★ 近況(2005年5月〜8月)★ 

  
 
2005年5月8日(日)  「連休」
気づくと,いつものように連休が終わっていました。あれもこれもしなければと思うと,新たな楽しみを見つけられません。落ち着かないのです。しかし,テキパキと仕事が片付くということでもありません。いずれにしても,人生の残り少なくなるほど自らの時間がなくなります。
今回の連休で最も時間をかけたのは,7月に実施予定のパスカル電線の準備です。全国各地で講座が実施される中,地元だけはずいぶんとご無沙汰でした。それだけに,熱が入ります。
2005年5月10日(火)  「原稿送付」
昨夜というか,今朝早くというか,ようやく「京都,理科教育のひろば」第3号の原稿を送付することができました。多忙な中「よくやった!」と自画自賛したい心境ですが問題は中身‥。
こういう原稿は,点検すると際限なく問題点が見つかります。どこかで「もう,ええ!」と割り切るわけです。そこまでのこだわりがショウブですが,年々,心が広くなっていくようです。
2005年5月11日(水)  「周期表?」
学術顧問の先生と雑談する機会があり,文科省の配布した周期表について意見を聞きました。周期表の配布は歓迎なのですが,この周期表が気に入らないのです。図は,それぞれの元素の用途であり,単体の姿がわからないのです。初めて周期表に接する生徒にとって,例えば,Mgの欄に豆腐の絵があって何がわかるのでしょうか?(Mgは金属なのです)。そういったお話をすると,納得していただきました。実は,この周期表作成にあたった先生方のほとんどはお知り合いということで,なんらかの対応をしていただけることになりました。次年度は,元素の姿がそのまま掲載された周期表が配布されるとよいのですが‥。
2005年5月12日(木)  「館山の秘密基地」
昨日の日経新聞に掲載されている愛沢伸雄先生の写真に気づきました。先生には,昨年末,館山の戦跡を案内していただきました。上手にまとめられた記事を見ると,あの時の感動がリアルに蘇りました。全国には,本当に素晴らしい先生方がおられ,さまざまな活動をされています。わが身を振り返ると反省するばかりですが,それらを知るチャンスを得たというだけでも幸せなことです。
愛沢先生らの活動は,南房総文化財・戦跡保存活用フォーラムでご覧いただけます。
2005年5月22日(日)  「交換レンズ」
デジタル一眼レフ用に,2本目の交換レンズを購入しました。CCDサイズの関係で,在庫の交換レンズは使いにくい焦点距離なのです。実は,ストロボも連動しないことがわかり,昨年末に新規購入していました。記録メディアも充電電池も高価で,デジタル一眼レフ関連の支払い総額は,とんでもない額となりました。家族にはナイショにせざるをえないですね‥
2005年6月7日(火)  「高感量体重計」
「暮しの手帖」別冊の「体重計でダイエット」を娘が仕事の関係で買ってきました。家族がダイエットの必要なことは理解しておりますが,世間で流布している手法は非論理的でオカルトめいています。そのため,ダイエットと聞くだけで嫌悪感を覚え,どんどんと太っていきました。そんな中,さすがに「暮しの手帖社」‥しっかりした本を出しました。
この本で,世界最高感量(50g)の体重計が必要という事なので注文し,それが届きました。これだけ高感量だと,質量保存則の導入に使えます。トイレに行く前と後,お茶を飲む前と後‥など,その違いがきちんと出ます。体重というものが,こういうものだという感覚は,実はあまりないのです。「甘いものは太る」‥こういったダイエット信仰が簡単な論理の形成を阻んでいます。実は,こういった教材として欲しかったこともあるのです。
しかし,本命はダイエット‥さて,どうなることやら。
2005年6月11日(土)  「アゲハチョウ」
鉢植えのサンショの木があります。まだ3年目で小さなものです。その葉が,上半分ほどなくなっているのです。びっくりしてよく見ると,大きなアゲハチョウの幼虫がいるのです。親は,こんな小さな木をよくぞ見つけたものです。恐らく,大きくなる前に食べつくしてしまうことでしょう。こうなると,幼虫に去ってもらうしかありません。1匹だけということはなかろうと良く見ると,もう一匹見つけました。また,卵も1個ありました。すべてが羽化すれば,サンショの木は息絶えますね。
2005年6月14日(火)  「恩賜のたばこ」
恩賜のたばこ廃止へ‥というニュースは,感慨深いものです。国会の全会一致の決議でたばこ追放へ動き出したわけですが,たばこには特別な地位がありました。それは,日本の近代化がたばこ税(酒税も!)で成し遂げられたという事情があります(今は,たばこの害による医療費がたばこ税以上のマイナス負担になっているという試算もあり,状況が大きく変化しています)。それ故に菊の紋章の入ったたばこは特別な存在だったと思います。
生徒への禁煙指導は,「触法行為であるからいけない。」ということでは説得できません(大切なのは法制化された理由!)。要するに「健康に害があるからいけない。」というしかないのです。それが主流とならないのは,たばこの歴史性とたばこを吸う先生の存在故か?
