kein  グラミー
昏睡状態 僕は 階段の音を聞きながら 
ドキドキ うれしうれし楽しい 首吊り台へ登ろう 
昏睡状態 僕は 縛られた手首が気掛かり 
ドキドキ 恐い恐い痛い 電気イスに 座ろう 
(昏睡状態=意識を失い深く眠り込んでいる。
→本来の自分の意識は失われ、嬉しいのか恐いのかも
何もわからない状態で自分の体が処刑されるのを待っている?) 

昏睡状態 君は 癇を 起こしているから 
ドキドキ うれしうれし楽しい 君の気管を 絞めよう 
昏睡状態 君は 赤い血が 湧き出ているから 
ドキドキ 恐い恐い痛い 君の“脊髄”取り出して 
(意識が朦朧とした状態で自分がやってしまったこと。癇=ヒステリー。 
しかし実際はひきつけと歌っている。ひきつけ=発作的な痙攣。 
恋人が癇癪を起こすので、首を絞めてしまった。
ひきつけを起こしたように痙攣する彼女。 
脊髄は脳に繋がる重要な器官であることから、心や魂の比喩?
血を出して彼女は死んでいったということかと。) 

「no 愚かな scapegoat」 
「no 俺は hetero-sexual」 
(自分がやったんじゃない。罪を被せられた愚かな身代わりだ。 
ホモセクシャル=異端や禁忌の象徴と思われるので、
自分はヘテロセクシャルである=自分は正常だという主張) 

腐った水に…腐敗のモルグ 
(腐った水=純粋だったものが腐ってしまった→死んで腐ってしまった彼女? 
モルグ=死体安置所→腐敗した死体の臭いが漂い、まるで安置所のよう) 

「no 愚かな scapegoat?」 
「no 愚かな homo-sexual」 
(自分は本当に身代わりなのか?いや、愚かな異常者が悪いんだ。) 

「no…scape…go…at」 
「俺の嫌いな homo-sexual」 
(自分は身代わりだと言い聞かせている。 
最終的には、自分こそ彼女を殺した異常者を憎んでいるのだという結論) 

「呼吸停止剤」 
「心拍停止剤」 
「呼吸停止剤」 
「心拍停止剤」 
(呼吸も心臓も止められてしまう) 

ああ…死刑台の罪人の観覧会ね 
のた打ち回る僕に群衆の歓声と喝采 
(処刑される自分を見守る群衆たち。 
のた打ち回るしかない自分に、殺人者(異常者)を処刑して沸く人々。) 

蠢く… 
(蠢くくらいの力しか残されていない=じきに死んでしまう。) 

自分でも知らないうちに恋人を殺してしまった主人公。 
自分がやったんじゃないと言い聞かせるが、
異常者である彼を群衆は残酷に排除してしまう
という話だと解釈しました。 
群衆の残酷さと、自分が知らないうちに
彼らの標的になるかもしれない危険を表現したかった? 

なんか強引なとこも多いですが…。

88-90 投稿日: 2006/10/06(金) 22:12:47 ID:IT/PSWKpO