ムック  雨のオーケストラ
大人になった「僕」が、
初めて付き合った彼女を思い出している歌だと思った。 
年は中3〜高1くらいかな? 
歌詞そのままに解釈してる部分は割愛。 

>僕が君についていた嘘 きっと君は知ってたよね 始めから 

始めから→付き合い始め 
嘘→君を好きだと言ったこと、という前提で 
告白されて、それまで彼女のことは大して意識していなかったのだけど 
周りにもチラホラとカップルができ始めた頃だし、
なんとなく自分も付き合ってみることにした(ありふれた日常) 
告白を受けた際「自分も君を好きだ」等と都合の良い言葉を言ったのでは。 
嫌いではないけど好きでもない、なのに好きだと言って付き合っている。 
そのことに対して罪悪感をもっている。 

1番、休日。待ち合わせた彼女を街を眺めつつ待つ。 

>罪人の行き交う街の中で 
罪人→大なり小なり、嘘をついている人。 
自分がそうであるからわかる。
街には沢山の人がいるけれど、きっと誰もが誰かに嘘をついている。 
だって自分(=罪人)とは違う君を、僕は簡単に見つけられるのだから。 
ふと視界に入った、雨に濡れて小さくなった猫の姿に君を思い浮かべる。 

>濡れてしぼんだ猫 
孤独、震えながら耐えているイメージ。 
僕の嘘を知っていて、でもどうにもできない彼女の雰囲気と重なってしまった?

2番、翌日。静かな雨の中二人で下校。 
どしゃ降りでもないので、せっかくだから彼女を相合い傘に誘う。 

>君の横顔あかく染めた 
君は僕を見ない。 
>凛とした空気は堰を切った 
空気は冷たく引き締まり、昨日は濡れてしぼんだ猫のようだった彼女も 
今日はなにか決意したような雰囲気を纏っている。 
大人びた髪型や表情を見て、僕は日常が崩れていく感覚を知る。 
指先が触れ合うほど近いのに、僕を見ない彼女は
真っ直ぐ前を見つめながら、別れ話を口にした。 

>君が描く幸せの絵に 僕の姿は見あたらない 
視線は未来に向けられている。そこに希望はあるけど僕はいない。 
ひとしきり喋り終えた彼女は漸く僕を見る。 
君は未来へ進もうとしとしていて、
その目にうつった僕だけが取り残されていく。 

現在、大人になった僕。 

>僕らの失敗は雨に流れ 
雨=時間ともとれる。時間に押し流されて大人になった二人。 
今になって思えば、あの時見えなかった色々なことがわかる気がする。 
きっと彼女は僕の嘘に気付いていただろうし、
そうと知っていながら付き合ったのだろう。 
始まりがどうであれ、きっと僕も惹かれていたんだ。 
だって雨が降れば彼女の傘の心配をして、
可哀想な猫を見れば彼女を想った。 
人の溢れた街並から、
迷わずにその姿を見つけることだってできたじゃないか。 
でも罪悪感が勝っていて君を好きになった事実に気付けなかったのだろう。 

結局僕は独り。未だに雨の日の空気で君を思い出しているよ。 


補足ありましたらお願いします。 

288-289 [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 18:52:44 ID:eSQaN5AeO



結構無理矢理なので話が前後してる所もあります、スマソ。 


状況としては、僕と君は恋人同士、もしくは
その他信頼関係があった(はずだった)。 
けれども何かのきっかけに、君を信じられなくなり、
僕はどんどん疑心暗鬼になる。 
それは恐怖にかわり、ついに君を殺してしまった。 
そのことを思い出して、現在ノートにペンを走らせている。 
全体の流れは 現在→回想→現在 


冒頭は 
あの日=君を殺した日 
で、あとはそのまま。 

>天気予報通りの雨 君は傘を持って出掛けたかな? 
⇒僕の中の君(※「傘をひとつたたんで〜」部分の解釈より)を、 
記すことによって浄化させようとしてる?(→出掛ける君) 

>「さよなら今日の日」 を幾重も重ねる 
>空を見上げれば光の粒 
>ありふれた日常 残響のオーケストラ 雨が奏でた 
⇒ここから回想。君を殺した時のこと。 
君はあっけなく死んだ。まるでありふれた日常の一部かのように。 
君を殺した瞬間、君は最後まで僕を
信じていてくれてた事(=真実=光の粒)に気付く。 
雨が悲劇を嘆いているようだ。 
「『さよなら〜」は、「ありふれた日常」を修飾してるのかな?

