★ 近況(2004年1月〜4月)★ 

  

2004年1月1日(木)朝  「大晦日」
大晦日は,いつも通り,夜の9時頃から東山界隈を歩きました。この時間帯は,紅白のおかげか人通りが少なく,とても静かな京都を楽しめます。それでも,40年ほど前と比べると,ずいぶんと賑やかになりました。ゆっくりと晦日そばを食べ、石塀小路を歩き,清水寺で京の夜景を楽しみ,除夜の鐘を聞くと帰宅します。この時間帯から,ほとんどのお店が開店し,溢れんばかりの人通りでごった返します。
2004年1月1日(木)夜  「新年」
昨年も,年末までほとんど余裕のない,多忙な1年を過ごしました。しかし,右往左往するだけで大したことはなにもできず,悔しさと後悔でいっぱいでした。各地の,とんでもないエネルギッシュな先生方の存在を知っているだけに,落ち込むばかりです。盛口先生は,「落ち込んで,その悔しさが力になる!」とのお言葉ですが,もともと力があればの話です。
2004年1月3日(土)  「パソコン復活」
3日からパソコンショップが開店ということで,ダメモトで,壊れたパソコン用のハードディスクを買いに行きました。交換は簡単で,後はパソコンに堪能な娘に任せました。しばらくすると「直ったよ!」という返事。嬉しいような悲しいような。恐らくそうなるだろうとは思っていましたが…
まだ,十分に使えるスペックで再生したパソコン,さて,どうしましょう!?
2004年1月4日(日)  「パスカル電線」
富山のT先生が,韓国でパスカル電線を紹介していただけるということで,20セットを送付しました。お正月は,この製作作業に追われてゆっくりできませんでしたが,嬉しいことです。韓国には,今までに2セットしか送っていませんでした。
2004年1月5日(月)  「仕事始め」
昔は,仕事へ復帰するリハーサル日のような感覚がありましたが,朝からフル操業といったところです。理科教育について多忙なら嬉しいのですが,直接関係しない雑多な用事で追いまくられます。仕事は皆さんで責任分担し,調整のための会話は最小限にすべきだと思いますが,分担も不十分,調整作業も延々ズルズルと続き,非効率極まりない。そうせざるを得ない仕事内容でもありますが…
2004年1月25日(日)  「点電球-その1」
先日,松阪市のS先生より,点電球が入荷したという情報がメールでありました。家と勤務先の往復だけという毎日ですが,ネットのおかげでさまざまな情報を交換できます。最近は,私が発信するより,情報を受けるほうが多いかもしれません。ありがたいことです。
本日,教えていただいた松阪の業者に電話し,在庫を確認しました。1個50円という返事…安いのですが,もうちょっとと期待してしまいます。N理科に販売してもらっているのに比べると1/4の値段ですから,文句は言えないのですが…
2004年1月26日(月)  「初天神」
昨日の日曜日は北野の天神さんの縁日でした。初天神で日曜日に重なり,早朝に出かけました。昔,天神さんの近所に住んでいたことがあり,自宅の庭のような親しみを感じるところです。骨董品の中から理科関係のものを見つけるのが目的でした。銅鏡や六文儀,剥製や鉱物標本,昔の理科の教科書など,興味深いものが見つかります。しかし,寒いためか,いまいちの内容で,何も買わずに帰宅しました。最近,足の関節痛が続き,あまり動けませんでした。これではいけないと,無理して歩きましたが,痛みをこらえて歩くというのは辛いものです。
2004年1月27日(火)  「点電球-その2」
22日に,どなたか?の方から,ヤフーオークションで極小の豆電球が出ているという情報をいただきました。ありがたいことです。勤務先のNさんに頼んで落札していただき,到着しました。画像では見ていたのですが,手にするとその驚異的な小ささに唖然とします。定格は「1.5V-9mA」…すごいですね!
