日(金)  「ランプ」
ネットで発注していたランプが届きました。30日の講演会用です。何年も前から欲しくて,骨董品店や骨董市を探していたのですが,手頃な出物が見つかりません。しかし,ネットの時代は素晴らしいものです。行き詰まって検索したら,安価に販売されていたのです。届いたランプはしっかりしたもので,どうやら,昔のものと同じ型で作っているようです。早速,灯油を入れて食卓の明かりとしましたが,薄暗い黄色い炎を見つめると,考えること,気づくことが多く,実物のよさを再認識しました。灯油は「灯火の油」‥ようやく,灯油が本来のはたらきをしてくれました。
2005年11月30日(水)  「講演会」
S小学校で,先生や保護者を対象とした講演会をしました。先日の小学校は児童相手なだけに,かなり計算したシナリオでしたが,今回は,相手が大人なので少々自由度のある提案的な内容としました。逆に言えば,少々怪しげなシナリオであったわけで,今は反省中。
聞きに来られた保護者の中に,なんと教え子‥しかも,入院中の母に丁寧な手紙(ちゃんと保存してます!)をくれた懐かしの生徒。さらに,大学の同窓生である兵庫県の先生も,わざわざ来られていました。ありがとう!
2005年12月9日(金)  「企業見学」
S化成という会社へ,化学領域で見学に行きました。高吸水性樹脂のなどのパイオニア企業として有名な会社です。京都には,こういった研究開発型の優良企業がたくさんあります。こちらとしては,大変有意義な刺激となりますが,お忙しい中,よくわかかっていない連中を相手にしていただき,申し訳ないことでした。狭く深く,独創的に‥というのは,学校教育とは無縁の世界なのです。しかし,日本の教育は,そういう力をつけなければならないはずなのですが‥
2005年12月15日(木)  「バージョンアップ」
バッファメモリー増設を依頼していた一眼デジカメが帰ってきました。安いコンデジが買える改造費用だけに効果を期待してスイッチを入れると,AFもAEもフリーズして作動せず。「そんなばかな!」とあれこれいじりますが,超多機能なだけに,すべてのチェックは大変。ずいぶんと時間を費やし,結局,行き詰まり,だめもとと,ネット経由でファームウェアのバージョンアップをしたところ,正常に作動。パソコンも,機器を付加するごとに新しいドライバを組み込まねばならないから当然かもしれません。しかし,メーカーに出したのだからそれくらいすべきで,そうでないなら説明書の添付が当然と思うのですが‥ブツブツ!。さらに,CCDに大きなごみのおまけまで付いてきて,あきれました。メーカーには,ご意見を連絡したのですが,返信なし!
2005年12月17日(土)  「灯明皿」
お茶席の夜話用の「スルメ瓦」という灯明皿を購入しました。S小学校の講演会には間に合わなかったのですが,年末の安房科学塾でも紹介予定なので,引き続き探していました。そして,偶然,親しい理科の先生から,お茶席で使われることを聞きつけたのです。早速,購入しましたが,何年も探していたので,高価な値段も気になりません。天ぷら油を入れて点灯し,薄暗い灯りを見つめると,いろいろと考えさせられます。また,使い方や構造に,わからないところがいくつかあります。こんな簡単なものでも,先人の工夫があるようです。メールで購入した店に聞くことにしました。
2005年12月25日(日)  「天神さん」
終い天神が休日と重なり,骨董市で灯明の覆い(行灯ですね)を探しました。しかし,見つけたのは電球を入れるタイプばかりで,「灯明を使えませんか?」と聞くと,「火は危ないから使わない方がよい。」というありがたい忠告ばかりでした。覆いは見つかりませんでしたが,スタンドタイプの灯明を購入できました。これは,茶道具店のカタログにもあった,高さ調節可能なタイプで,覆いを併用するのかどうかはわかりません。いずれにしても,安房科学塾へのお土産が増えました。
2005年12月26日(月)  「母校命」
かなり前,母校(高校)の姉妹校の開校説明会での講演依頼がありましたが,10月末の多忙な時期であると共に私学という事情もあり,お断りしました。そこで,私が最も信頼できる富山のT先生にお願いしたのですが,その先生から,実施報告のメールをいただきました。予想通り,単なるおもしろビックリ実験ではなく,新しい後輩達への素晴らしいメッセージの発信となったようで,本当によかったと思います。ありがとうございました。
メールで質問していた茶道具店から,返事が来ました。灯明皿(スルメ瓦)の注ぎ口に見える部分は,くちばしに見立てられた物ではないかということです。なるほど,全体が鳥の形を模しているのですね。こうなると,茶道具の灯明は,特別なものということになりそうです。
2005年12月27日(火)  「ピクシーの発電機」
早朝,新幹線で京都を出発し,まずは,「千葉県立現代産業科学館」で世界初のピクシーの発電機を見学‥たすきがけの整流機構はおもしろいものでした。次は「東京江戸博物館」で行灯の構造を座り込んで下から観察しました。これらは,「灯火から電灯へ」という科学の発展とそれにまつわる歴史に興味があるからです。東京駅での昼食時,「仕事はどうなったの?」という電話があり,ドキッ!
2005年12月28日(水)〜29日(木)  「安房科学塾」
千葉県の館山市での私塾「安房科学塾」は,相変わらず,刺激的でハイレベル。自信を失いに来ているというのが本音ですが,「それがよいのです」‥というのが盛口先生の言葉。私の発表テーマは,「照明の変遷と科学技術と時代の変化」といったことで,これは,今まで興味を持っていたさまざまなことを関連付けてまとめようというものです。というより,結果的にまとまってきたのです。しかし,送付した荷物の1個を宅急便が紛失し届きませんでした。3個すべてが揃わないと実験できません。中途半端な発表となり残念でした。
2005年12月29日(木)  「秋葉原」
館山からの帰路は,いつものJR特急がなくなり,高速バスの利用となりました。利益優先で地方が切り捨てられたような気がしますが,おかげで,東京湾海底トンネルを体験できました。途中は,有名な「ウミホタル」での休憩があり,展望台からの景色にはホーと感心しました。日本は,採算割れでも赤字でも,とにかく突っ走る,すごい国ですねえ。
パスカル電線の展示品を製作する関係で,秋葉原に寄って,特別にフレキシブルな多芯電線を探しました。通称「ロボットケーブル」と呼ばれる電線が役立ちそうなことがわかりましたが,見本は入手できません。ロボットの関節部分に利用できる電線ということですから,求める性能を満足することは間違いなさそうです!
秋葉原ですが,急速に変貌しています。「秋葉系」「萌」と,単なる電気街ではなくなりつつあります。また,「つくばエキスプレス」の駅ができ,それに合わせて再開発が進んでいて,昔の面影は急速に消えていきます。