私のランス観


 タイトルにも銘打ったように、ここでは私の独断と偏見に基づいたランス観を言いたいと思います。

 

 今までいろんな所で、私が一番好きなキャラクターについては、書きまくりました。

 拙作「真鬼畜王」を後書きまで読んでくださった方はご存知でしょうが、「見当かなみ」ちゃんであります。

 ・・・しかし、その上に超越したかたちで存在するのが、「ランス」でした。かなみちゃんの魅力もランスあってのものだと思います。もし、ランスシリーズ以外のキャラで出てきたとして、ここまでお気に入りのキャラクターになり得たかは、正直言ってわかりません。

 

 そのランスの魅力ですが、大部分の方と同様に、男としてのあこがれがあります。あの決断力、行動力にはあこがれを禁じ得ません。

 なかでも、自分に対するあの絶対的なまでの自信がランスの一番の魅力であると言っても過言ではないでしょう。前述の決断力にしても行動力にしても、根底にあるのはその自分に対する自信なのですから。

 ランスがよく言う、「俺様は無敵だ!」という発言からもその強い自信がうかがえます。当然、はったりなどではなく本心からそう言えるところがすごいです。

 同時に、言葉どおりランスはまさに無敵です。

 相手が何者であっても、たとえ絶対なる創造神「ルドラサウム」であっても、無敵なのです。根拠なんてありません、ランスだから無敵なのです!

 それを言うなら「真鬼畜王」はおかしいじゃないか、と思われた方もおられるこもしれませんが、これについては後で述べたいと思います。

 

 ところが、この自信がある時期から微妙に変わってきました。

 その理由はズバリ、「シィル」ちゃんであります。

 シィルちゃんと出会うまでの自信の源は、もちろん自分自身でした。

 ・・・たとえば自分の才能であったり、ひょっとしたら「俺様がそう思うからそうなのだ!」的な根拠のないものだったかもしれませんが、自分自身以外の何者でもありませんでした。

 しかし、シィルちゃんと出会い、一緒に過ごしていくうちにそれは大きく変化して行きます。

 ・・・シィルちゃんは常にランスを信じています。・・・それこそ無条件、絶対的にです。

 それに対し、ランスの方も意識するしないにかかわらず、その信頼に全力で応えてきました。

 

 「自信」というのは文字どおり、自分を信じる心です。

 

 これまで自らのみが信じていた自分、・・・それが、その自分の隣で自分以上に自分を信じる存在があらわれたのです。

 それによって、自分に対する自信の根拠が徐々に変化して行きます。・・・つまり、自らのみから、シィルちゃんからの絶対的な信頼を加えたものへと。

 そして、そのことによりランスの自分に対する自信も、絶対的なものにまで昇華されていきます。

 ・・・しかしまた逆に、自信の根拠がシィルの存在へと移っていったことにより、シィルちゃんの不在はランスの自信に対して、大きな揺らぎをあたえるようになってしまいました。

 つまり、ランスが無敵たるにはシィルの存在が必須なのです。

 蛇足ですが、「真鬼畜王」において「リセット」の存在がある程度シィルの代わりを果たすことになっているのですが、一度失った自信の根拠の代わり足ることはありえませんでした。

 

 最後に、シリーズを積み重ねていってから、よく言われていることなのですが、

「ランスがだんだん優しくなった(あるいはいい人になっていった)」

 ということについてなのですが。

 大人になった・・・そう言ってしまえばそれで終ってしまうのですが・・・。

 私が思うに、ランス一流の照れ隠しだとふんでいます。

 

「人は優しくされることによって、他人に対して優しくなれる」

 

 シィルに出会うまでのランスが、どのように生きてきたのかはわかりませんが、あの性格から考えて、あまりいい環境を生きてきたわけではないでしょう。

 人から優しくされたことがなかったのかもしれませんし、あるいはあの性格ですから、突っぱねていたのかもしれません。

 それがシィルちゃんと出会い、おそらく初めて素直に優しさにふれることになったのでしょう。

 そこで、その優しさをそのままシィルちゃんへと返せばいいのですが、そんな恥ずかしいことができるか・・・ってなわけで、他人に対して少しづつ返していくようになったのだと思います(ときどき、シィルちゃんへ返しながら)

 

 なんだか結論として、結局シィルあってのランスだ・・・ということになったような気がします。(「真鬼畜王」と同じ結論ですね)

 

 

 ・・・以上が私のランス観でありますが、すべて私の独断と偏見と妄想の産物でありますので、人によってそれぞれ感じ方は違うでしょうし、またそれでいいのです。

 しかも、現在ただいま(1998年1月28日)、そう思っているだけでありますので、これから「ランス5」がでてたちまちに変わってしまうかもしれませんので、あしからず。

 

 

 

 


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