蜉蝣  渦
止みそうで止まない、小雨。 
懐かしさ、暖かさ、愛しい、と感じたのは
今の曖昧な自分の精神状態とどこか重なるから。 
>何も恐くは無かったアノ頃。だけど、目に見えるモノだけじゃなく、 
>この目に映らないモノも失くした。「今」 
この部分は幼い頃の純粋さ、無垢さを、
成長した「僕」が無くしてしまったことを嘆いている。 
不安定な精神状態、混乱した僕の頭の中では
怒涛のように負の感情が渦巻いて、 
汚い感情に自分の純粋さや綺麗な部分が
飲み込まれていくような錯覚を覚える。 
いつしか僕の大部分を占めているのは狡く汚い感情だけで、 
少年時代の純粋な僕はもう何処にもいない、と絶望する。 

>眠りの中でいつも祈った。
 「どうか、二度と朝が来ませんように・・・」と。 
自殺願望の現われ。 
二度と朝が来ませんように
 =このまま死んで二度と目が覚めなければ良いのに、という願望。 
だけど、当然ながら朝は必ずやってきた。全てに絶望し、相当な鬱状態。 
>もう一度、強く優しい君のその愛で、慰めて欲しい 
幼い頃の記憶にある、友達だった少女。 
彼女とは大人になった今でも連絡を取り合っていたが、 
今の彼女はすっかり社会に染まってしまい、
あの日の優しく純粋な少女とは別人の様だ。 
自殺願望を抱え、とても苦しく誰かを頼りたくなった僕の脳裏には 
あの頃の優しい少女との思い出ばかりが浮かぶ。
あの少女に慰めてほしい。愛してほしい。 
だけど、別人と言っていいほど変わり果ててしまった
今の彼女を頼る気にはなれない。 
もう独りで苦しむのに疲れた、自殺を決意。 

海で入水自殺を図る僕。 
もう、こんな自己嫌悪ばかりの毎日を終わりにしたい。 
僕が彼女の少女時代を覚えているように誰かが
僕の純粋だった少年時代を覚えていてくれないだろうか。 
>「空と海が重なる話、今度話すから。」 
死の直前、海に沈んだ時に見えた、海面に透けたとても綺麗な空。 
僕を思い出してくれる誰かへ。いつか、君にこの景色を話してあげたい。 

需要なさげなのにスマソ。 
なんか良い曲だな、と思ったので。 

蜉蝣、渦 :03/11/14 16:09 ID:lBRchVPI