2005年6月19日(日)  「盛口襄先生の喜寿の会」
昨日から今日にかけて,盛口先生の,77歳の喜寿祝いの会が鎌倉で開催されました。全国から30名近い先生が参加されました。恐らく,美辞麗句と祝宴というのが通り相場だと思いますが,盛口先生には,京都での生い立ちや北海道での教員人生,さまざまな理科実験などを披露していただきました。また,多くのお土産まで用意していただき,ありがたいことでした。お祝いの会が,お疲れの会になってしまいました。
盛口先生は,混雑する江ノ電に乗れず,鎌倉から徒歩で長谷の会場まで来られました。しかも,実験道具で詰まったリュックを背負って‥「盛口先生の元気に学ぶ会」と名づけたのは私ですが,最適なネーミングとなりました。
鎌倉は始めてで,少し見学する時間もありました。どこか京都らしいところで,「江ノ電」は「嵐電」に似ているようです。ただ,海が間近で,変化に飛んだところが面白いですね。「サーファー」という連中を始めて見ました。
2005年6月24日(金)  「新しいLED」
サイキーという会社の白川さんからDC-DCコンバーター内蔵のLED見本をいただきました。点電球やレモン電池の内容をご覧になり「もしかして興味があるのでは‥」ということで送付してもらったのです。あまり期待していなかったのですが,なんとレモン電池1個で点灯するのです。構造は,豆電球のソケット部分にDC-DCコンバーターを組み込んだもので,手作り電池にとっては願ってもない画期的といってよいものです。嬉しくなって何人かの先生に紹介しましたが,反応はいまいちです。どうやら,丁寧な説明が必要なようで,普及には少々手間取りそうです。
2005年6月26日(日)  「パスカル電線」
休日を利用して,はんだ付けの日々‥ようやくパスカル電線100セットの配線が終了し,7月末の講座に向けての準備が整いつつあります。足の踏み場もない我家に100セット並べるというのはとんでもないことで,蹴つまずいた娘が2度も足から血を出しました。「よく見て歩きなさい。パスカル電線に傷がついたら大変!」と言ってヒンシュクを買いましたが,実は,私も蹴つまずいて出血したことがあったのです。講座で喜んでいただけると苦労も報われるのですが‥
2005年6月27日(月)  「一斉授業の復権(子どもの未来社:1995円)」
昔からの仲間「久保齋先生」が,また,新しい本を出版されたことを知りました。講演やテレビ出演など多彩な全国区の活躍で,最も著名な京都の小学校の先生になりました。試行錯誤の青年部時代が懐かしく思い出されます。人生は,あっという間に過ぎ去っていきます。それが短いか長いか,その質はどうか?‥いや,何を目指すべきか?‥何を遺すべきか?‥今頃になっても悩んでいることが情けない。
そんなことより,「久保君,本をタダで送付してくれ!」。
久保先生の関係する研究会のホームページ「学力研」を見つけました。
2005年7月2日(土)  「退職記念の会」
中学校理科研究会の会長らの退職記念の会に参加しました。貸切バスに乗って美山町へ‥という企画は従来なかったもので,宴会嫌いの私も,気持ちの良いものでした。美山町は,大好きなところです。もう25年ほど前,感動の出会いをした美山牛乳や美山茶ですが,どういう取り組みがなされてきたのかを知っています。それは,自然環境と産業と生活の劇的といえる調和の素晴らしさでした。これが,私の環境に対する発想の原点となりました。本日は,アユ料理を食べ,少しだけですが釣りを楽しみました。素敵な休日でした。
