蜉蝣 静脈サラダ僕は友達のいない引き篭もり意味の少年。 けれど、心の奥底で友達や恋人、 「自分を大切に思ってくれる存在」を求めている。 誰にも逢わず一人きりの世界で精神が壊れ気味。 「回転速度を増してイク頭脳が」 回転速度を増していく=発狂し始めて何がなんだか解らなくなりつつある。 「イク」の部分は自慰によっての絶頂という意味もかけられているのだろうか? ある種の多重人格状態、乖離状態に陥った僕、 頭の中でもう別人格が必要なもの(恋人、友達)を教える。 それはずっと僕が欲しかったけれど手に入らなかったもの。 「欲しい 友達が 欲しい 恋人が」 一度求めだすともう止まらない。 発狂して自制が聞かなくなった僕は訳もわからず叫び続ける。 遂に精神が崩壊してしまった僕は得意料理のサラダを作り始める。 ドレッシングの変わりに自身の血液を使って。 (静脈、という表現から恐らく手首を切ったものと予想される。 動脈までは余程深く、尚且つ抉るように切り付けなければ 到達しないので、静脈からの血液がサラダに注がれた) 「幻覚に襲われる歪んだ僕に」 発狂したせいと、極度の貧血の静で幻覚が見える。 それは、例えば友達や恋人と笑い合う自分の幻覚。 精神的におかしくなってしまった僕を治療する術はもうなく、 貧血でグラグラする頭、足元もおぼつかず 激しく溢れ出す動脈(壊れた自分の頭) 静かに流れる静脈(正常な他の人の頭) 静脈と動脈のように一緒に居られたなら・・・ 「もてなし上手の僕は、君達に好かれる為に」 何度も何度も手首を切って、血をドレッシング代わりにしたサラダを作り続けた。 しかし極度の貧血で体がどんどん弱っていく。 「事を早く終わらせなければ」という焦りが生まれる僕。 「刻んだ僕のカラダとココロが」 消毒もせずに切り付け続けた傷口が膿んで ズタズタになった心も痛くて だけど僕はサラダ作りをやめようとしない。 もう既にある種の強迫観念に囚われている。 そして、遂にこのサラダを持って友達、恋人になって欲しい人間の所に行く。 早くしなければ自身の命が尽きてしまいそうだったから。 「逃げる 君達が 枯れる 血液が」 血まみれの身体で血まみれのサラダを差し出す僕。 それを見て恐怖の余り逃げ惑う「君達(友達にしたかった人間)」 追いかける気力もなく、その場で出血多量で倒れる僕。 そのまま、絶命。 またも微妙な解釈でスマソ。 しかも無駄に長いです。 静脈サラダ :03/04/13 12:00 ID:3nPy+Wun |