deadman in media主人公の別人格が彼女を殺したが 素に戻ったら、死んだら嫌だよウワーンみたいな感じだった と簡単に解釈してみました。あとはわからん(w Nana :03/03/12 02:08 ID:A8Pw/2Mw 主人公の恋人は、殺人の冤罪をかけられていた。 毎日のようにTVから流れる彼女の顔、罪を被せる報道。 明かりを消していてさえ、彼女の部屋には嫌がらせと罵声が浴 びせられ続けている。 主人公は彼女の側にいて、彼女をはげます事しか出来なかった。 しかしある日決定的な出来事が起こる。 主人公が側を離れている間に侵入した男達が彼女をレイプして しまったのだ。 何度も主人公の名を呼ぶ彼女、だがその声は彼には届かない。 男達の狂ったような笑い声にかき消されるだけだった。 彼女はその後天井からロープを垂らし、自らの命を絶った。 翌日、彼女の家を訪れた主人公は、目の前の光景に愕然とする。 すぐに彼女をロープから下ろすが、何もかもがもう遅すぎた。 傍らのテーブルに、彼女が残した走り書きがあった。 「ごめんなさい。もう疲れました」 光を失った彼女の目に、笑っている主人公が映る。 彼の両目からは涙が溢れていた。 ――これは悲劇のシネマだ、作り話のTVだ。 ――主よ、聞こえていないのか。見殺しにする気なのか。 ――主よ、聞こえているんだろ。見捨てるつもりなのか。 ――時間よ止まれ ――失いたくない ――どうすれば ――……… ふと思い出す、TVの映像でちらりと見えたあの死体達。 彼らはどうしたかったのだろう。 自分達に何をさせたかったのだろう。 彼の脳裏に過去の映像が蘇る。 楽しかった、幸せだったあの頃。 どうしてこんな事になってしまったのか。 どうすればあの頃に戻れるのか。 彼の思考回路は、そこでふつりと途切れてしまう。 と、彼の目にテーブルの上のカッターナイフが映る。 彼は楽し気に、まるで新しい遊びを見付けた子供のように、カ ッターの刃を軽快な音と共に押し出し、そのまま自分の首へ突 き立てた。 辺りに血の臭いが満ちる。 彼が事切れる寸前に窓から見た、涙でにじんだ街の明かりは、 まるで沢山の涙のようだった。 ――世間を騒がせた殺人事件の真犯人が見つかるのは、彼らの 死から数時間後の事だった。 かなり個人的な解釈です。 「in media」というタイトルから、そのままTV等のメディアに 関する悲劇を連想し、このような解釈をしてみました。 なまたま ◆IxT6281Ch. :03/03/12 03:15 ID:o//yakaj |