2005年7月3日(日)  「親子学習教室」
親子学習教室「せんいのふしぎ」を化学領域で担当しました。しかし,私の仕事は「挨拶」のみ‥展示部門での出勤と重なっているという事情もありますが辛いことです。同僚の2人の先生に担当してもらいましたが,見事なもので,それを見ていると余計に辛くなります。
2005年7月13日(水)  「実験演示」
児童館で実験講演をしてきました。小学校低学年対象ということで,お土産つきの実験を準備しました。いつものことながら,面白いだけではだめだという思いがあり,少しウンチクのある内容としました。少し早く着き,出番まで子ども達の活動を見ていると,お誕生会のアトラクションであることがわかりました。つまり,私の実験演示は,今日のメインではない‥となると,予定の内容ではよくないのでは!‥と気づきましたが,今更どうしようもありません。やはり,余興のお楽しみとは違った内容で,集中できないようです。こちらも,思い通りに進められないのは辛いもので,どっと疲れました。
2005年7月21日(木)  「追い込まれてます」
明日は,特別展の初日‥特別展は,毎年違った内容なので,予定通りに準備が進みません。つまり,毎回,ぎりぎりまで追い込まれます。また,どこまで突き詰めればよいのかも判断の難しいところです。仕事と割り切ればよいのかもしれませんが,やる以上,よりよくしたいと思うもの‥しかし,いつも,満足できないままで初日を迎えることになります。
満足できる十分なレベルまで出来ない理由は,明日(初日)の午後,講座を担当するという事情があるからです。どちらもベストを尽くすのが難しいのは当然です。頑張っているという意識的な満足感はあるのですが,中身が伴いません。
私の準備した工作コーナーは簡単な万華鏡作りですが,簡単にして必要十分な性能,しかも安価なのものを企画するのは意外と難しいものです。8000本を準備しましたが,楽しんでもらえるでしょうか?
2005年7月24日(日)  「進め方相談会」
課題研究の相談だけでなく,研究テーマが決まっていない方の相談も担当しました。たいがいの相談にのれる自信はありますが,テーマや実施方法まで指導するのはよくありません。これを考えるところが学習であり,おもしろいところでもありますから‥正確には,「考える」というより「仮説をたてる歓び」ということなのですが,これは,解決すべき課題を自ら認識する過程でもあります(「動機付け」とでもいうほうがわかりやすいかもしれません)。科学の方法でもあるわけですが,この大切さを認識してもらいつつ,ある程度の具体的なアドバイスも必要です。丁寧にアドバイスしているつもりですが,「相談にのってもらえなかった。」と,曲解されても困ります。気疲れします‥
2005年7月26日(火)  「焼肉」
29日のパスカル電線の研修講座をこなせば,少しほっとします。そんな中,化学領域で,1学期のお疲れ様の焼肉パーティとなりました。私は,焼肉があまり好きではなく,一家で出かける時も,私だけ残るようなところがあります。好き嫌いが激しいという事でなく,ご飯と味噌汁と焼き魚と豆腐で満足してしまうのです。また,外に出るより,家でゆっくりと食べることを好みます。しかし,いつもと雰囲気が違い,それなりにリフレッシュできました。いつものことですが,無理に誘ってもらわなければ落ち込んでいくところがあります。
