桜が恋人。 雨はかつての自分。 雲は現在の自分。 主人公は過去に大人達から愛された経験がなく、人の愛し方を知らなかった。 そんな自分が傷付けてしまった恋人を想い嘆く歌。 手足の鎖引かれ動く雲 誰もが幸せだと思っている 現在の自分は彼女にはもう会うことが出来ない。 「誰もが〜」の部分は自分が幸せに思われているようにも捉えられるけれど、 ひとひねりして、かつての自分は自分以外の周りの全てが幸せに見えていた。 そのくらい小さな人間だったという皮肉を込めた意味ではないかと。 弄ぶいたずらな青い風 離れて夢を見るいつの日も 青い風は若く精神的に未熟だったことの例え。 こんな自分だけれどいつか君とまた愛し合える日を夢見ているよ。 >優しさは何処にも無い 凍えさせてしまう 当時の自分は優しさに欠けていて君を悲しませてばかりだった。 >嗚呼 包み込むことさえ無理な冷たい雨 桜を散らす雨の様に、悲しませ傷付けることでし か君に触れることが出来なかった。 いざ優しく包み込もうとしてもその方法がわからなかった。 >降り注ぐ涙に散って行く花 君の笑みも壊れていく 降り注ぐ涙は、雨(自分)でもあるが、桜(恋人)の涙も同時に意味している。 自分のせいで大切な恋人が追い詰めて壊れていってしまう。 どうしたら君を守ることが出来るだろう。 >木々の隙間からまた一雫 零れ落ちる数え切れぬ花びら 一雫というのも、先ほどと同じ意味。 別れることが自分に出来る優しさなのかもしれない。 >たった一つ ずっとそばに 愛する人でさえ 守れない雲 唯一の願いは君のそばにいること。 だから別れても自分は遠くから君を想い続けるよ。 もうこれ以上君を傷付けることはないだろう。 けれど君を守ることも出来ない、無力な存在になってしまった。
197 名前: 2/2 [sage] 投稿日: 2008/01/12(土) 02:03:40 ID:6YZa7AH40