静かに降る雪は迷子の様に 
自分の居場所も行く先もわからないみたいだ。 
暖かい土に触れる事も出来ずに 
冷たいアスファルトの上に落ちて、溶ける。 
消えるように、溶ける。 

僕とあなたとの愛は行き場がなくなり 
雪みたいに、お互いの心に届かぬまま 
溶けて消えてしまう。 
まるで、雪みたいに。 

この思いが消えてしまうのが怖くて焦る日々。 
お互いの心を、幸せを、 
雪が降り立つはずだった暖かい土を探して 
身体を重ねるけれど、心は重ならないまま 
結局すれ違うばかり。 

僕は願う。 
少しだけでも僕のために笑って欲しい。 
少しだけでいい。 
僕の愛に気付いて欲しい。 
僕の全ては、あなたを必要としている。 

雪が溶けて消えてしまう様に 
僕らの思いも消えてしまうのかな。 
冬が終わり春になって 
雪が溶ける様にあなたまで居なくなってしまったら 
僕はあなたを忘れてしまうのかな？ 
それを考えるだけで胸が痛い。 
だから僕たちはすれ違う心を探し続ける。 
冬が終わる前にと、焦っている。 

僕の溢れ出すこの気持ちを知りませんか？ 
僕の君への思いに気付いてくれませんか？ 
僕の全ては、あなたを必要としている。 

雪が溶けても、桜が満開になる様に 
春になったら僕たちもわかりあえるかな。 
雪が溶ける様に、この不安も消えてくれるといいのに。 

僕は願う。 
少しだけじゃなく、あなたのために笑っていたい。 
少しだけじゃなくて。 
あなたの愛に気付いてあげたい。 
僕の全ては、あなたを必要としている。 

あなたの気持ちがわからない。 
わからないから、不安なんだ。 
あなたも、僕を求めていてくれるのかな。 
僕はこんなにも、あなたを必要としているけど。 

迷って選んで、傷つき傷つけて 
すれ違ってばかりで生き急いで 
なんでこんなに苦しいんだろう。 
雪も本当は僕たちの様に、暖かい土を求めて降ってきているのだろうか。 
迷子になりながら探しても見つからずに 
消えてしまうその姿が僕たちと重なって見える。 

僕の願いはただ一つ 
春が来てもずっと、側にいて欲しい。 
僕はあなたを必要としているんだよ。

ROUAGE「ねがい」 [sage] 投稿日： 2006/02/21(火) 20:23:06 ID:Rr678sHy0