2005年7月29日(金)  「パスカル電線講座」
パスカル電線の教員研修講座を実施しました。同じ内容で2度目の講座というのはめったにないことですが,同僚の先生の配慮で実施可能となりました。前回は東レ理科教育賞の受賞直後であり,十分な内容とはいえませんでした。その後,全国への無料配布などを経て,ずいぶんと進化したつもりです。それだけに,再度,実施したかったのです。お持ち帰りいただく「パスカル電線」は,前回より丁寧に製作し,解説冊子も大幅にリニューアルしました。センター内の先生方の参加も今までになく多く,嬉しいことでした。この教材は,いつまでも利用され続けるという確信があり,私にとっての生きた証にもなります。ご参加いただいた先生に,心から感謝します。
2005年7月31日(日)  「ハス祭り」
琵琶湖のハス祭りへ出かけました。ハスの花が目的ですが,水生植物園も興味深いものです。今回は,オオボウシバナ(大帽子花)というツユクサの園芸種の実物を初めて見ました。これは,京友禅の下絵に使われるアオバナのことで,滋賀県で栽培されていることは知っていました。また,青汁を染み込ませた紙や青花ペンなども持っています。染まらない色素というのは面白いもので,興味の対象の一つとして,昔から気になっていました。
小学生のとき,ツユクサから色水を採取する夏休みの宿題がありました。それに対し,なぜこのようなことをしなければならないのか不思議だったのです。色水を得るのは,それはそれはたくさんのツユクサを集める必要があったのです。当時から,教材の意義や目的を知りたかったのですから変わっていたのかもしれません。真相は,友禅の青花調べということだったのだと思いますが,実は,単なる色水遊びだったのかもしれません!? いずれにしても,オオボウシバナがあれば,簡単に必要量の色水が得られました。
2005年8月4日(木)  「金沢から来訪」
勤務先に,親しいS先生が金沢から訪問されました。施設などを案内した後,予約しておいた島津創業記念資料館へ移動しました。ここからは前の同僚の先生にも合流していただき,館長の丁寧かつ熱心な説明に感動しました。その後,資料館前の料理屋さんで夕食をご一緒しましたが,本音を自由に言える数少ない仲間で,とても気持ちの良い時を過ごせました。全国には,S先生を始め足元にも近寄れない素晴らしい先生がたくさんおられます。そういった方々をたくさん知っていますが,それによって,劣等感と向上意欲の双方を刺激されます。それは,幸せなことか不幸なことか,悩みます。
お土産に,温泉豆腐をいただきました。これは,全国で流行ってきましたが,彼の指導によります。本業を離れてということでなく,化学の教材として開発したところが立派なところです。何度か食べたことがありますが,自宅でゆっくり味わうのは初めてです。そして,気づきました。「エッ!」と思うほど美味しいのです。間違いなく,京都の有名なS豆腐もかなわないですね。
2005年8月5日(金)  「体調不良」
数日前から,背中の痛みが激しくなり,起き上がるのが難しくなりました。柱にしがみついて何とか立ち上がると歩けますが,屈むと激しい痛みが襲います。仕方なく病院へ行くと,昔からの病気の悪化に加えて意外な病気も見つかり,ダブルパンチ! 過労による体調不良ということですが,大した肉体労働をしているわけでもなく,わが虚弱体質に悲しくなります。2つの科を受診したこともあってか,診察代と薬代で約1万円‥痛みと比較すると安く感じました!?