>罪人の行き交う街の中で迷わずに君を見つけられる 
>葉桜を濡らす初夏の雨、君が来るのを待ってる僕 
⇒罪人=信じることができない人々 
それか、 
街の中=僕の心の中 
罪人が行き交う=疑心暗鬼な様子 
その中で、やっぱり君を信じたいという願望が僅かに残っている。 
もしくは、君が僕を信じてくれていることを本当は僕も知っている。 
(=迷わずに君を見つけられる/君が来るのを待ってる僕) 

>濡れてしぼんだネコ 君に重ねて 
⇒僕に殺される瞬間の君。ひどく怯えている。 

>紫陽花みたいだね 
>鮮やかに咲く街並の傘 
>真っ赤なビニール傘 君の横顔 赤く染めた 
⇒君の死体の描写。 
赤い血が綺麗に飛び散っている。 
「罪人の〜」の「街中」を僕の心と解釈した場合、
ここでの「街並」も僕の心? 
→君を殺したことで、僕の中の色々なモノが溢れ出した(=鮮やかに咲く) 

>木陰の鳥達 空を待ちわびてる 
>生憎僕はこの雨、嫌いじゃない 
⇒血の臭いがするので、鳥達は朝が来て飛び立つ時を待っている。 
または、僕の想い(木陰の鳥達)が飛び立つのを待っている。 

>傘を一つたたんで小さな僕の傘に君を招いて 
→傘=命? 
死んだ君は僕の中で思い出になる。 

>凛とした空気は堰を切った 指先が軽く触れ合う距離 
⇒凜とした空気=疑心暗鬼で張り詰めた空気?
 もしくは、君の居た綺麗な世界? 

>今日の君は髪を結い上げ、昨日よりも大人に見えた 
>ありふれた日常 染まってゆけ 
⇒今日=恐怖が頂点にまで達し、君を殺した日。 
君は僕をおいて大人になる
(「君の描く〜」の2つ目(でも以下)の解釈から来る僕の錯覚?) 
そんな日々、壊してやる→殺害 
もしくは 
「ありふれた日常に染まってゆけ」という意味で、
僕を不安にさせる君を消し
平穏な日常を手に入れるんだという自己正当化。 

>雨は止み机にペンをおいた。空はいつしか流れ始めた 
⇒現在の描写=回想終わり? 
でももしかして現在と過去を重ねてるのかな?とも思った。 
(君を殺してしまった後、君が信じていてくれたこと
やっぱり僕は君が好きだったことなどに気付く 
→雨が止んで空が晴れ渡る様子) 

>僕が君についていた嘘、きっと君は知ってたよね。初めから。 
⇒嘘=愛してるとか信じてるとか、うわべだけのことを言っていた。 

>僕らの失敗は雨に流れ、やがて僕達も押し流した 
⇒僕らの失敗=君を信じられなかった僕と、僕を救えなかった君?

>君が描く幸せの絵に僕の姿は見当たらない 
⇒死んでしまった君は幸せを描くこともできない。 
けれど君がいないと僕は存在価値がない。
(君が死んだ今、気付いたこと) 
でも、この後に「その目に映っていた僕は 
罪人行き交う街の中で迷わずに君を見つけられた」 
とあるので、ここは僕が
君を信じられなくなったきっかけとかのことかも。 
僕は君をこんなに好きなのに、
君が話す未来に僕は入る余地がないことに気付いた。 
→絶望、疑心暗鬼→殺人にまで及ぶ 

で、現在、君を想う僕の描写。 


一応、僕は君を物理的に殺したっていう設定で解釈したけど、 
もしかしたら実際には殺してなくて、
僕の中で妄想、もしくは君という存在を消しただけかも。 
○○もしくは××?となってしまった箇所が
多々あるので、良かったら意見下さい。

316-319 [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 13:23:59 ID:8yBSchAQ0



>>316-319
漏れは彼が捕まったて、彼女は荷担したと考えてました 
>木陰の鳥達 空を待ちわびてる 
空=自由 
空を飛べない=自由ではない 

>僕が君についていた嘘、 
きっと君は知ってたよね。初めから。 
君は知りながらも知らないふりをして荷担してくれた 

みたいな解釈をしてました 

316-319 [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 13:23:59 ID:8yBSchAQ0