2004年1月30日(金)  「パスカル電線増産中」
1月だけで,31セットを送付しました。韓国の20セットという特別な事情がありましたが,それでも多い。嬉しいことですが,帰宅後,毎日のように作業を続けざるをえず,限界が迫ってきたような感じがします。費用で限界が来ると思っていましたが,時間と体力の方が先にやってきそうです。
2004年1月31日(土)  「200億円」
青色LEDを発明した中村修二さんの請求に,裁判所が全額200億円の支払いを命じました。新聞には反論も掲載されていましたが,中村さんの本を読めばわかる特別なケース…拍手を贈ります。
財務省がたばこの広告を大幅に規制することを決めたという記事もありました。遅すぎという怒りもありますが,同時に感無量の喜びでもあります。「次世代を担う子供の禁煙教育を!」という私の最大の願いが徐々に実現しつつあります。
2004年2月1日(日)  「排水パイプ詰まり」
3日前に排水パイプが詰まり,排水が噴き出しました。このままでは,風呂も洗面所も使えません。さあ大変,どうしよう!…ということで,以下の3段階で修復を試みました。
「1.薬品」強アルカリの液が市販されており,成分を見ると3%水酸化ナトリウム水溶液でした。タンパク質成分を溶かしてしまおうというものです。
「2.エアポンプ」プラスチック製の大きな注射器です。気圧で押し流そうとするものです。
「3.ワイヤー」コイル状の長いフレキシブルな金属棒で,ゴシゴシとパイプ内を掃除します。
結果,3段階目(3日目)で,ようやく通りました。詰まった部分は父の施工で,生きておればお任せだったのですが…。
多忙な中,いろんなことをしなければいけません。
2004年2月8日(日)  「青色発光ダイオード」
選挙の投票後は,昼間からテレビを見ていて,中村修二さんへの厳しい発言をする著名な評論家の意見が気になりました。科学を中途半端に理解するということは,いかに危険かということを実感します。量子力学とか難しそうな言葉は使っても,実は,何もわかっていないのです。このようなテレビ番組を見て世論は形成されていくのかと思うと,悲しくなります。この件は,かなり特殊な事情があり,こういった高額請求が一般化するものではありません。それは,私にでもわかります。「中村さん,頑張れ!」…応援しています。
2004年2月10日(火)  「手紙二通」
手紙の一通は,楽しみに待っていた「点電球」! 松阪市のS先生からのプレゼントです。市販してもらっているのより小さく(扱いにくいですが…),新たな何かが期待できます。
もう一通は,懐かしい教え子からのもの。中からは,お母さんと新しく立ち上げたブランドの見事な布製ブックカバー。斬新な刺繍と,しなやかな感触は見事な出来です。恐らく,比較できるものは他に無いことでしょう。早速,さきほど買った「リビング・ヒストリー(ヒラリー・ロダム・クリントン)」に被せると,ぞくっとするほどしっくりと合いました。
2004年2月16日(月)  「50歳」
といっても,私ではなく妹。今日は,妹の誕生日。自身の年齢も,そして,残された人生を強く意識しますが,身内の誕生日で,その思いを更に強くします。仕事は難しくなり,お面をかぶった虚構の姿勢を貫いていますが,このまま終わってよいものかどうか悩みます。
2004年2月21日(土)  「研究会」
「第14回京都自然科学研究集会」が開催されました。手弁当で自主的に参加される草の根の先生方が京都の理科教育を支えているわけです。こういった個々の取り組みの連携が進まなければいけません。そして,ネットを通して日常活動化すれば,理科教育は大変革するはずなのですが,思うとおりに事は動きません。
2004年2月28日(土)  「研究会」
総合教育センターで開催された教育研究発表会に参加しました。アドバイスを担当していた先生の発表ということで,緊張しましたが,丁寧なもので,心配無用でした。
2004年2月8日(日)  「作品展」
次女の三回生の作品展がマロニエ画廊で開催されています。楽しみで,朝から落ち着きません。
お土産のワインとシャンパンを買って,まずは丸善へ寄りました。4階のレジ横で,「Mignonブランド」のブックカバーを見つけました。これは,教え子の自作です。ぜいたくな生地と仕上げの丁寧さで,うっとりするほど素敵なものです。4点購入し,マロニエ画廊へ向かいました。
プロと違って,学生の作品は悪戦苦闘がわかり,(評価し易く…)見ていて楽しいものです。あと数年すれば,この悩み多き荒削りの魅力は,きれいさっぱり隠されてしまうのでしょうか!