2005年8月6日(土)  「草抜き」
夏の予定を検討するとこの日しかなく,昨日の深夜,岐阜の里へ出かけました。体調不良で屈みこむのが難しい中,草抜きに汗を流しました。柿の葉にはアメリカシロヒトリの幼虫がいっぱい‥これでは柿も大きくなれないだろう思います。以前は,この地方にいなかったはずで,気球温暖化の影響かな?‥と思います。揖斐川上流の母の里にも出かけ,墓参りをしてきました。藤橋村といいましたが,町村合併でなくなり,とても寂しく思いました。偶然,伯父さんに出会え,独特なホクホクした味わいのジャガイモやカボチャ,そして,大好きなミョウガをどっさりといただきました。藤橋は生まれ故郷‥長く生活したことはありませんが,心やすらぐ故郷です。
2005年8月11日(木)  「伏状台杉」
もう20年以上前になると思いますが,この巨大台杉が一部の登山マニアに知られるようになりました。当時,険しい山を登って見学に行くのが流行りましたが,私が登れるようなところではありませんでした。それが,最近になって林道が出来,簡単に行けるようなりました。今月の5日に実施した勤務先の見学会は,この伏状台杉も対象の一つでした。申し込みは多数となり,内部のものは参加できず残念でした。しかし,昔からの憧れもあって,娘と2人で出かけました。大きな伏状台杉であるとともに,本数が多いこともわかっていましたが,実際のすごさは圧巻です。裏杉(アシウスギ)の独特な特長によりますが,よくここまで成長し,しかも遺されてきたものです。材としての杉は,安物の代表のようですが,そんな意識を吹っ飛ばす立派さです。
帰路,アユの塩焼きを食べましたが,美味しかった! 見学に出かけたのは午後,かなり回ってからでした。それまでは,地蔵盆の配布資料(お菓子券などの作成)作りで,大忙し。ほんわずかな時間で,いろいろなことをしています。
2005年8月13日(日)  「墓参り」
父母の墓参りに行きました。万灯会用の提灯を吊るし,墓石は,新たに購入したブラシできれいにしました。手を合わせると,父母は,昔からこの墓の中にいたような気がしてきます。けして忘れないと思っていた父母との思い出も,次第に忘れ行くようです。命と人と人の結びつきについて,考えさせられました。忘れないことも忘れることも意味があるのはわかりますが,将来のわが身と重ねると寂しいものです。岐路,小倉金時氷を,お寺の横の床机に座って,本当に久々に味わいました。束の間の安らぎの中,ようやく「夏だ!」という季節感を意識しました。
2005年8月14日(日)  「おもしろランド」
展示場のお客さんを対象とした演示実験で,それぞれの先生の持ち味を生かした内容としています。前から楽しみにしていたのですが,管理的な役割ばかりで,実施できなかったものです。しかし,いざとなると,いろいろと悩みます。お客さんの年齢層や興味に合わせて,広く喜んでもらえる内容というと,本当に難しいものです。結果,「何とか終わった‥」という不満足な出来でしたが,後で,小さな女の子に「おもしろかったです!」と言われ,ほっとするとともに,舞い上がってしまいました。単純です!
2005年8月16日(火)  「小学校で講演会」
ソニーの研究会と小学校の支部研修会の両方の講師依頼が重なり,結局,小学校へ行くことになりました。ソニーの方は,友人に頼むことができました。
研修内容のメインとなる内容は指定されていましたが,あとは,ほぼ自由‥となると,こんな楽しいことはありません。気がつくと,あれもこれもと実験内容を増やし続け,2時間の予定時間内で終了するわけがありません。仕方なく,内容を大幅に減らしましたが,これが昨夜のこと‥となると,全体の流れを再構成している時間がなく,つながりの不十分な内容となりました。役員の方は,いずれも京都の理科の大物先生ばかりです。そんな中,いつも通り,今回初という実験をいくつか入れてみました。結果,「これでいいのかな‥」と,少々不安ですが,いかがだったでしょう? 参加していただいた先生方‥本当にありがとうございました。
2005年8月17日(水)  「田舎暮らし」
親戚のNさんから「田舎暮らし」を始めたというはがきが届きました。そこには,赤いログハウスとURLが印刷されています。すぐにインターネットで開けてみると,それはそれは素敵な別世界が広がっています。「田舎暮らし」には,憧れといってもよい素敵な響きがあります。ネットで乗馬姿のNさんを見ると,わが身は,どこか道を踏み外したような気がします。岐阜の田舎があるのですが,京都より都会といった部分が増え,圃場整備も進み,別世界といえるようなところではありません。今夏は,とにかく多忙で,1泊の旅行すらできません。少しで良いので,豊かさを実感できる場が欲しい‥
2005年8月18日(木)  「中理研後期講座」
16日の送り火は,講演の疲れで寝ている間に終わりました。ゆっくりする余裕の全くなかった今年のお盆は,気づかないうちに過ぎ去り,今日は恒例の後期講座を迎えました。頼まれていた実験講演は同僚の先生に押し付け(レポートは書きましたが‥),久々にほっとした一日になりました。お願いした講演は,なかなか見事なもので,私のこだわりの要点の解説も丁寧にしていただきました。最近,同僚の先生の活躍に感心することが増えています。結構なことだと思いますが,少し寂しいのも確か!
2005年8月19日(金)  「神戸製鋼所見学」
明日の土曜日は休日出勤,翌,日曜日は地域教育フォーラムの準備,月曜日はフォーラム当日‥と多忙な日々が続きます。そんな中,今日の神戸製鋼所見学は,行ってよいのかどうか悩みました。注意深く周りの雰囲気を調べ,昨日になって参加を決めました。工場では,セキュリティの関係とかで中核部分の見学がなく残念でした。しかし,これが製鋼所?と思えるきれいな空気に驚きました。
お土産に購入したカツオの心臓の佃煮は,とても興味深いものでした。1心房1心室がわかり,十分に教材になりそうです。
2005年8月20日(土)  「コマーシャル」
先日,姪が制作に関係している2ページ続きの巨大な新聞広告が掲載されました。これには,関連のテレビコマーシャルもあるということで楽しみにしていたのですが,ようやく見ることができました。新聞同様に,それはそれは素晴らしいもので,感動しました。恐らく,何かの賞を受賞するのではないかと思います。姪も含め,素晴らしい連中が私の周りにたくさんいます!
2005年8月21日(日)  「地蔵盆」「地域教育フォーラムの準備」
朝は,地域の地蔵盆の準備作業。会場までの近道である川沿いの道を行ったり来たりしていて意外な発見‥3面張りに近い単純な川底に土手が発達し,雑草が覆い茂って自然の川が蘇ったように見えます。よく見ると,大きな石が並べられており意図的に作ったようにも見えますが,さて,どうなんでしょう。いずれにしても,川の中は魚でびっしりで,カルガモが2羽,シラサギが1羽,ハクセキレイが1羽いました。ホタルも毎年,観察できるようになっており,かつてのドブ川の変容に驚きます。
午後は,地域教育フォーラムの準備で,国際会館へ行きました。パネリストの先生方は,上手にパワーポイントを作成され,それを用いたリハーサルはとても熱心なものでした。不安な明日が,期待の明日に変わりつつあります。
2005年8月22日(月)  「地域教育フォーラム」
いよいよ当日となり,職朝後,あわてて国際会館へ。さまざまな準備項目があり,すべて順調に進んでいるのか不安‥といって今更あわててもどうなるものでもありません。うちのスタッフはイベント慣れしており,いつものことながら何事も対応は素早く,順調に進んでいきます。パネリストの皆さんも,今日は顔つきが違います。要するに,意思を持って勝手に動き出した工場のようなものです。こうなると,私は,よそ者の見学者のような気分になります。
日所長のお話は,いつも通り,納得できる素敵なものです。思いつきの私見のようでいて,丁寧に計算された発言はお見事なものです。私とよく似た発想だと(勝手に‥)思うのですが,私の発言は支持されないのが不思議なところです。
2005年8月30日(火)  「特別清掃」
明日からセンター学習開始という日に特別清掃。実験室の荷物をすべて部屋の外に出し,しばらく,中に入れません。こんな日は,さすがに特別な仕事がなく,手元の書類整理や忘れていた小さな仕事を処理できました。ほっとして部屋を眺めると,なんともいえない荒れ方で,戦場のような夏休み期間が思い返されます。同じ職場に長年おりますが,こんなに多忙だったことは初めてです。充実していたのでしょうが,新たに学ぶ機会は少なく,先行きが不安です。昔,鉱山へ見学に行った時,「新たに見つけた鉱脈分だけしか掘り出しません。そうでないと,鉱山がつぶれます。」ということを聞きましたが,そうすると,今の私は「じり貧!?」。