※「Mignonブックカバー」は,丸善だけでなく「烏丸三条の大垣書店」や「ジュンク堂」などでも購入できるそうです。生産量は少なそうで,すべてを買い占めたい衝動にかられます。
2004年3月13日(土)  「三回忌」
父の三回忌を行いました。「もう3年!」いや,正しくは丸2年…わずかしか経っていないのですが,ずいぶんと前のことのように思い出されます。父に頼っていた家事が負担となり,生活の余裕がほとんどなくなったことが原因です。今さらながら父のありがたさを感謝するとともに,その大きさを実感しています。
近くの縁者ばかりでこじんまりと行いましたが,それでも大忙しでした。
2004年3月19日(金)  「スリランカ」
スリランカからの視察者があり,簡単な実験を見ていただきました。夜は21時まで会議,その後,竹田駅で奥さんと待ち合わせ,故郷の岐阜へ出発しました。とにかく多忙です。仕事のみに専念できれば嬉しいのですが,義務的な私事も増えるばかりです。
2004年3月20日(土)  「関市」
故郷のようすを見に行くついでに,近くにある関市へ寄りました。KAI CUTとフェザーなどの家庭用の刃物で知られていますが,歴史的には刀剣の町でした。刃物資料館とフェザー博物館を見学し,刃物物産館で層状の模様が浮き出た見事なペティナイフを買いました。また,長く愛用している工作ハサミ2本の研ぎ直しを依頼しました。
故郷に放置している家は,次第に朽ちていくようです。いつも気にしている柿の木は見事に剪定されており,幹の皮もきれいに剥がされていました。いつもお世話になりっぱなしで,申し訳ないことです。
2004年3月27日(土)  「電源装置」
新学習用に,23台の交流電源装置を作りました。休日の持ち帰り仕事ですが,趣味のようなところもあって苦になりません。本体は100円ショップのポリ容器の利用であり,貧弱です。しかし,割れ易いポリプロピレン樹脂の穴開け加工方法について考える機会となりました。予算の厳しさは,新しい開発に結びつきます。
研ぎ上がったハサミが宅急便で届きました。わくわくしながら封を開け,刃の滑らかな摺り合わせ具合に満足しました。研ぎも素晴らしいのですが,このような使い易いハサミを作った職人さんも見事なものです。かかった費用で新品が買えますが,愛着は研ぎ直しを選んだのです。
2004年3月28日(日)  「朝市」
朽木村の朝市に出かけました。さば寿司やシイタケ,ワサビの瓶詰め,サクラの枝,とち餅,ガラスの鉢,丸太,炭など,どんどんと買い込みました。一息ついて温かい天ぷらそばを食べると,フキノトウの苦味が口一杯に広がり,春を感じました。
2004年4月20日(火)  「ダウン」
もともと持病を抱え,日々,なんとか生きている状況です。ただ,病人というのは自己管理が上手で,仕事を休むようなミスは,あまりしないものです。しかし,本日は限界…さまざまな薬を使ってもコントロールがきかなくなりました。暴走を始めた原子炉に立ち向かっているような気分です。突発的な病気で休むのとは違い,精神的にも,かなりのダメージを受けました。
2004年4月29日(木)  「作品展」
教え子の作品展に行きました。都会の喧騒を一歩入った「GAllERY HANARE」(川西市)は,あか抜けた大正ロマンとでもいいましょうか…。人生をすべてやり直したくなるような気持ちにさせられる,素敵な異空間でした。近所の草原でのピクニックは作品を利用した楽しいもので,集まった人々の魅力に感激しました。教え子以外に,偶然にも知人に出会い,驚きました。天候にも恵まれ,時間を忘れた1日でした。
「兵庫県立人と自然の博物館」にも寄りましたが,評判どおりの素晴らしさでした。ただ,立地は大住宅地のど真ん中で,その不一致さが謎でした。ある意味で,「GAllERY HANARE」と似た異空間でした。